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2004年12月01日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20041201~.htm#Day01

 ……とりあえず八時間ぶんは取り戻しました。セーブデータも、今のところは無事。結局あれは何だったのだ。

 どうにかサイン会前までに読み終えることが出来ました。原 ォ『愚か者死すべし』(早川書房) [bk1amazon]読了、感想はこちらから。大変堪能しましたが、後記であんなことを書いたからには早く新作を発表して欲しいものです――せめて二年以内に。

 この上までをアップしたあと、映画を観に行ってきます。帰ってくるのは……日付が変わったあとです。

 帰ってきました。とうに日付は変わっているのでここから2日付にしてしまおうかとも思いましたが、とりあえずざっと出来事だけ付け足しておきます。
 家を出たあと、途中寄り道して軽くお買い物をする。……なんか色々と見つけたものがあったんですが、とりあえず一冊だけ購入。
 それから日比谷経由で六本木方面へとバイクを走らせる。この界隈は日中よりも夜のほうが混む、と痛感しつつ、今日は六本木ヒルズの影にある手狭なバイク駐輪場に駐めました。土曜日、他に駐める場所が確保できてしかも一本だけというなら別のところを選びますが、何せ今日は二本分、都合四時間強駐めておかねばならないので、お金を払っても若干は安全な方を選択した次第。
 夕食を摂る前にチケットだけ取っておこう、とカウンターに赴くと――想像を遥かに上回る大混雑。当日窓口の前は無論のこと、一階の売店脇にあるインターネットで購入した観客用の機械の前も大渋滞になっている。まともに列さえ作れない状況で機械に近づくことも出来ず、いつの間にか本末転倒にも当日窓口のほうが列が緩和されてしまったので、そちらの窓口も急遽インターネット予約の客用に開放する始末。しかし、従業員たちがそういう状況になれていないせいか、そちらでも不手際の連続でなかなか列は動かない。ようやく私の番になったと思ったら、発券機の用紙が切れて何度も印刷し直したりしている。二本目に鑑賞する予定の作品で手間取っているところでとうとう見かねて、二本目についてはインフォメーションのほうで取り替えてもらう手筈が整っているから、だいたい解るもので構わない、と言って手書きの必要最小限の情報を記したチケットを仮に受け取ってようやく脱出。インフォメーションのほうはまったく混み合っていなかったので、受け取りがてら思わず愚痴をこぼしていると、外人のカップルらしき二人連れがやって来て待っている様子だったので、簡単に切り上げてその場を離れようとする。そのカップルはインフォメーションの女性に「『スカイキャプテン』のチケットを……」などと言っていた。そこはチケット発売窓口じゃないしそもそもこの劇場で『スカイキャプテン』かかってないし。
 六本木での映画鑑賞のときよく立ち寄る店にて夕食を摂ったあと劇場に戻る。ちょうどひととおり片づいた頃合いなのか、先程よりは身動きがしやすく一安心……したものの、肝心の鑑賞する作品がほぼ満席で、荷物の多いバイク乗りである私はだいぶ肩身の狭い思いをしつつ鑑賞する羽目になりました。肝心の作品は、トム・クルーズ製作総指揮、実際に起きた“ニュース”に基づくドラマニュースの天才』(GAGA-HUMAX・配給)。感想は後日、この辺に。作品にはほとんど文句なし。ヘイデン・クリステンセンの存在感は立派でした。
 続いて次のスクリーンへ、荷物を抱えて移動……が、ロビーは再び大渋滞。そこを何とか通り抜けて二本目の作品がかかっているアート・スクリーンへ移動しようとする――が、ここでまた予想外の出来事があった。前にやはりアート・スクリーンで鑑賞したときの状況はここにも記してありますが、間違いなくあの際は“カーテンコール”なるレストランを通過してアート・スクリーンのほうへ入っていった記憶がある。当時もこういう経路はどうだろう、スクリーン位置は1〜4とほぼ隣り合っているのだから、そちらの通路から入れるようにしてもいいんじゃないか、と感じた覚えはありますが、あれから三ヶ月半程度のあいだに、本当に入口の位置を変えていた。先の『ニュースの天才』はスクリーン1――つまり、わざわざ大混雑のロビーを通り抜けなくともいい位置関係になっていたのです。ひと言ぐらい断れよなー、とこれは筋違いの憤りを感じつつ再び人混みを潜り抜けてアート・スクリーンのほうへ。しかし、確かに人手は足りなそうではありましたが、入口の位置がぜんぜん違うスクリーン3の前にいた係員がアート・スクリーンのチケットも切っていた、というのはさすがにどうかと思う。全席指定制ゆえ基本的にそんな間違いは起きないにせよ、あの状態ではアート・スクリーンまで素通り出来るではないですか。
 どうにか入場したあと、荷物を置いて売店へと赴く。すると今度は売店も凄まじい人の列、列、列、加えてレジに立っているのはほとんど“研修生”の札を下げた如何にも不慣れそうな従業員ばかりで、ほんの数人程度の列が一向に進まない。ようやくウーロン茶のSを確保できたのは、予告編終了ギリギリの時刻。慌ててスクリーンのほうへと舞い戻る。
 驚きはこれで終わりではなかったのです。私の席に置いた荷物の上に、何やら膝掛けなどが乗っかっている。思わずチケットと席とを見較べていると、ひとつ隣の席に座っていた白人の主婦と思しい人物がようやく気づいて退けてくれた。彼女の胸には乳飲み子の姿――ああ、こりゃ落ち着いてみるのは無理だな、と半ば諦めの境地に達する。予測に反して赤ちゃんは(寝息はともかく)概ね静かだったのですが、母親と、あとから現れた父親が彼らの国の言葉で頻繁に会話を交わすため、やっぱりあんまり落ち着いて観ることは出来ませんでした。
 と恵まれない状況で鑑賞した本日二本目は、さきの作品では制作総指揮を担当したトム・クルーズが悪役で気を吐いた話題作コラテラル』(UIP Japan・配給)。こちらの感想も後日、この辺に。こちらも出来そのものには満足。予定調和ですが、緩急の効いた演出で2時間飽きる暇もありませんでした。
 ……その代わり、ふだん映画に来慣れない客が多いせいか、先の『ニュースの天才』のときにも増して客層が悪い。スタッフロールになった途端に立つ客、ぐらいは許容出来るにしても、場内が明るくなるずっと前から大声で話す連中がいたのにただただ閉口しました。そういや彼らも日本人ではなかった――土地柄、外国人が多いからなのでしょうけれど、一日で三組もマナーの悪いグループに出くわすというのはさすがに初めてです。
 映画のハシゴよりも、劇場が導入しているシステムの限界を露見するような有様にうんざりしていたところへ、更に帰途、来た時を遥かに上回る繁華街の混雑ぶりに巻き込まれ、自宅に着いたときには疲労困憊でした。映画が上出来だったのがまだしも救いです……

