日本語会話(にほんごかいわ)

スピーチの構成

スピーチの構成(こうせい)基本(きほん)

ショートスピーチ(1~3(ぷん)程度(ていど)のスピーチ)では3(だん)構成(こうせい)基本(きほん)(かんが)えるのがよいだろう。

自分(じぶん)のことについて(かた)るスピーチ〉でも、〈意見(いけん)表明(ひょうめい)するスピーチ〉でも、《(かんが)え→事実(じじつ)(かんが)え》の3(だん)構成(こうせい)(かんが)えればよい。

ショートスピーチで《(かんが)え→事実(じじつ)(かんが)え》の3(だん)構成(こうせい)(すす)める理由(りゆう)以下(いか)(とお)りである。

  1. 最初(さいしょ)(かんが)えを()べることで、()()安心(あんしん)して()くことができる
  2. 最初(さいしょ)(かんが)えを()っているので、途中(とちゅう)がうまく(はな)せなくても大意(たいい)(つた)わる
  3. 最初(さいしょ)(かんが)えを()っているので、いつでもスピーチを()わることができる

(だん)構成(こうせい)とは

(だん)構成(こうせい)基本(きほん)(つぎ)のようになる。

  1. (かんが)え》
       → テーマについての意見(いけん)(こた)えを簡潔(かんけつ)()べる
  2. 事実(じじつ)経験(けいけん)体験(たいけん)
       → <1>で()べた《(かんが)え》の根拠(こんきょ)理由(りゆう)具体例(ぐたいれい)()べる
  3. (かんが)え》
       → <1>で()べた《(かんが)え》をもう(すこ)(くわ)しく()べてまとめる

スピーチの〈まとまり〉と〈つながり〉

スピーチには〈(はじ)まり〉と〈()わり〉がある。また、スピーチには〈(はじ)まり〉から〈()わり〉に()けた《(なが)れ》がある。

スピーチに〈(はじ)まり〉と〈()わり〉があるということは、スピーチが〈(はじ)まり〉と〈()わり〉によって区切(くぎ)られたひとつの全体(ぜんたい)であることを意味(いみ)している。

一方(いっぽう)、スピーチには〈(はじ)まり〉から〈()わり〉に()けた《(なが)れ》があるということは、スピーチが「部分(ぶぶん)」の()(あつ)めではないことを意味(いみ)している。スピーチのそれぞれの部分(ぶぶん)には、(たが)いに密接(みっせつ)関連(かんれん)があり、より(まえ)にある部分(ぶぶん)からより(うし)ろにある部分(ぶぶん)へと時間的(じかんてき)展開(てんかい)していくものなのである。

まとまり結束性(けっそくせい)構成(こうせい)全体(ぜんたい)/マクロ
つながり関連性(かんれんせい)
関係性(かんけいせい)
展開(てんかい)部分(ぶぶん)/ミクロ

スピーチをする(さい)には、スピーチのまとまりとスピーチのつながりに()をつけながら(はなし)をしなければならない。

スピーチのまとまりを(たか)める方法(ほうほう)

スピーチのまとまりを(たか)めるには、スピーチの構成(こうせい)をはっきりしたものにしなければならない。

複数(ふくすう)のトピックを(かた)るとき

スピーチの(なか)でいくつかの話題(わだい)(トピック)や出来事(できごと)(エピソード)を(かた)るときには、(さき)数字(すうじ)提示(ていじ)する方法(ほうほう)有効(ゆうこう)である。

スピーチを()えるとき

スピーチを()えるときには、()わりであるとはっきりわかるようにするのがよい。()わりを明示(めいじ)することで、スピーチを完結(かんけつ)完成(かんせい))したものにすることができるからである。

もしも途中(とちゅう)時間(じかん)がなくなってしまったり、内容(ないよう)のまとまりが(とぼ)しくても、()わりをはっきり()げれば、完結(かんけつ)した(=まとまりのある)スピーチになるのである。

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