作文(さくぶん)

〜と言う。

直接話法(ちょくせつわほう)間接話法(かんせつわほう)


出典:森下裕美『ウチの場合は』(毎日新聞)

「〜と()う。」(「〜と()います。」)や「〜と()った。」(「〜と()いました。」)は、〈だれかが(はな)した内容(ないよう)(べつ)の人に(つた)える〉表現(ひょうげん)である。

「〜と()う。」の表現(ひょうげん)には、だれかが(はな)したことばをそのまま(つたえ)える(=引用(いんよう)する)ものと、(べつ)のことばにまとめ(なお)して(つた)えるものとがある。

だれかが(はな)したことばをそのまま(つたえ)える表現(ひょうげん)のしかたを直接話法(ちょくせつわほう)()ぶ。一方(いっぽう)、だれかが(はな)したことばをまとめ(なお)して(つた)える表現(ひょうげん)のしかたを間接話法(かんせつわほう)()ぶ。

たとえば、(みぎ)のマンガの2コマ()を『直接話法(ちょくせつわほう)』で表現(ひょうげん)すれば、

(あね)は「カニ()べたい」と()った。

のようになる。これを『間接話法(かんせつわほう)』で表現(ひょうげん)するならば、

(あね)は、ごほうびはカニがいいと()った。

のようになるだろう。

直接話法(ちょくせつわほう)
だれかが(はな)したことばを、そのまま引用(いんよう)する。
 例:(あね)は、「カニ()べたい。」と()った。
間接話法(かんせつわほう)
だれかが(はな)したことばの内容(ないよう)引用(いんよう)する。
 例:(あね)は、ごほうびはカニがいいと()った。

直接話法(ちょくせつわほう)

直接話法(ちょくせつわほう)は、だれかが(はな)したことばをそのまま(かたちを()えずに)表現(ひょうげん)する。直接話法(ちょくせつわほう)(ぶん)では、引用(いんよう)部分(ぶぶん)をカギカッコ(「 」)でくくって(しめ)すのがふつうである。

間接話法(かんせつわほう)

間接話法(かんせつわほう)は、だれかが(はな)したことばの内容(ないよう)表現(ひょうげん)()えて)表現(ひょうげん)する。間接話法(かんせつわほう)では、ことばの内容(ないよう)をカギカッコ(「 」)でくくってはいけない。

直接話法(ちょくせつわほう)と間接話法のちがい

直接話法(ちょくせつわほう)間接話法(かんせつわほう)では、(つぎ)のようなちがいがある。

  1. 間接話法(かんせつわほう)では「と」の(まえ)常体(じょうたい)になる【参考:常体と敬体
    • 直接話法(ちょくせつわほう)(ちょう)さんは「台北に行きます。」と()っていました。
    • 間接話法:(ちょう)さんは台北に行く()っていました。(×張さんは台北に行きますと言っていました。
  2. 間接話法(かんせつわほう)では、(はなし)内容(ないよう)命令(めいれい)場合(ばあい)「〜ように」となる
    • 直接話法(ちょくせつわほう)先生(せんせい)が「研究室(けんきゅうしつ)来なさい。」と()いました。
    • 間接話法(かんせつわほう)先生(せんせい)研究室(けんきゅうしつ)来るように()いました。
  3. 間接話法(かんせつわほう)では、日時(にちじ)表現(ひょうげん)()わることがある(→くわしい説明
    • 直接話法(ちょくせつわほう)天気予報(てんきよほう)では、「明日は(あめ)()るでしょう。」と()っていました。
    • 間接話法(かんせつわほう)天気予報(てんきよほう)では、今日は(あめ)()るだろうと()っていました。

練習問題

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