時候の挨拶を述べた後は、相手の発展を喜ぶことばを続けるのが普通である。【参考→時候の挨拶】
相手の発展を喜ぶことばは、文書が会社などの組織や団体宛ならば、「○○の候、ますますご発展のこととお喜び申し上げます。」のように書く。文書が個人宛ならば、「○○の候、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。」のように書く。
相手の発展を喜ぶことばの使い方
会社やなどの組織・団体に宛てる場合 |
拝啓 ○○の候、 |
〔A〕 |
におかれましては、ますます |
〔B〕 |
のこととお喜び申し上げます。 |
拝啓 ○○の候、 |
ますます |
拝啓 時下、 |
拝啓 |
〔A〕貴社/御社/貴店(店舗の場合)/貴会(○○会などの場合)/貴組合(組合の場合)/貴校(学校の場合) 〔B〕ご発展/ご隆盛/ご繁栄 |
特定の個人、または複数の個人に宛てる場合 |
拝啓 ○○の候、 |
〔C〕 |
におかれましては、ますます |
〔D〕 |
のこととお喜び申し上げます。 |
拝啓 ○○の候、 |
には、ますます |
拝啓 ○○の候、 |
-------- |
ますます |
拝啓 時下、 |
拝啓 |
〔C〕○○様/先生(先生と呼ばれる職業の場合)/貴兄/皆様 〔D〕ご健勝/ご清祥/ご清栄 |
なお、「お慶び」とすると「お喜び」よりも丁寧な表現になる。しかし、「慶び」は常用漢字表にない読み方である。そのため、特別に丁寧な表現が必要な文書でなければ、「お喜び」を使うようにする。【参考→表記について】
また、「ますます」と同じ意味の手紙用語に「いよいよ(愈々)」がある。ただし、「いよいよ」は文語的な語である。そのため、ビジネス文書では、一般的「ますます」を使う。