 本日のお買い物
1,篠房六郎『ナツノクモ(3)』(IKKI COMIX/小学館) [bk1amazon]
 何やら妙に刊行ペースが速いような。


2004年12月02日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20041201~.htm#Day02

 午後5時半から八重洲ブックセンター七階特設会場にて開催された、原ォ氏10年振りの最新作『愚か者死すべし』の刊行を記念したトークショー&サイン会を観覧してきました。
 初めて間近に見る著者とその肉声は、著作に登場する私立探偵沢崎のように超然と――しているわけではなく、寧ろ物腰の柔らかないかにも人の好い印象の方で、インタビュアーの役を務めた早川書房の編集者の方の質問に終始丁寧に、言葉を選び選び応えられていました。話題は主にどうして10年近くもブランクが出来てしまったのか、とか映像化の可能性はあるのか、等々。大作となった『さらば長き眠り』以上に面白いものを如何にハイペースで供給するか、について頭を悩ませているあいだに10年も費やしてしまった、というその口振りはユーモラスながら、だんだん生活が沢崎のようになってきた、という表現は何だか切実に聞こえました――文庫化などがあったとは言え、新作がなかったのですからそれも致し方のないところでしょう。その後、参加者からの質問を受ける場面では、沢崎の下の名前はあるのか、という問いに対する答が素敵でした。あるけどもう口にするつもりはないそうです。墓場まで持っていくとか。
 配置の関係でいちばん最初にサインを頂戴したあと、狭い会場ゆえ延々と眺めることはせず早々に退出する。shakaさんは無事に来られたようで良かった良かった。

 本日のお買い物
1,『エレファント [デラックス版]』(GENEON ENTERTAINMENT) [amazon]
2,『スパイダーマン2 デラックス・コレクターズ・エディション』(Sony Pictures Entertainment) [amazon]
3,『ロスト・イン・トランスレーション』(東北新社/1〜3、DVD Video) [amazon]
4,馳 星周『長恨歌 不夜城完結編』(角川書店) [bk1amazon]
5,『CLANNAD アンソロジー・ノベル2』(JIVE CHARACTER NOVELS/JIVE) [bk1amazon]

 本日は映画が大漁です。
 1は昨年のカンヌ映画祭でパルムドールと監督賞とを同時受賞した作品。まったく救いのない内容ですが、事件直前の高校生たちの、剥き身の姿が双方の痛みを伝えてくる傑作です。正直のんびりと眺められるような作品ではありませんが、非常に打たれたのですぐさま購入した次第。劇場で鑑賞した当時の感想はここ
 2は続編のジンクスを悉く打ち破り前作に勝るとも劣らぬアベレージを示した作品、早くもDVD化。前作とのセットは不要ですし、特典付きのほうにはいまいち惹かれなかったので、通常版での購入。さっそく観ておりますが……やっぱり面白い。どなたかが指摘していましたが、ドック・オク誕生とも言える手術室の演出は確かにサム・ライミ監督の『死霊のはらわた』を彷彿とさせます。劇場で鑑賞した際の感想はこちらに
 3はソフィア・コッポラ監督が日本を訪れた際の体験をもとに、言葉を知らない異国での様々な交流を繊細に描いてアカデミー賞脚本賞を獲得した作品。ドラマの質も素晴らしいのですが、これまでに観た外国映画のなかでは最も自然な日本像を描いている点でも評価しております。劇場で鑑賞したときの感想はこの辺に
 4は著者のデビュー作に登場した劉健一の物語、完結編。
 5は私の作品が掲載されてます――つまり見本として受け取ったもの。昨日のうちに店頭では他の二冊と共に確認してましたが、報告は届いてからにしようと思っていたので。なんで前回と同じくオダワラハコネ氏がイラスト担当なんだろうと思ったら別々に智代を指名していたらしいとか二冊続けてカバーはふたなりの人かよっとか色々ありますが、詳しくは後日、profileのほうに書き足します。


2004年12月03日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20041201~.htm#Day03

