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HAPPY、HAPPY、LOVELY ! − summer festival −





ぶ ゎ ん ざ 〜〜 い !

どんどんぱふぱふ!

「ん、合格」
日本語 くゎいきんです!   (←解禁)

長く辛い日々を経て!
一宮 竜也、生還でっす!!

わーおめでと〜〜〜!

と 、 ゆうワケで、朝季さんからOKが出て やっと日本語禁止令が解かれました。
ふー、やれやれ。

いやーさすがのアリーも俺の実力に ひれ伏す、って感じ?
はっはっは!

「竜ちゃん」

「・・・・・・・・・ハイ」


受験おわったら、猛特訓ね v

にっこり。

「・・・・・・ハイ・・・・・・」

ええわかっていましたとも!(涙)

アリー、ただいま親に泣かれて自国に帰郷中です。
(ひれ伏してません嘘つきましたスミマセン)

・・・ま! それは置いといて!
とりあえず度胸だけはついたなー。
下手な英語を発するのも抵抗がなくなったっていうかね。

街中で道をきかれても
「ターンライト!」
とか言っちゃうぜ?
  (↑言えなかったのかよ受験生がっ!)


最近、日は短くなったけど、 さっぱり暑さは収まらない。
もう夏休みも終わりだ。
真っ昼間のセミの声でなく、夜の虫の声が大きくなった。

「ただいまぁ〜」
のんきな声でシズカも帰ってきた。
「はい、お土産」
「・・・・・・・・・・・・いやがらせか?」
この、くそ暑い最中に。
防寒服! ファーが、もっこもこの!!
「夏のアラスカいいよーってことで。んでもって北極の方まで足のばしてきた」

しかも使用済みかよ!

クーラーの風を身体にあびて、ああ暑かった、とぼやいている。
空港についてからの日本の湿気にまいったらしい。
ソファに寝っ転がると、 あーー・・・、と間延びした声をあげて、目を瞑った。
「世の中 知らないトコが色々あるよな〜」
「まーなぁ」
コイツ、伊集院の跡取りでもなかったら、旅人にでもなってたんじゃねーの?
「北極どーだった?」
「白くて青かった」
なんじゃそりゃ?

「空と、氷だけ」


                天国みたいだろ?


にや、と笑ったシズカは、居間にスーツケースから土産を並べはじめた。
「竜也クンは天国ってどんなトコだと思う?」
「さあな〜」
見たことないから知らん。(←見たら死んでるし)
「・・・ま、悪いとこじゃないだろ」
「そーか」
「そーそー」
俺が適当に土産を漁っていると、シズカが説明を始めた。
「それは儀式につかう太鼓」
「たいこ〜ぉ?」
こいつの趣味って・・・。 こっちはなんだ?
他にもどーしろっていうんだ、というものが沢山ある。
いつもこの調子で買ってくるとしたら、どこに保管してあるんだろう。
見たことないぞ。
(この広い屋敷にだったら場所はいくらでもあるだろうけど)

「真琴は?」
「桐香と、お花のお稽古」
「ああ、桐香ちゃん来てるんだ」
「・・・お前」
「なに?」
「いっとくけど、桐香にちょっかいだすなよ? アイツはまだ小学生だぞ?」
「やだなー。信用してよ〜」
できるか!
シズカくんとか言われて手懐けやがって!
「やっとまともに兄離れしてくれたと思ったのに、またこんな男を・・・」
「おともだち、おともだち♪」
どーだか・・・
「お前は真琴とはどーなってんの」
「別に?」
変わりはない。
「ちっちっ、竜也くん、『命短し 恋せよ乙女』だよ」
乙女か俺は!

「真琴の品質は兄が保証するんだけどなあ」
「身内の保証くらい信用ならないもんがあるかい」
ケッと俺が言うと、シズカは笑って俺を見た。


「真琴は、いい女だよ?」








・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 知ってるよ。







つづく











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