戸高秀樹 vs セレス小林
髪の毛を銀髪に染めた戸髙をリング上でジトッと見つめるセレス。
改めて同じリング上で比べてみると
戸高のビルドアップされた肉体が
際立ってたくましく感じられる。
…しかし！
セレスのナデ肩体形は弱々しく感じられるが
そのナデ肩から放たれるボディショットが
幾人もの期待されたボクサーを倒してきたのは
ボクシングファンならご承知だろう。
（思い起こせばミドル級の上山仁も
同じような体形でボディ攻略を得意としていたなぁ…）
開始のゴングが鳴ると
最初に仕掛けたのは戸高だった。
ガッチリと前方にガードを固めると
肘が頑丈なボディを更に覆い隠す。
自慢の鉄壁防御スタイルから
ジリジリと前進、ジャブを単発で飛ばしてくる。
セレスは左右に動かずに
バックステップ、もしくはパーリングで
冷静に様子を伺っている。
あのボディにどうやって当てるのか？
ロケットと呼ばれるストレートをいつ出すか？
じっくりと上目遣いで
戸高の弱点をサーチしている…
初回はお互いに手数が少なかったが
ポイントは前進していた戸高に流れたと思われる。
続く2Rから、戸高が圧力を強め
セレスの防御を忙しくさせる。
が、柔らかい上体を持つセレスは
紙一重で戸高のパンチをスイスイ避けると
弧を描くようなパンチを戸高のガードに叩きつける。
戸高が仕切りなおしのため
距離を取るたびに
必ず放たれるセレスのボディショット。
地味だが効果的な戦法に
戸高が後手を踏む形となった。
普通なら攻め込んだ末に打たれてしまうと
大抵は消極的な悪循環に陥るのだが
名古屋の雄、戸高はまったくの逆だった。
打たれてヒートアップすると
毎回、本領を発揮する雑草男。
なぜか強くなるパンチと
旺盛に繰り出される手数。
技巧の王者、ロハスを混乱の局地に陥れた連打が
次第に職人セレスの反応を鈍らせていく。
が、セレスも一方的に押されている訳ではない。
戸高の鉄壁防御、唯一の弱点であるアッパー。
これを打てる数少ない日本人選手であるセレスは
打たれた後に必ずアッパーによる反撃を放つ。
それは単発ながらほぼ確実に戸高の顔面にヒット、
ペースを握られながらも一方的に打ち負けない。
が、得意のボディショットは密着気味の打ち合いでは
十分に機能せず、戸髙の色で試合は中盤を終える。
そして終盤になっても、戸高の連打は衰えない。
（クマのついた目が怖い…）
日本ランカー時代に頻発した
重心が後ろに傾く悪い癖が再発したセレス。
致命打こそ受けないが
スタミナも戸高の物量作戦を前に
消耗を重ねているようだ。
当たっているはずのアッパーに
期待を込め続けるセレスだが、
戸高は依然として精力的な攻勢を緩めない。
11R、戸高の被せるように放つ得意パンチ（フック？）が
ヒットするとセレスの動きがガクンと落ちる。
たたらを踏んだセレスに
得意満面の眼差しで
連打を仕掛ける戸高！
ゴングで寸断されるまで
20秒近く攻勢を続ける戸高を前に
セレスの戦意が意思に反して
流れ落ちていくのが感じられた。
最終ラウンドを迎える頃には
戸高の髪型はムチャクチャになっていたが
（最初からムチャクチャだが…）
その表情は爛々と輝いていた。
高々と両手を挙げてゴングを待つと
対角線上に座るセレスに一直線で走り寄る。
そのパフォーマンスに会場もヒートアップ！
いきなりコーナーに捕まったセレスだが
密着状態をどうにかクリンチで逃れると
最後の打ち合いに応じるつもりで
大きく戸高に頷いてみせる。
が、結果はやはり手数の前に追い込まれる。
勢いに乗ってしまった戸高は
誰であっても止められないだろう。
終了10秒前にスリップによるダウンをしたセレス。
立ち上がる動作は限りなくスローで危険な予感だ。
が、再開前に終了のゴング！
すぐに発表された判定は
大差で戸高に上がった！
（直後に戸高バクテン失敗）
後日、精密検査を受けた戸高の顎、
どうやら古傷の再発もなかったようだ…
逆に戸高のパンチ（頭と肘も？）を
存分に受けたセレスの精神的ダメージが心配される…
注 … 上記文書は全て管理人サンドバックの予想です。
夢の対決リクエストはこちらまで。
金縁のガラスケース内にある王者一覧を読むのならこちらへ。
水晶玉をもっと眺めるのならこちらへ。
王座の間を後にするなら中央広場へ。
HSPコンテストにて最優秀ゲーム賞を受賞！
本格ボクシングゲーム「実写でボクシング」
↓ バナーをクリックすると公式HPへジャンプ ↓
↑感電しながら実写でボクシング！（サイズ200*80）
↑忘れられない瞬間を増やさないか？ 実写でボクシング！（サイズ300*100）
↑動かしてみないか？ 実写でボクシング！（サイズ150*100）
バナーは随時募集中しています。
あなたのデザインを見てみたい…！
実ボクとは？/トップ/掲示板/ダウンロード/ボクシングの街/グラボクとは？/