 昨日のうちに一本ぐらいはアップするつもりが、トークショーの印象を書き留めたり届いた見本の中身を確かめて担当氏にメールしたりしているうちに耐え難いほどの眠気に見舞われていつもより早く寝てしまいました。午前中の空き時間を利用してどうにか一本脱稿。一昨日ハシゴした映画の一本目であるニュースの天才』(GAGA-HUMAX・配給)の感想、「ヘイデンの立ち居振る舞いにダーク・フォースを見た」からどうぞ。彼はどーしてわざわざこんなどこかしらダーティというか幼稚な悪意を孕んだキャラクターばっかり演じるのか。アナキンはまだしもこの作品は自ら志願したそうなので、何か信念でもあるのかも知れません。

 夕方四時半頃、上の項のみアップしたあと電車にて渋谷に移動。またしても映画鑑賞であります――仕方ないのよ、今日で前売り券の通用する劇場での上映が終わってしまうから。
 小屋は今年出来たばかりのライズXという劇場。予め確認したところ、前からあるシネマライズという劇場の窓口で日時指定券と引き替えの上入場という話だったので、きのうDVDで購入した『ロスト・イン・トランスレーション』以来の訪問となる劇場へ。窓口の女性は日時と整理番号をチケットに押すと、スペイン坂中程からお入りくださいと案内してくれる。そんなところに? と思いつつ横にある坂を下っていくと、あった。怪しげな階段の入口に看板が。
 ライズXというのは立地も構造もちょっと変わっていた。前にクラブか何かがあった地下のスペースに、内装をなるべくいじらずスクリーンと少なめの座席を設置したという趣で、壁面は剥き出しのコンクリに一部宗教画のような塗装を施してあるだけ。面白いのは、スクリーンが二階ぐらいの高さにあって、その手前に二階席への階段と、上映中は使用禁止になるもののトイレが設置されていること。更にスクリーン下には黒いカーテンが引いてあって、その向こうに上映中にも使用できる男女別のトイレとスタッフ専用の部屋がある、という、極めて珍しい作り。そういう設備がないのかはたまた手狭な敷地を逆手に取ってか、上映前のアナウンスは職員がスクリーン下に立ってその場で行う、というのも一興でした。が、説明するときはお客の視点を中心にしないと駄目です。トイレはあなたの左側ではなくお客から見て右側でしょ。
 肝心の作品はというと、やっと、やっと、やぁぁぁっと観に行けました、シャーリーズ・セロンにアカデミー賞主演女優賞を齎した、実在の連続殺人犯アイリーン・ウォーノスを描いたドラマモンスター』(GAGA Communications・配給)。感想は後日、この辺に――とりあえず言えるのは、ほんとーにシャーリーズ・セロンの演技は神懸かりだったということ。彼女があまりに凄すぎて霞んでいますが、助演のクリスティーナ・リッチも、これが初監督となるパティ・ジェンキンスの演出も素晴らしい。まるで救いのない物語であるにも拘わらず、エンディングは凄絶な美しささえ湛えてます。私が把握しているところでは、シネカノン有楽町で一日二回のみながらまだ続映する模様なので、興味のある方はお早めにどうぞ。ちなみにライズXには明日から新海誠の『雲の向こう、約束の場所』がシネマライズから移動してきます。……そういやこれはどーしよう……

 先日検査に出したメモリーカードが早くも帰ってきました。やっぱり不具合があったとかで、交換になっていましたが、親切にもDVD再生用ソフトウェアを入れ直し、フォーマット後に点検もかねて入れてあったDQ8序盤のセーブデータもちゃんとコピーしてくれてます。DQ8のほうは、ちょっとあとが怖いので、送る直前に新たに購入したメモリーカードでプレイして、戻ってきた方はDVD鑑賞や他のゲームのために使うことにしましょう。
 ……しかし結局、なんでデータがブッ飛んだのかは不明のまま。

 本日の『3年B組金八先生』――またこの脚本家の欠点が思いっ切り露呈してます。今日日の暴力団はあんなあからさまに危険な真似はしません。今日一日で脅迫罪、暴行罪、傷害罪、誘拐罪、ついでに道路交通法まで、すべて衆人環視で犯してます。こういう無能な人間を留めておくほど昨今の暴力団は馬鹿ではありません。まして、目当てが紛失した薬物目的であるなら尚更に、他人の目があるところで無謀な挙には出ないはずです。もう旧シリーズを何度も見直していて、この脚本家に学校以外の描写に行き過ぎのところがあるのは承知してますが、今回は第5シリーズにおける兼末逮捕の場面と同じくらい酷い。甲本雅裕も、『踊る大捜査線』で捜査課にまで上り詰めたんだからその辺ちょっとは気づいてどーにかしようよう。
 が、そういう無茶苦茶な展開をベースにしていても、教室と生徒自身の描写には今回、渾身の気迫を感じました。ソーラン節を経て成長した生徒たちの姿を、痛切な出来事を背景に描く手管は相変わらず巧い。――或いは、長所も短所も等しく現れた1話だったと言えましょうか。
 この番組も年内はあと二回ぐらいかなあ……ああ、もう本当に今年が終わるのね。


2004年12月04日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20041201~.htm#Day04

 現在午前三時。一眠りしたあとまた映画鑑賞です。宿題を溜めまくるのもアレなので、今のうちに書き上がったものをアップしておきます。コラテラル』(UIP Japan・配給)の感想、「トランペッターだけは生かしておいて欲しかった。」からどうぞ。あの一幕はジャズファンを擽りすぎです。

