シロザケ サケ目 サケ科 | ||
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シロザケは成長にしたがって呼び名の変わる魚である。出世魚と呼びたいところではあるが、この魚の場合は、まったく逆である。若いほど脂が乗って高価、あるいは希少価値があり、味もいい。 | ||||
秋〜冬 アキサケ | ||||
地方名 さけ、秋サケ 分布 銚子と朝鮮半島以北〜オレゴン州の各河川 生息地 回遊域は、日本海と北緯42度以北の太平洋 生活 産卵期は晩夏〜冬。河川中流域の礫底に産卵床を作り2000〜5000の卵を生む。成熟は2(オスのみ)〜7歳。川を下り回遊して母川に帰るのに約4年。大半を海で生活する。 |
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銀毛のサケ写真上 8/8撮影 秋に繁殖のため母川に遡上する。 魚市場では例年、8月〜翌1月ごろまで水揚げがある。ギン色のもの(銀毛)ほど価値が高く、婚姻色の出たもの(ブナ)は安く販売される。メスの価格は、その年のイクラ相場に左右されるが、基本的にオスよりも価格が高い。 例(おすk200 めすk500) 一尾約4kg、大型のもので13〜14kg位。 用途は、焼き物や煮物、新巻、いくら、フレーク,氷頭、など多様。 釣 河口のスズキ釣などの外道でたびたび釣れてしまう。 平均で4kg程もあるので重く、ひとたび流れに乗って走り出したときは、竿が壊れたりルアーを失うかもしれない。 また、漁協によって管理されているので、食べたい方は、買ったほうが安く付きます。(罰せられる) 最近は、観光資源としてアキサケ釣が出来るようになってきた。本吉町の津谷川では、近いうちにサケ釣が出来るようになるかもしれない。(2007 8月) サケの雌雄の見分け方はこちら |
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秋〜冬 鮭児(ケイジ) | ||||
地方名 鮭児(ケイジ) この鮭児は、大谷沖にて漁獲された数万本に一匹のシロサケである。(2005/11/4) 秋〜冬にかけ、秋鮭に混じって三陸沿岸までやってくる未成熟のサケだ。 秋サケと比べると、背中が青く小柄で、ウロコは落ちやすいようである。 希少価値もあり価格は高め。北海道物より油の乗りが薄いためか、 k4000〜5000ぐらい。約2.5kgとほかのシロサケと比べ一回り小さく、腹部は、未成熟のためか、角ばり窪んでいる。 |
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春〜初夏 大目鱒(オオメマス) | ||||
地方名 大目ます 別名 時不知(ときしらず)、時サケ アキサケが、季節を間違え、春に沿岸にやってくるため“時を知らない”という意味がある。 気仙沼では、春の定置網が始まるGWあたりから獲れ始める。 味はいい。特に、癖の無い脂がたっぷり乗っている身は絶品である。
価格は、高め。定置網で漁獲された高鮮度のトキは、k3000以上する時もある。 時鮭の塩蔵品は価格も手ごろで美味い。お近くで見つけたときには是非食べていただきたい。 1尾約3〜4kg。オキアミなどを食べているため、刺身で食べるときには24時間以上冷凍してから食べることを強くお勧めする。アニサキスなどの寄生虫の心配があるのだ。 5/23撮影 |