安里義光 vs ヨネクライコニ
安里は協栄所属でフェザーの新人王から
日本王者になった、世界を狙う逸材でした。
一方のイコニはヨネクラジム初の輸入ボクサーで
圧倒的なスピードとパンチ力で
当時のジュニアライトの上位選手相手にKOの山を築いていました。
安里の5度目の防衛戦で両者はぶつかり
戦前の予想ではイコニ有利にもかかわらず、
終盤に素晴らしいコンビネーションブローで
安里がダウンを奪い判定勝ちをしました。
安里はこの試合がピークで、
その後韓国で世界挑戦者決定戦に負け、
日本王者になったイコ二と立場を替えて
2度戦いましたがともに判定負けしました。
イコニも世界の上位に行きましたが
CT検査にひっかかって引退を余儀なくされました。
両者の第1戦はその技術レベルの高さもさることながら、
その後の両選手が辿る不運なボクサー人生の顛末ともあわせて、
私にとってひじょうに印象深いものでした。
ちなみにこれは昭和58年の試合で私が二十歳のときです。
うーん時の流れは速いなぁ…
(投稿・Hirotaka Ishii氏)