 というわけで、起床後。
 雨の予報が出ているので大事を取って電車にて池袋へ移動、まずはジュンク堂へ。映画のあとサイン会で訪れる予定なのでそのとき買い物を、と当初は思っていたのですけれど、時間に余裕がなくなりそうな気配があったので先に済ませることに。先日あらかた刈り取ったので、今日はここ数日に発売した漫画中心に軽く片づきました。
 その後、駅を挟んで反対側のメトロポリタンにあるシネ・リーブル池袋へ。鑑賞したのは尹仁完&梁慶一の原作をアニメ化した新暗行御史』(KLOCKWORX・配給)。感想は後日、この辺に。原作のイメージを忠実に再現し、無闇に話も弄っていないので原作ファンにとってはかなり納得のいく出来だったのですが、その代わり原作が既に孕んでいた問題点も残して一部際立たせてしまったきらいがあります。まあでも、概ね満足。
 本日初日の作品のため、上映後に原作の尹仁完氏、監督の志村錠児氏、文秀役の藤原啓治氏、山道=春香役の小林沙苗氏の舞台挨拶がありました。が、司会がどうも下手だったのでいまいち盛りあがらない印象でした。言葉ははっきりしているのですが、質問や話の振り方が悪い。初の韓日合作で苦労されたことは、という質問をされても、原作者は既にそういう段階を超えているでしょうし、一部韓国のキャストがいた声優陣もたぶん別録りですから関係ない、監督にしたところで、初の韓日合作と言っても随分前から日本のアニメ制作にはアジア諸国のスタッフが関わっているので、そんなに苦労があったはずもなく、全員に振ったものの全員揃って困惑した受け答えでした。また、確かにいちばん多くのエピソードを持っていそうだったのですが、こういう場で原作者の尹氏にやたら話を振りすぎたのも拙い。もうちょっと均等に話をして貰わねばいけません。
 とは言え、断片的に聞くだけでも、なんとなく文秀(それもシリアスでない場面の)とイメージの重なる藤原氏の語りは面白かったですし、小林氏も可愛かったのでとりあえず良し。いちばん可笑しかったのは、原作の尹氏が司会の日本語の質問に対して即座に韓国語で答えていたことだったり――尹氏は打ち合わせで日本語を交えたり、しばらく前から日本に滞在しているらしいので、どうもヒアリングは完璧らしいのですが、返答には不安があったのか韓国語でされていた模様。ほとんど即座に答えているだけに、余計シュールな光景に映りました。
 そのあとまた駅を跨いで、昼食を摂るために西武百貨店に移動。以前テレビで紹介されているのを見て以来いちど食べてみたかった、屋上にある手打ちうどん店『かるかや』の釜揚げうどん目当てである。混んでいたらいつも訪れる別の店にしようと思っていましたが、そろそろ寒さもつのってくるこの時期にわざわざ野外で食べたがる人は少ないのか、予想よりもずっと空いている。が、見ているとほとんどの客が釜揚げうどんを注文しているのが実に印象的でした。味も納得の旨さ。これで350円なら安い――ですが、うどんについてはけっこう大食らいな私には少々物足りない。土日は大盛りはやっていない、とのことだったので、食べ終わった直後もういっぱい頼もうか、としばし悩みましたが、そろそろジュンク堂に戻った方がいいだろう、と考えて断念。
 先日ちらっとここにも書きましたが、『スミレステッチ』『白のふわふわ』『委員長お手をどうぞ(1)』の三冊同時刊行を記念した山名沢湖氏のサイン会です。早めに到着したので、かなり早い順番で頂戴できました。書いていただいたのは『委員長〜』で、添えていただいたイラストはその第一話に登場する学級委員長……趣味丸出し。
 ところで。サインをしていただいているとき、山名氏の右にいた女性が、整理券に記した私の名前に何やら反応されたのですが、あれはいったい何だったのでしょう。「深川先生」と言われたように聞こえて思わず咄嗟に「いや先生と呼ばれるようなことは何も」と反応してしまいそれっきりになってしまったのですが、確認ぐらいしても良かったかも知れません。泡沫とはいえいちおう小説書きをしている深川の名前を知っておられたのか、単純に別の方と間違えられていたのか……こういうとき日常での押しが弱い自分の性格が悔やまれます。ああ、気になる。
 首を傾げつつ帰宅し、いつものように軽く昼寝をしたところ、ほとんど本格的に寝入ってしまいました。そういや今週はほぼ毎日のようにイベントに参加しててまともに休んだ覚えがありません……そりゃ疲れますって。来週は映画も抑えめにしよう……2本ぐらいに。

 本日のお買い物
1,『AIR アンソロジー・ノベル2』 [bk1amazon]
2,『Kanon アンソロジー・ノベル2』(1と2、JIVE CHARACTER NOVELS/JIVE) [bk1amazon]
3,飯城勇三・編著『エラリー・クイーン Perfect Guide』(ぶんか社) [bk1amazon]
4,e-NOVELS・編『黄昏ホテル』 [bk1amazon]
5,ゆうきまさみ『鉄腕バーディー(7)』 [bk1amazon]
6,七月鏡一・藤原芳秀『闇のイージス(18)』(5と6、ヤングサンデーコミックス/4〜6、小学館) [bk1amazon]
7,橘 裕『ご主人さまとアタシ』 [bk1amazon]
8,森生まさみ『おまけの小林クン(14)』(7と8、花とゆめコミックス/白泉社) [bk1amazon]

 上記のようなわけで、紹介は簡単に済ませますご了承を。
 1と2は自分の関わっていない配本分を確保。3はEQFCの会長渾身の完全ガイド。4はe-NOVELSに掲載された、豪華な執筆陣が統一されたシチュエーションで描いた作品群をまとめたアンソロジー。
 漫画のほうはほとんど長期連載ものですが、7は借金返済のために替え玉兼メイド(?)にさせられた女の子の話である表題作と、期間限定でサンタの力を与えられた少年の話の単発二本立て。


