〜BOX古本屋〜
店内に入ると新旧様々な本が乱雑に置かれている。
そのどれもがボクシング関連の書籍だという事実が
店主の思い入れを物語っている。
奥には年代物の木製安楽椅子が設置されていて
店主が普段深く腰掛けていることを予想させた。
片隅でボクシング・マガジンのバックナンバーを
灰色の布でのんびりと磨いている老人こそが
間違いなく店主なのだろう。
深く刻まれた目蓋のキズは、拳闘経験者の証。
悲しい事に指先の震えは、引退時期を読み違えたのだろう。
君は敬意を持って軽く会釈すると
書籍を手当たり次第に読み始めた…
おれが笑者だ
ボクシングマガジンにて連載中の4コマ漫画。
現役ボクサー達をコミカルに
描いたそのスタイルからは
ふかーい愛が感じられるのだ…
竹原スタイル
元・広島の粗大ゴミが
どのようにして成り上がったのか
どんな引退生活を送っていたのか
そしてガチンコで得た確固たる決意…
ファンは必読!
ボクサー回流
愚直なまでに一途な男、平仲明信を軸に
沖縄の風を感じさせる一冊。
地元判定で敗れたコッジ戦後、
意識不明の重体に陥っていた平仲…
鬚面男の生き様、本物です。
ごんたくれ
浪速のロッキー、赤井英和。
彼の熱い青春ドラマを本人直々に語っている。
ボクサー本の中でも特に面白い一冊。
世界に届かなかった男の輝き、
ぜひ感じてほしい!
ハタケ
ライト級王者畑山のセミヌード等、話題性のある写真集。
が、今まで写真集が発売されたボクサーがいただろうか?
これからのボクサー像に多大なる影響を与えた彼の
ひとつの答えがここにあるはずだ!
ボクシング100年
日本初の世界王者白井義男とカーン博士の
師弟を超えた関係を始め
ファイティング原田、矢尾板貞夫、ピストン堀口の活躍…
とにかく20世紀の歴史が一冊になっています!
辰吉丈一郎読本
幾度にも渡る引退の危機を乗り越えて
辿り着いたシリモンコン戦…
辰吉の感動的なボクサー像を描く一方で
否定的な意見も掲載されている、
真のファンのための一冊。
ファイターたちの戦場
2度目の防衛戦ポスター、王者浜田剛の眼光は
流血TKO負けの結果をまったく予想させない程、
確信に満ちた輝きを放っている。
彼のストイックなボクサー人生を生々しく綴ってある内容は
ボクシングファンでなくとも考えさせられるだろう。
11人の個性派ボクサー達(決してアイドルではない)それぞれの
熱い現役時代は夢物語ではなく、現実そのものだ。
日本ボクシング界の80年代を語るなら、この本で決まり!
実戦ボクサー
日本歴代ボクサーの中でも最強と呼び声の高い小林弘氏が
引退後にその優れた技術・経験を思い入れたっぷりに
書籍として残してくれた名品。
具体的で確実に通用する戦法の数々、
世界各地で戦った氏ならではの反骨精神論は
何度読んでもボクサーの真髄を感じさせてくれる。
初代雑草王者の心意気は永遠に語り継がれるだろう…
ボクシングバイブル
あのジョー小泉氏がボクシング技術の歴史を
段階を踏みながら記した、まさに聖書的存在。
ジャブ創世記、カウンターの誕生、ハメドの異端児スタイル…
ボクシングの進化、もしくは埋もれてしまった技術が
一晩で楽しめる必携の一冊と言えるのではないだろうか。
後半では日本歴代チャンプ達がいかに戦ったかを
世界的視野から技術的に分析してあり
なるほど… と思うと同時にスタイルの多様さに驚くだろう。
日本名ボクサー 華の100人
日本ボクシングの創世記から1996年までの
名ボクサー達を一堂に記したまさに永久保存版。
戦績はもちろん、各エピソードを交えた紹介文は
見た事のないボクサー達の活躍を現代に蘇らせてくれる。
ボクシング観戦ガイド
毎年発行される年鑑誌。
巻末には日本で行われた全試合記録が
収録されているので
毎年集めれば、資料的価値がでてくる。
世界名ボクサー100人
世界の強豪100人が集まっちゃった凄い本。
日本の誇る名ボクサー達をリングに
沈めてきた脅威のボクサー達の存在。
それを更に倒してしまう、日本人ボクサーの出現を待つ…
不死鳥! 辰吉丈一郎
シリモンコン戦での劇的勝利を
収めた臨時増刊号。
ラウンドごとに緻密なドラマがあったことを
教えてくれたので、こうゆう本の存在はありがたい。
平成ボクシング 名勝負100
新鋭がベテランを叩きのめした一戦、
もしくはベテランが意地を見せた一戦
ライバル対決、逆転劇、燃え尽きた試合…
ボクシングを「試合」単位で語った記録誌。
ボクシング リングの夢
レナードの引退式、輪島引退までの足跡等
リングを去る姿を中心にまとめた一冊。
たこでーす
打たれる事で相手の疲れと油断を誘い
旺盛なスタミナを武器に戦い続けた斎藤清作氏の
愉快な仲間達が彼の人生を一冊にまとめてくれました。
はっきり言って面白いです!
殴り殴られ
元ボクサー(極道?)の安部譲二氏が
当時の思い出を携えて
世界中の名ボクサーと再会する内容。
ボクサー達に敬意を持って話し掛ける姿が
安部氏の人柄を感じさせる。
「あの時のボーイか!」
て感じでボクサー達もちゃんと安部氏を覚えている点にびっくり!
ROCKY
「負けたっていい…
もし、最終ラウンドのゴングが鳴って
それでもまだ俺がリングに立っていたら、
俺はもう、ろくでなし野郎じゃない!」
自分の生活さえギリギリだった4回戦ボクサーが
チャンピオンの気紛れから挑戦者に選ばれた。
「試合が終わった時、俺はどう変われるんだろう…」
純粋な心を持ったロッキーの物語。
ジプシー・トレーナー
「もう僕、時間ない。
でも僕、ボクシング好きよ。
トレーナー好き。
今度また生まれるんだったら
またトレーナーになるよ。」
全編を通しての独特の語りは
エディさんの熱い想いが詰まっています!
孤独な噴水
一人の少年が暗い家庭から逃れた先は
小さなボクシングジムだった。
やがて地道な努力が実り、ジムの期待の星にまで成長する。
が、ある日、心の支えだった恋人が
何者かに暴行され、運命の歯車は暴走を始める…
若者の愛と孤独を鮮烈に描いた長編小説。
拳の伝説
新人小説大賞の佳作に選ばれた作品。
リングサイド50年
4回戦ボーイから世界王者まで
同じような愛を持って見つめ続けた筆者、
郡司信夫氏。
50年の重みには感動すら覚えるはず。
ファミリーボクシング
子供にも理解できるボクシング教本?
ゲームの攻略が基本だけど
言葉の節々にボクシングに対する愛が感じられる不思議な本。
老人は君が長居している事を
あきらかに喜んでいるようだ。
同じボクシングを愛する者として
君もその感情をありがたく感じた。
「また来ます。」
君は古本屋を後にした…
中央広場へ。
実ボクとは?/トップ/掲示板/ダウンロード/ボクシングの街/グラボクとは?/