▼ MAGIUSについて


          MAGIUS スタートブック(富士見ドラゴンブック/1995年)

MAGIUS(Multiple Assignable Game Interface for Universal System = 富士見汎用システム)とは、
1995年に富士見書房より発表された汎用TRPGルールです。
スタートブック掲載の基本ルールに、サプリメントごとの追加ルールを合わせることにによって、小説やアニメの世界観を再現しようとした試みでした。
その短い生涯について、ここではあえて語りません(w

このMAGIUSをオリジナルTRPGの基礎にしようという考えは、富士見書主催によるコンテストなど、当時からあったムーブメントでした。
その後もこの基本ルールに固執するものは(私も含めて)少なからずいたようで、某掲示板では「マギウスで無理やり遊ぶ会(略称:マ会)」なるコミュニティも作られました。
私も参加していました。

当「MAGIUS SHOOTING BRAVE BULLET」も、この基本ルールに則り作られています。

なお、「MAGIUS」の商標、そのオリジナルルールに関する権利等は、全て富士見書房に帰属するものです。


MAGIUS SHOOTINGについて

この「MAGIUS スタートブック」のルールを下敷きとして、私が自作したサプリメントルールが、「MAGIUS SHOOTING」(略称 マギウシュー = M-STG)です。
テレビゲームやアーケードゲームにおける「シューティングゲーム(STG」と呼ばれるものの再現を目指したものになっています。

STGと一口に言っても、2D表現による縦・横スクロールSTG、パイロット視点によるフライトSIM・STG、兵士の視点によるFPS・TPSなど、いろいろなものがあります。
それについてM-STGでは、「射撃武器をメインとした戦闘を行い、敵陣を突き進みながら、多数のザコ敵をなぎ払い、強大なボス敵を撃退するゲーム」と定義し、
いわゆる「撃つ・避ける・破壊する」というエッセンスを純粋に抽出しました。

そのため、基本的には戦闘を楽しむゲームとなっています。
なので、TRPGとしては、少々物足りなく感じるかもしれません。
しかし、「戦闘シーンの中のドラマ」を作り上げるのは、GMとPLの協力によって可能なはずです。

なお、行動判定に使用する際、ダイスを10個以上、時には30個ほど使用する場合があります。
連射される弾丸をダイスで表現し、大量に振る仕掛けになっているからです。
全員が共通して使えるダイスなどを用意する他、机から転げださないよう箱や籠を用意して振るすることをお勧めします。


▼ MAGIUS 基本ルール

■ 能力値

「MAGIUS」のプレイヤーキャラクター(PC)は、3つの能力値で表されます。
通常、この3つの「能力値」はゲームの途中で増えたり減ったりすることはありません。
GMの判断によっては変化することがあるかもしれません。

B ボディ
キャラクターの腕力や耐久度など、肉体的能力を表します。
「ブレバレ」では、[攻撃]に関する能力全般を表します。

T テクニック
キャラクターの敏捷さ、器用さを表します。
「ブレバレ」では、[回避]に関する能力全般を表します。

M メンタル
キャラクターの知識や思考力、精神的な力を表します。
「ブレバレ」では、[バレット]の取得や[ボスキャラクター]の[アビリティ]の破壊に関する能力(集中力や幸運)を表します。

■HP

肉体的な耐久力を表す補助的な能力値です。
「ブレバレ」のPCは全員、3ポイント(○3つ分)のHPを持っています。
ダメージを受けると減り、手当てや修理をすると回復しますが、その上限を越えることはありません。
受けるダメージを軽減・無効化する方法はあります。

■MP

精神的な耐久力を表す補助的な能力値です。
「ブレバレ」では「MP」という名称ではなく、[バレット]というポイントで表されます。
ゲーム中に6ポイント(○6つ分)まで貯めることが出来、その合計量や、消費によって、PCに有利な効果を得られます。

■行動判定

ゲーム中にPCが行おうとする行動が成功するかどうか、またどのくらい成功したかを、6面体ダイス(いわゆる普通のサイコロ)によって判定します。
判定が必要な行動には難しさを表す[目標値]という数値が決められており、それ以上の値が算出されれば成功です。
成功や失敗による結果や状況の変化は、ゲームマスター(GM)の判断にゆだねられます。

PCの持つ能力・技能によって、行動判定には以下の2種類を使い分けます。

能力値チェック
一般的な行動を判定する方法です。
「ブレバレ」では、戦闘以外の行動判定や、不利な状況での戦闘での行動判定に使用します。
 1) 6面体ダイスを2つ振り(2d)、出目の合計を求めます。
 2) 2dの合計に、行おうとする行動に関連する能力値を加えます(それ以外にも修正が加わる場合もあります)。
 3)合計を[目標値]と比べ、その数値以上なら行動は成功。数値より小さければ失敗です。

技能チェック
PCが得意な行動を判定する方法です。
「ブレバレ」では戦闘に関するほとんどの行動判定や、[アビリティ]を持つ一般的な行動判定に使用します。
人物背景は別として、STGのキャラクターが戦闘に関して不得意であ ることはありません(w
 1) 6面体ダイスを3つ振り(3d)ます。
 2) 3dのうち、好きな(使用目的にあった)2dの組み合わせを選んで、その合計を求めます。
   これがMAGIUS最大の特徴であり、「マギウス振り」とも 呼ばれます。なお、「ブレバレ」では敢えて小さな出目の2dを選択することで有利になる場合もあります。
 3) 2)の合計に、行おうとする行動に関連する能力値を加えます(それ以外にも修正が加わる場合もあります)。
   MAGIUS基本ルールでは、これに技能レベルを加えます が、「ブレバレ」には技能レベルは存在しません。
 4)合計を[目標値]と比べ、その数値以上なら行動は成功。数値に満たなければ失敗です。

詳しくは、「MAGIUS スタートブック」を是非とも、ご入手ください。
古本屋さんなどで見つかるはずです。


次項 → ▼ ブレバレ用語