2004年12月05日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20041201~.htm#Day05

 昼は行きつけの蕎麦屋までバイクで、とか思っていたら、低気圧の影響で陽気はいいものの一部では観測史上最大を記録する暴風が吹き荒れていると聞いて断念。自宅近くにあるトルコだかペルシャだかイランだかよく解らないけどとにかくあの辺の料理を黙っていても沢山出してくる店で食べることに。ここのマスターは日に日に芸風が濃くなっている。
 それ以外は概ねDQ8で遊んでいた……ために感想などの宿題は一向に進まず。なんとかモンスター』(GAGA Communications・配給)だけは片づけました。「だからお前はいったい何歳なんだクリスティーナ・リッチ!」からどうぞ。……『スリーピー・ホロウ』の頃とぜんぜん顔立ちが変わってないんですが。体型はその都度違うけど。
 プログラムによると、出演当時は23歳だった模様――要するに、名前を知られたのがそもそもかなり若い頃だったというわけか? どっちにしても、あちらの23にしてはどー見ても幼い。年齢的に役柄にはピッタリなんですけど(彼女が演じた役柄のモデルも当時20代前半でした)。
 なおDQ8は現在、呪いによって荊に閉じこめられた城に戻り、モンスターたちと戦いつつ調べ物のため図書室を目指している途中。このところ進行を急ぎすぎたせいか、敵が強すぎるぞー。またレベル上げしないと駄目かー?!


2004年12月06日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20041201~.htm#Day06

 現在午前三時、ですが宿題を(以下略)……新暗行御史』(KLOCKWORX・配給)の感想、「浚のおねえさんの声が日のり子だったことを私は一瞬でも意識したでしょうか」からどうぞ。――まっったく意識しませんでした。というかこの作品、基本的に女性陣はあんまし喋ってません。
 ちなみに、これで大台まで残すところ三本。間違いなく行きます、私の身に差し迫った何かでも起こらない限り。感想の本数は昨日の『モンスター』で既に超えてたりしますけど。

 次第にDQ8日記も用意しようかしら、と思い始めた昨今みなさまいかがお過ごしでしょうか。昨日は従姉が顔を出したのですが、駅まで送るあいだの話題はDQ8でした。ゲームが共通の話題になるっていったい何年振りだよ。
 昨晩は感想に着手する直前までやってました。だって、やっと自前の船が手に入るところまで行けそうだったのに、そこでいきなり宝物盗まれるわなんだで切れ目が見つからないんですもの。いまひとつレベルが低めなので移動するだけでもヒヤヒヤし通しで、常に万全を心懸ける対ボス戦ではしょっぱなでゼシカを失い大苦戦となったのでした……ククールが蘇りの呪文を習得済だったと気づいたのは、辛うじて勝利したあとでした。
 そして大海原に出たはいいが、今度はいったいどこでセーブしていいやら迷い、結局新しい舞台で最初のセーブポイントに辿り着く気力さえなく、ルーラで懐かしい街に戻ってセーブしてようやくひと段落。それだけ苦しんだあとでよくもまああんなだらだらと感想が書けたものよ私。
 それにしても、ラストまであとどのくらいあるんだろうなあ……。

 本日のお買い物
1,『藤子・F・不二雄☆ワンダーランド ぼくドラえもん 20 2004.12.20』(小学館)
 本日はこれだけ。たぶん説明しようとすると混同する、『コロコロコミック』と学年誌のどちらがドラえもんの初出だったかについての解説がメインです。私はあんまり学年誌主体という意識はなかったなあ……記憶にある、初めて『コロコロ』を読んだのが学年誌より前だったからか(学年誌は買い始めが遅かったかも知れないので、就学以前とは限らない)。

 しばらく映画だ感想だあれだこれだと慌ただしすぎて手がつかなかったカバーかけを一気に片づけつつ、テレビを眺める。
 本日の『ほんとにあった怖い話』は毎回トリに使われる「ちょっといい話」風のエピソードばかり三本と心霊写真二枚。ベタだよなーちょっといい話は一本で充分だよなー、と思いつつも条件反射的にほのかに涙ぐんでしまう自分が、なんというか。心霊写真は二枚目が秀作でした。甚だ穿った見方をすれば、たまたま後ろで何かを落とした女性が、落ちやすい荷物を片腕で支えつつもう一方の手で拾おうとした姿が、うまいこと脇腹のあたりにピッタリ収まってしまっただけにも見える――ただ、それにしては少々小さいし、仮に実物だったとしてもそのタイミングとあの表情がああいう形で収まっていることが既に充分怖い。吾郎ちゃんが本気で怯えるのも仕方ありませんです。
 もう一本は先月放送予定だったものが延期、ようやく登場した島田荘司原作『寝台特急はやぶさ60分の1秒の壁』。録画しつつリアルタイムで視聴――これは、非常にいい映像化です。ドラマ化によくある余計な要素の導入や変な書き換えをせず、原作の雰囲気を忠実に再現することを心懸けてます。っても、私自身が原作を読んだのはかな〜り昔で(何せ吉敷の分数ものはほとんど原体験に近かったりする)細かいところは覚えていないのですが、事件当時の吉敷の年齢や携帯電話など現代ならではのアイテムの導入、という致し方のない部分以外はほとんど改変していないのではないでしょうか。解決編で崖に追いつめたりせず、クライマックスでもう一ひねり加えるような趣向が、その辺の2時間ドラマとはひと味違う重厚さを出していて見事でした。
 鹿賀丈史はこの事件当時の吉敷にしては些か老けすぎではありますが雰囲気は良かったですし、本編では味付け程度だった元妻・加納通子との再会の描き方はロマンの味付け加減がうまい。何せあの場面のあとでラーメン屋という色気のなさが余計にらしいではないですか。ほか、別の作品でメインを張る牛越刑事と中村刑事の配役もけっこうイメージに近く、製作者が原作と一続きになるシリーズに配慮しているのも窺えます。
 この丁寧さなら、続編の映像化にもちょっと期待してもいいような。出来れば『北の夕鶴2/3の殺人』あたりまでやってくれないでしょうか。私ゃあのトリックが実写で観てみたい、出来るもんならな。<褒めているのか喧嘩を売っているのか ああ、その前に、初期の吉敷シリーズを読み返したほうがいいか。
 ……さて、まだカバーかけが六冊残ってるな。


