日文文書処理

ウェブページの作成

別のファイルにハイパーリンクする

ここでは、別のファイルへのハイパーリンクの方法について学ぶ。具体的には、これまでに作成した「index.html」ファイルから簡単な表をつくるで作成した「data.html」ファイルへハイパーリンクhyperlinkしてみる。

ファイルとディレクトリ

コンピュータでつくったデータは、MacOSやMS WindowsなどのOSによって、ファイルfile檔案)という単位で管理される。

また、ファイルはディレクトリdirectoryと呼ばれる場所に、分類・整理されて保管・記録される。ディレクトリは、「フォルダ」folder資料夾)ともいう。

ディレクトリは、上位のディレクトリが下位のディレクトリを包含する〈入れ子型の階層構造〉になっている。

href属性の指定

ハイパーリンクには〈アンカー要素〉を用いる。リンク元(リンクの起点)の「index.html」ファイルとリンク先(リンクの終点)の「data.html」ファイルが同じディレクトリに保存されている場合(※例えば、両方が「デスクトップ」desktop桌面]にあれば、同じディレクトリである)、《href属性》hyper reference attributeを次の例のように指定すれば良い。

<a href="data.html">苗栗縣の基本情報</a>

このように、リンク先(リンクの終点)のファイルがリンク元(リンクの起点)のファイルと同じディレクトリにあれば、「ファイル名」とするだけでよい。また、リンク先(リンクの終点)のファイルが、リンク元(リンクの起点)のファイルと異なるディレクトリにある場合、《href属性》への指定は次のようになる。

「../」はひとつ上のディレクトリに移動することを示し、「./」はそれ自身を含むディレクトリを示している。また、「/」は、斜線の右側のものが左側のものに含まれるという意味をあらわす。例えば、「a/b」は、『aディレクトリの中のb』という意味になる。

上の例では、「../」とすると[リンク元のファイル]を含む〔PPP〕ディレクトリから、ひとつ上の〔XXX〕ディレクトリに移動することを示す。したがって、「../aaa.html」と書けば『〔XXX〕ディレクトリの中のaaa.htmlファイル』を指すことになる。また、同じく上の例で「./」とすると[リンク元のファイル]自体を含む〔PPP〕ディレクトリを示す。したがって、「./TTT/ccc.html」と書けば『〔PPP〕ディレクトリの中の〔TTT〕デイレクトリの中のccc.htmlファイル』を指すことになる。

別のファイルへのハイパーリンクを記述する

「index.html」から「data.html」へのハイパーリンクを記述してみよう。

「index.html」ファイルを開き、適当な場所に「data.html」へのハイパーリンクを記述する。下の例では、冒頭の紹介文と箇条書きの間にハイパーリンクを記述している。また〈アンカー要素〉はインライン要素なので、ここでは〈段落要素〉の子要素として記述している。

...都市化はあまり進んでいません。</p>
<p>→<a href="data.html">苗栗縣の基本情報</a></p>
<h2>土地と人間</h2>

一般のブラウザでは、アンカーテキストanchor text(ここでは「苗栗縣の基本情報」というテキスト)が、他のテキストと違う色や装飾(例:下線つき)で表示されるようになっている。そして、その部分をマウスなどでクリックすると、ハイパーリンクされたファイルを表示することができる。

ハイパーリンクの記述で注意すること

ハイパーリンクを記述するときには、以下のことに注意する。

  1. 〈アンカー要素〉にはアンカーテキストを記述する
  2. 〈アンカー要素〉は入れ子にできない
    ※誤った記述の例
    <a href="top.html">トップページ(<a href="menu.html">目次</a>)へ移動</a>
  3. 〈アンカー要素〉を連続させるのは良くない
    ※好ましくない記述の例
    <a href="top.html">トップページ</a><a href="menu.html">目次</a>
    
    〈アンカー要素〉の間には区切りを入れるようにする(例では改行で区切っている)
    ※望ましい記述の例
    <a href="top.html">トップページ</a>
    <a href="menu.html">目次</a>
    

ハイパーリンクでページを移動する

実際に、ハイパーリンクでページを移動してみよう。

「index.html」ファイルを保存save儲存檔案)してからブラウザで開き、ハイパーリンクでページが移動することを確認する。【→ファイルをブラウザで開く

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