渡辺二郎 vs 川島郭志
ボクシング通の間でもテクニック的な最高峰との声高い両者。
時空を超えてこの二人の対決がまさか実現するとは!
(ボク街の一室、この水晶玉の中だけですが…)
さぁ、運命のゴング!
初回、日本が誇る屈指のサウスポーである両者、
お互いに相手の出方をじっくりと伺っているようだ。
自分から試合展開を積極的に提示していくのではなく、
相手の出方に対応していく、そして丸裸にしてしまう…。
その部分からして似ているともいえる。
渡辺はスタンスを狭く取り、川島を見下ろすような構え。
時折ジャブを突くがそれは探り針、腰を入れてはいない。
あきらかに川島のカウンターを発動させて、
どんな物か試してやろう、と言った誘いのジャブだ。
川島はそれに対して過剰に反応せず、
軽くジャブを返したり、距離をとったりで
逆に渡辺の深入りを待っているようだ。
初回終盤に川島が唐突にランニング気味の右フックを放って、
大きな打撃音が会場に響いたがそれは完全にガードの上だった。
とは言え、ダイナミックなアクションに会場が沸く。
渡辺はやれやれといった表情を見せると、
髪型を直しながら自陣コーナーに戻った。
2R、試合の動きは活性化するどころか、
更なる停滞化へと突き進んでいく。
が、フェイントを含む睨み合いの中で
突然起こる川島のバックステップから察せられるに
渡辺のプレッシャーは物凄いのだろう。
ギラギラとオイルを塗ったように異常に輝いた褐色の肌からは
これまでも痛烈なKO劇が何度も演じられているのだ。
川島の過剰とも思える警戒心も、勝つためには仕方のない選択だろう。
4R終了間際、状況を打破すべく川島が前傾姿勢で接近戦を挑んだ。
ラスト10秒にアクションする姿勢はヨネクラの伝統、
有効打こそ奪えなかったが接近戦では渡辺の技術も半減するだろう。
が、押していくスタイルは川島にとっても不慣れな領域。
結局、5Rは元の展開、睨み合いに戻ることになる。
試合前の予想ではもっと川島の首ひねりなどの
防御技術が冴え渡るかとも思われたが
渡辺のパンチには極端に予備動作が少ない。
川島もそれを知ってか距離を重視して戦っている。
それがこの試合内容の大きな原因だろう。
が、中盤に大きな山場が訪れた。
渡辺が放ったストレート系のコンビネーション、
最後の一撃が川島の顔面に食い込んだのだ!
川島はその硬い拳の感触により、一瞬動きが止まってしまう。
渡辺はここで爆発した。
死神のカマような右フックで川島の側頭部を大きく揺らすと、
もう距離を取らずにそのまま勝負を決めるべくアタックしていく。
が、最初のフックの時点で川島は腰を落としていた!
「ダウーン!」
渡辺はニュートラルコーナーで試合再開を棒立ち状態で待つ。
さっきまで拳を振るっていた男とは思えない程の落ち着きぶり、
リング内外を越えた勝負師の血とでも言おうか、寒気を感じてしまう。
川島は鼻血を流しておりダメージが感じられるが
どうやら立ち上がるようだ。
「ストォッゥプッ!!」
米倉会長は愛弟子のピンチに迷わずタオルを投げ入れた。
ここまでの試合展開に川島の勝機はないだろうと考えたのだ。
確かにダメージを負ったこの現状では主導権を取り返すのは厳しい。
判定まで逃げ切る、それだけが目的なら可能だろうが、
この展開で渡辺は逆転を許すような男ではない。
タオル投入は懸命な判断だったと思う。
今回のタイトルマッチ、中盤あたりから川島の集中力が
凄みという圧力を前に殺ぎ落とされてしまったようだ。
それだけプレッシャーという意味で
渡辺が優れていたということだろう…!
思えば過去の痛い敗戦、ピューマとの一戦でも
テクニックに勝りながら凄みで押し切られた感があった。
確かに渡辺の顔の怖さは歴代パウンドフォーパウンド…
注 … 上記文書は全て管理人サンドバックの予想です。
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