2004年12月07日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20041201~.htm#Day07

 終盤に来てまた見はじめた『新選組!』も残すところあと一回となりました。先日放送の予告編で美味しいところはあらかた見せられてしまった気がしなくもありませんが(野際陽子のあの台詞は決め球だったんじゃないかと……)、でも最終回もちゃんと観ます。もしかしたら録画するかも知れません。実のところ、先日の『流山』のエピソードも録画しておけば良かったとちょっと公開しているくらい。大久保と偽っていた近藤勇が自らの正体を明かす場面は秀逸でした。
 そういえば、とふと思い出したのは、『三谷幸喜のありふれた生活3』のなかで、『新選組!』最終回が放映されたら、その直後の『SMAP×SMAP』で藤原竜也ら正式な出演者を招いて大河のコントをやってみよう、という企画が出ていたこと。……本当にやってくれないかな。そしたらセットで録画保存しておくんだが。来年の大河の主役が同じ役柄でCMに出るような御時世だから、その程度のお遊びは認められそうなもんですけど。


2004年12月08日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20041201~.htm#Day08

 今年前半の勢いはどこへ行ったのやら、すっかり読書が進まなくなりました。実は『愚か者死すべし』より前に読み始めていたのにあっちにかまけて放り出し、戻ったあともずーっと滞りがちだったのを、この三日ぐらいかけて(DQ8と並行して)片づけました。ジョン・ディクスン・カー/田口俊樹[訳]『月明かりの闇 フェル博士最後の事件』(ハヤカワ文庫HM/早川書房) [bk1amazon]感想はこちらから

 本日のお買い物
1,結城心一『電撃ももえサイズ』(電撃コミックスEX/Media Works) [bk1amazon]
2,宇仁田ゆみ『トリバコハウス(2)』(Feel Comics/祥伝社) [bk1amazon]
3,花見沢Q太郎『ももいろさんご(7)』(YOUNG KING COMICS/少年画報社) [bk1amazon]
4,ふくやまけいこ『東京物語1』 [bk1amazon]
5, 同 『 同 2』(4と5、ハヤカワコミック文庫/早川書房) [bk1amazon]
6,柴田よしき『猫探偵正太郎の冒険(1) 猫は密室でジャンプする』 [bk1amazon]
7,井上雅彦・監修『異形コレクション 妖女』 [bk1amazon]
8,江戸川乱歩『江戸川乱歩全集第20巻 堀越捜査一課長殿』(6〜8、光文社文庫/光文社) [bk1amazon]
9,高里椎奈『騎士の系譜 フェンネル大陸 偽王伝』 [bk1amazon]
10,西澤保彦『生贄を抱く夜 神麻嗣子の超能力事件簿』(9と10、講談社ノベルス/講談社) [bk1amazon]
11,芦辺 拓『切断都市』(実業之日本社) [bk1amazon]

 1は漂流しつづけた無秩序コメディ、ようやくの完結編……なのかどうか。出版社そのものを移したにも拘わらず、ずーっと題名を伸ばし続けていた模様。その気になりゃまだまだ続くと思うんですけど。2もこれで完結。意外と短かったな、と思いましたが、でも著者としては最長なのですね。3は相変わらず本筋を見失って煩悩弾けまくりの第七巻。ざっと眺めた感じではやっぱり話が前に進んでいる気配もなく。……百合子さんはどうした?
 遂に文庫化しましたの4と5は著者の代表作であり、探偵小説テイストを著者なりに消化した名作。アニメージュに連載していた頃からの読者で、最初の単行本で持ってますが書き下ろし番外編を各巻に収録とあっては買うしか。
 6は各誌に発表されている猫探偵・正太郎の事件簿を纏めた第一作品集の文庫化、解説は池波志乃氏。7は大石圭、大槻ケンヂ、福澤徹三各氏初登場の新刊。8は表題作以外ぜんぶ少年もの、ゆえに捲ると妙に画面の白い一冊です……さすがにこの辺は読むのもちょっと大変な気がしますが、だんだんツッコミの鋭さが増してきた用語註釈と、当時の少年探偵団全集の予告を再掲して、二十面相に関する論考を積み重ねた新保博久氏の解説などが面白そうなので良し。
 9はシリーズ第二巻。10は約二年振りとなる“チョーモンイン”シリーズの最新刊。カバーは神余響子さん、なんですがしばらく見ないうちに大人びた気が……? 11は『J-Novels』誌上に連載された、梧桐警部シリーズの第一作。森江春策シリーズでもしばしば俎上にしてきた都市の暗部を本格的に採りあげた作品のようです。題名やシチュエーションから島田荘司氏の名作『火刑都市』を連想させることもあって楽しみにしてました。


2004年12月09日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20041201~.htm#Day09

