<資料>第9回 8・15労働者市民のつどい 03.08.15)

「民主労総の歴史」
1)1987年7・8月、労働者大闘争と民主労働組合運動の発展

●多くの労働組合結成(87年1年間で2675労組から4103労組に、組織率12.3%から13.8%に増加)
●89年、労働組合活動もっとも活発(労働組合数7883,組合員数193万2000人、組織率18.7%)
●唯一の全国組織だった韓国労総を拒否し、自主性と民主性を持った労働組合の連帯組織建設
●女性、製造業中心の労働組合から、大工場、事務専門職にも多くの労働組合建設
●労働者が社会で占める地位の向上

2)全労協、業種会議と全国労働組合代表者会議(全労代)建設

●1990.1全国労働組合協議会(全労協)結成
14の地域協議体と2つの業種別組織、600余の労働組合、20万名余の組合員包括
●1990.5全国業種別労働組合会議(業種会議)結成
14の連盟、586の労働組合、.20万197名の組合員で出発
●1991.10ILO基本条約批准と労働法改正に向けた全国労働者共同対策委員会(ILO共対委)結成
●1993.6全国労働組合代表者会議(全労代)結成
全労協、業種会議、現総連、大労協が主軸となり発足。1048労組、42万409組合員



 自主的かつ民主的な労働組合運動は、1987年の労働者大闘争以降、主流として登場した.労組の数は爆発的に増加し、労働組合を組織化し民主化する闘いは、軍事独裁政様と雇用側の抑圧に対する闘いの形態をとった。労働法改正に向けた闘いを強め、労働運動解体に抗し、軍事政府と対峙するなかで、民主的労組は団結撤廃の必要性を感じ、ついに産業と地域に基盤を置く組織を形成した.
 地域・産業レペルに制約された団結でもって労働組合の権利への攻撃と対決し、民主的権利を達成するのは困難であることを労働者がつかむのに時間はかからなかった。こうした流れを受けて、1988年に〈労働法改正に向けた国民本部〉が、1989年にく地域・業種別労働組合全国会議〉が結成された。全国会議は、1945年の日本の支配からの解放以来初めて、全国規模のメーデー集会を開くことに成功した。
 1990年1月、全国会議は、おもに製造業労働者のメンパーによって〈全国労働組合協議会(全労協)〉に再組織化された。これは・穏やかな結合の組織を推進する共同計画としての全国会議の限界を乗り越えるためのものであった。同年、現代重工業の長期にわたるストとKBS労組の闘いに激励されて90年代最初の全国規模のゼネストが呼びかけられた。さらに同年5月には、主にホワイトカラーの労働組合によって主導された<全国業種労働組合会議(KCIF。業種会議)>が発足した.これらの組織と闘いは、90年末に全労協と業種会議の共催で開かれた「全国労働者集会」の成功によって頂点に達した。この集会によって、ついに製造業、事務、専門職労働者が民主的労組に向かって一つになっていった。
 1991年、韓進重工業労組の委員長・朴チャンスが獄中で死亡するという不審な事件が起こった。戦闘讐察の暴行による学生活動家の死と朴の疑問死が引き金となって民主労組陣営は5月から7月の2ヶ月間にわたる断固たる闘いを展開した。こうした闘いの実現と、韓国政府のILOの加入によって、すべての民主労組が集まって<ILO基本条約批准と労働法改正に向けた全国労働者共同対策委員会>を結成した。
 1992年、共同対策委は、新たな賃金削減策として政府と雇用側がもちだしてきた総額賃金制と対決する全国的規模の闘いを実現した。11月、共同対策委は、労働法改正に向けた労働者を結集して全国労働者集会の成功をかちとった。この集会のために1,071組合からなる組織局がつくられた。この集会において共同対策委は、自主的産業労組のナショナルセンター結成の実現に向けた業種労組会議の設立推進を宣言した。92年の労働者集会に力を得て労働者は、賃上げ、労働法改正、雇用の安定、社会改革といった労働者の生活にかかわる共通の課題に向けた強力な闘いのための単一戦列の必要性を認識した。こうして彼らは民主労組の全国組織をつくることで合意し、93年6月1日、1,145労組、40万7千組合員からなる<全国労働組合代表者会議(KCTU。全労代)>を結成した・
 しかし、全労代は強力なリーダーシップ、組織、財政、御用労組である韓国労総との関係という点で不完全な面を示した。全労代のこうした問題点を解決し、民主労組陣営のナショナルセンターを通して労働者の権利を実現するため、94年11月13日、全労代は、民主労総準備委員会の設立を決断した。さまざまな論議と苦闘を通じた1年間の準備の後、1995年11月11日、ついに準備委員会は民主労総の結成を宣言するに至った。
民主亘総のプンボルマーハ 3つの横顔が並んでいます|
■民主労総マーク解説
 民主労総のシンポルマークは、民主労総の綱領に示されているように「自主的かつ民主的な労働組合運動の歴史と伝統を継承し、人間の尊厳性と平等を保障する真の民主社会の建設に向けた願い」を表している。
 人間の平等とともに団結を表現している労働者の横顔は、労働者の進取の気性を込めている。また、力強くひるがえる旗は、真の社会の建設、労働解放に向かって進む4千万国民の夢と希望である民主労総の姿そのものだ.
〔右から〕赤、白、グレーの3色は、労働者の情熱、毅然さ、純粋さを表現しており、国際的な連帯も強調している。


当日の資料より
(続き)




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 イラク特措法は成立してない 自衛隊のイラク派兵は法的根拠がない(西川重則)