前フリなし。
エイプ50エンジン載せかえ!の巻。


右が100cc、左が50cc



いきなりですが、エイプ50のエンジンの載せ換えです。

そもそも、このHPのどこにも「エイプ50を買いました」的な情報も無く、ただ単に「V-MAX手放しました。」の
情報しかないわけですが、一応、北海道旅行編をごらんいただいている向きには、「ああ、V-MAXからグースに変わったんだな。」
と肌で感じていただけことと思います。笑。

で、そのグースもおいちゃんの結婚後にほとんど乗る機会が無くなってしまって、また、保存スペースもなかなか確保できずにいたので、
2008年ころにカミさんのお友達(女性!)のところへお嫁(?)に出て行きました。


で、それこそ手放してすぐの頃、ガソリンの高騰があり、「通勤は50ccスクーター」ブームが始まり、おいちゃん的にも自動車通勤を減らすべく原付を購入したのです。
原付とはいえ、やはりマニュアル車の楽しみはほしい。さらに、今からの時代の流れでは2ストは選択肢的に厳しい。
ということで「エイプ50」になったのですが、こいつが思った以上に「走らない」。笑。


平地では、まあそこそこ。

2ストスクーターには遠く及ばないものの、まあ、許せる程度ですが、上り坂になると、許せないほど遅い!笑。
おいちゃんの通勤には非常に厳しい車両であることがわかりました。

おいちゃんの仕事場は自宅から12キロ離れた標高200mの場所にあります。
通勤路のうち5キロは結構な上り坂なので、このエイプ50の頼りなさといったら。笑。
3速全開で30キロほどしか出ないノーマルエイプ50は、この坂を上りきる頃には、冬場であろうと熱ダレを起こす始末でした。

ということで、半年ほど通勤に使いましたが以後はあえなく断念。
まあ、朝にバイクに乗っていく時間が無くなったことも原因のひとつですが。


で、今年、2011年のゴールデンウイークに、久々にこのエイプに乗って近所のスーパーへ買い物に行ったのですが、
やっぱり「ああ、バイクは楽しいなあ。」と実感しまして。

購入時には「燃費」、「カミさんも乗るかも」、「購入価格」、などの理由で「50cc」に甘んじていたのですが、
当分「カミさんは乗らない」ということが決定しましたので、「よし、100ccに載せ換えだ!」ということに
あいなりました。(相変わらず長い前フリだなあ。。。)


で、ようやく夜でも自動車・バイクを好きにいじれる環境が手に入っているので、早速実行です。





(バイクの背後が雑然としていますが気にしないように。)

まずはありあわせの物を使ってバイクをそれなりに固定。自動車のウマやジャッキを使います。






もう、見るからに「ここと、ここと、ここのボルトを外せば、エンジン降りるなぁ。」という構造のエイプです。
案の定、エンジンを降ろすまでは多分、30分かからなかったと思います。




超楽ちん。あっというま。笑。



で、ヤフオクで購入していた100ccのエンジンを載せます。
こいつは排気量は100ccですがカムだけは、キタコのハイカムが入っているという代物でした。
念のため解剖してみましたが、間違いないようです。



エンジンの大きさは、やっぱり比べると違いがわかりますが、車載状態ではあんまり区別がつかない程度でしょう。
シリンダー部分が大きいので、まあ、見る人が見ればわかりますが。


こいつをそのままボルトON!
なんら苦労することなくそのまま載せることができます。
エンジンハンガーなど、ボルト位置もすべて同じ。なんちゅう楽なエンジン載せ換えだ。その簡単さに
思わず笑ってしまうほど。ロドスタのエンジン載せ換えにくらべると天と地ほどの差があります。


すでに100ccに載せ換え完了済み。



さて、100ccに載せ換えるのは簡単ですが、これに伴って換えなければいけないものがあります。
・キャブ
・マフラー




左がタケガワのPC20のキャブ。左が純正。

キャブは当然といえば当然ですが、こいつは以前に50ccの力不足を何とかしようと思って購入していた
武川の「PC20」のものを使います。(結局50ccではセッティングが出ずに、お蔵入りだった。)



マフラーは、100cc純正。当然ヤフオクで格安入手。
ただし、マフラーの取り付け位置が50ccとは違うので、こいつはステーを自作することで対応します。
ごく簡単に鉄の短冊をホームセンターで買ってきて、切って、穴あけて、完成。強度的にも問題ないでしょう。
ちょっとブサイクですが・・・・。


で、あとはチェンジレバーやらキックバーやらつけて、はい、完成。
夜の作業なんで2日に分けて行いましたが、賞味4時間程度でしょうか。


で、あとはキャブのセッティング。
これが厄介だったので、基本的にはこいつも100ccの純正キャブを使いたかったのですが、
まあ、PC20でどうにもだめだったら、ということでチャレンジ。

まずはスロージェット#110、メインジェット#38、ニードル下から2段目でチャレンジ。
・・・ガスが濃い過ぎてキックしてもかかりませんでした。

そこでスロージェットを#95にしてみると、すんなりいい感じでエンジンがかかりました。
あとは、スロットを空けたときに息継ぎ感があったので、純正エアクリーナーの空気取り込み部分を拡大。
とはいっても、単にエアクリーナボックスのゴムの部品を外してやるだけですが。
こいつが幸をそうして、息継ぎは見事解消。
「ガパッ」とスロットを空けたときの吸気音が「勇ましく」なりましたが、まあ許容範囲でエンジンのフケ方も
スムーズです。

付け焼刃のキャブセッティングで、ほぼいいところが出たので結構満足です。

肝心のパワー感はというと、

「ぜんぜん別物のように楽しい!」

の一言です。(まあ、別物なんですが。)

この50ccを買う時に、実はなじみのお店の人から「うーん、エイプは100ccでないと面白くないよ?」
いわれていたのですが、まさにそのとおり。
いままで3速で苦しく上っていた坂が、5速で楽勝です。

たぶん、1速発進でウイリーくらい出来るんじゃないかと。(できる技術がありませんが。)

あまりこのページを参考にする人もいないと思いますが、いちおう仕様を書いておきましょう。

・エンジン・・・100cc(ノーマル)
・カム・・・キタコのハイカム
・マフラー・・・100cc用純正品
・キャブ・・・武川PC20(スロー#95、メイン#38、ニードル下から2段目)
・スプロケ・・・17丁
・CDI・・・50cc用そのまま


そうそう、排気量が変更になったので、当然ナンバーの色が変わります。
これは住んでいる町の税務課などに行って申請すればOK。

うちの町では、

・なぜ排気量の変更が必要になったか
・その内容

を示す「改造申請書」を書いて出せば特に問題ありませんでした。
(改造に関して厳しい自治体もあるようなので、やりたい人は確認してみてくださいね。)

やって、お得な楽しい作業でした。


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