 樋口明雄『「超」怖い話0』(竹書房文庫/竹書房) [bk1amazon]読了、感想はこちらから。怪談本では珍しく読むのに時間がかかった、ように見えるのは、あれこれあってカバーをかけたのがついこないだだったからです。実際には二日ぐらいしかかかってません。

 深夜番組など、人気が出ると時間帯を七時〜九時のゴールデン枠に移すことがあります。しかし、これは果たして正しいのでしょうか。
 この深夜帯からゴールデンへの移行で最近大成功した例と言えば、『トリビアの泉』が思い浮かびます。が、あれの場合は最近珍しい投稿主体の番組であり、割とちょっとした知識でも採りあげられる(VTRでネタに変えることも可能だから)ので大人も子供も同様に参加が出来るというシステムであり、深夜では取り込めなかった層にも時間帯を移すことでアピールできた、という勝因があります。
 が、ヒットする深夜番組というものは、深夜のこの時間帯だからこそ受けるという内容のものも少なからずあり、そういうものは時間帯を動かすべきではないでしょう。ファンになる人間だって、たとえば土曜日午前一時からやっているから見られるのであって、午後七時ではまだ仕事中で見られない、という事情があることだって充分にあり得る。
 最近、私のお気に入りだった深夜番組が立て続けに移動してしまいました。日本テレビ系列の『カミングダウト』は曜日を移しただけで深夜枠のままでしたが、ずっと継続して見ている番組の裏に三十分ほど重なってしまったため、半分しか見られなくなってしまいました。
 もっと酷いのは、土曜日午前一時半頃に放映していた『愛のエプロン』と、木曜日午後十一時十五分スタートだった『銭形金太郎』の2本。これは揃って水曜日午後七時と午後八時にそれぞれ移行しました。後者はまだいいかも知れませんが、問題は前者です。この番組はアイドルや女優など四人に、突然指定した料理を作らせてゲストに食べさせる、というもので、料理の巧さというよりは如何に未知のものを無茶苦茶に作るかを楽しむ類の番組。アナウンサーの女性の眉間に寄る皺で不味さの度合いを決めたり、決めた枠からどんどんはみ出していく格付けなどで楽しませるもの。うまい料理に舌鼓を打つ一方で、耐えられずスタジオの隅にあるバケツに戻しに行くさまも見せ場――という番組なのです。既に健康的な生活を送っている人々は寝静まり、ちょっと踏み外した娯楽を堪能したいという時間帯ならまだしも、多くの視聴者が食事時を迎え、食卓で見ていることも考えられる時間帯に持ってきていい番組でしょうか、これが。
 私はテレビ番組に対していちいち食べ物が勿体ない、とか苦言を呈するほど真面目な人間ではありませんが、それにしたってこの時間帯にこういう番組を見たいとはまったく思わない。そもそも水曜日のこの時間帯は、ここ何年かずっと継続的に見ている番組が既にあるのに、こうも不適当な配置ではさすがの私もチャンネルを合わせようとは思いません。人気があるからと安易にテレビ局が上位と判断している時間帯に移したところで、人がついてくるはずもないのです。ほんとに、いっぺんテレビ朝日の編成局のかたに「あんたらいったい何を考えてるんだ」とお聞きしたいものだわ。

 今夜の『奇跡体験アンビリバボー』は……一本目のエピソードが映画『ニュースの天才』そのまんまでした……先週予告で見たときちょっとだけ「まさか」と思って、しかし「禁断のスクープ」という切り口が別物かな、と自ら否定したのに、要するに映画で採りあげられた記事をきっかけにスター記者が業界を追放された理由は、という具合に角度を変えて表現しただけで、描かれている過程もまったく映画そのまんまでした。他にも沢山ネタはあったはずなのに。ええんかいそれで。

 また平日にも拘わらず映画鑑賞に行ってきました。いま現在前売り券を所持しているもので現在公開中のものは2本、いずれも今月末くらいまで保ちそうな気配なのですが、一方が近々銀座の場末に移ってしまうので、それだったら大きなスクリーンで観ておいた方がいいかな、と考えて鑑賞したのは梁石日原作・崔洋一監督・ビートたけし主演という物凄いスタッフによる血と骨』(松竹×ザナドゥー・配給)。感想は後日、この辺に。原作は何故か初版で購入したまま積みっぱなしで、出来れば予習しようかと思っていたのですけど、読まずにいきなり観たのが良かったかも知れません。こいつぁ凄いわ。原作を読んで冷静になっていなかったぶん、余計に圧倒されました。


2004年12月10日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20041201~.htm#Day10

 4日サイン会での出来事、なんとなく解りました……要するに、如何に私が人の顔をちゃんと覚えないかということの証明だったようです。特に集団のなかだと認識能力が劇的に下がりがちで、お会いしたという漠然とした記憶はあっても未だに確証が……うあ〜、どう申し開きしたらよいやら。ごめんなさい。

 でもって、昨日鑑賞した血と骨』(松竹×ザナドゥー・配給)の感想を書き上げました。「最近オダギリジョーの使い方がみんな同じ」からどうぞ。先日の『海峡を渡るヴァイオリン』もそうでしたし(脚本の構成が駄目なドラマだった……中盤に説得力のない『ビューティフル・マインド』じゃんあれじゃ)、井筒和幸監督の最新作『パッチギ!』でもそんな気配がある。短い登場で強い印象を残すというのはいい役者の証明ですけど、便利使いされてるよーな感じが。故に私は『忍』を楽しみにしてます。

 本日のお買い物
1,上遠野浩平『しずるさんと底無し密室たち』 [bk1amazon]
2,甲斐 透・著/影崎由那・原作『かりん 増血記(4)』(1と2、富士見ミステリー文庫/富士見書房) [bk1amazon]
3,栗本 薫『グイン・サーガ98 蜃気楼の旅人』(ハヤカワ文庫JA/早川書房) [bk1amazon]
4,高橋留美子『犬夜叉(38)』(少年サンデーコミックス/小学館) [bk1amazon]
5,藤野もやむ『ぷりんせす☆ぶらいど☆すとーりー』 [bk1amazon]
6, 同 『賢者の長き不在 THE FIRSTKING ADVENTURE(6)』 [bk1amazon]
7,桜野みねね『まもって守護月天! 再逢(5)』(5〜7、BLADE COMICS/Mag GARDEN) [bk1amazon]
8,Fatboy Slim『PALooKAVILLE』(SKINTSony Music Japan International Inc.) [amazon]
9,NY PONTA BOX『Riot Of Dreams』(3 ViewsVictor Entertainment/8と9、CD) [amazon]

 1はかなり久し振りのシリーズ第二単行本。2は季刊ペースが定着しつつあるノヴェライズの第四巻、今回は原作でもあんまり活躍の場のないお父さんが奮起している模様。3は、あと二冊でとうとう超大台。
 さすがに長すぎる気がしている4ですが、ここに来てあの人が遂に退場。連載で既に読んでますが、この去り方は美しい。5は1話完結のシリーズとして執筆していたものとのことですが、どうも『ナイトメア☆チルドレン』の系列になる物語のようです。
 本日は某店のWポイントの日なので、幾つか予約をしたついでにCDも購入。8は出ていることにまったく気づかなかった、約四年振りとなるオリジナルアルバム。前作よりも歌を多く採り入れつつ、独特の高揚感を齎すビートは相変わらず。9は前作がどーも腑に落ちなかった出来だったので見限ろうかと思っていたPONTA BOXの最新作――ではなく、村上“ポンタ”秀一(ds)にウィル・リー(b,vo)、マイク・リチュティ(p,kbds)というリーダー以外はあちらのふたりに入れ替えた編成での作品だったので、悩んだ末に購入。前作で無意味に自分色に染めてPONTA BOXを破壊してしまった村田陽一は関与せず、オリジナル楽曲は村上“ポンタ”秀一中心に歌ものの一部をウィル・リーが作曲する、といった具合に構成を変えた結果、佐山雅弘(p,kbds)&バカボン鈴木(b,g)編成での最終作『The New Frontier』のイメージに戻ってくれたようです……まだ冒頭三曲ほどを聴いただけですが。それでも前作より遥かに期待に応えてくれる仕上がりだったので、安心して聴けそうです。だって前作なんか事実上封印してるもの私。

 日本テレビ『ぐるぐるナインティナイン』のゴチバトルを見るたびに思うこと。……ナレーション、少し考えて喋ろうよ。計算すりゃ誰がピンチなのかだいたい察することが出来るんだから、毎回ピンチだとか微妙な誤差だとかいい加減なことを言わないほうがいい。どんどん真剣に見なくなって、面白くなくなりますから。基本的に悪いのは原稿を書いている人間なんでしょうが、ナレーターも少しは配慮した方がいいです。私は最近、この人の声で聞くことには常より厚めのフィルターをかけることにしています。
 ところでこのコーナー、料理を食べる都度に金額を予想してその合計が設定金額に近い人から順に勝ち抜け、残った人が全額を支払うという企画で、毎回物凄い額になるのですが……個人的にここしばらく感じていることがある。これって、予想と実際の金額に隔たりが大きいというのは、その店の設定金額が妥当ではない、という可能性を示唆しているよーに見えませんか。各人が最後に出した予想金額と実際に隔たりがあればあるほど、店側は価格設定を考え直した方がいいように思うのですが。無論、ふだんいいものを食べている訳ではない素人が異議を唱えても説得力はないでしょうが、相手は仕事で有名店に訪れる機会だって少なくない連中です。あまりに言語道断の価格差が生じた場合は、反省しないと拙いように思います。
 なんでこんなことを書いたかというと、本日登場した店でのゲームの結果、全員が設定金額をオーバーし、第二位でも四千円以上、ビリに至っては二万円以上隔たっていたのです――店主は最後、非常に楽しそうにビリの出演者の肩を叩いてましたが、要するにアレは「お前の店は金額の設定が高すぎるぞ」と暗に言われたも同然であって、つまり……
 ……店のほうも、安易に登場するのは控えたほうがいいんじゃないでしょか。第一このコーナー、一時間近く費やしてやるほど面白いとはとても思えないんですけど……

 ようやく新作『Homeward Bound』の項目をprofileに追加しました。文面はだいぶ前に用意してあったんですけど〜。


宣伝とかお薦めとか告知とか。

宣伝
2004/12/01発売『CLANNAD アンソロジー・ノベル2』(JIVE CHARACTER NOVELS/JIVE) [bk1amazon]
本体価格950円 ISBN 4-86176-044-5
短篇「Homeward Bound」を寄稿しました。

告知
2004/11/17発売予定 石川鷹彦『WORDS 3.5 Solo Guiter Style』(Absolute Records/CD)
待望のニューアルバムは初となる全篇独奏によるセルフカバー&新曲計11曲!

告知
2005/01/11アメリカ盤発売予定 Pat Metheny Group『The Way Up』(NONESUCH RECORDS/CD)
68分1トラック、初の組曲形式によるニューアルバム!


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2004年11月下旬
2004年12月中旬
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