<エピローグ>
SE「カチャカチャカチャカチャ・・・・グッ・・・カキン!」
ふう・・・。
作業場でエンジンまわり最後の部品(インマニ)を取り付けた瞬間、「これでええんかいの?」と思った。
エンジンブロックにMBSP、オイルパンを組んだ時にも同じように不安になった。
「クランクとコンロッドのボルトは、ちゃんとトルクかけたっけ・・・?」
何度も何度も確認しながらボルトは締めたはず。大丈夫!・・・たぶん・・・。
うわ、めちゃ不安じゃああっ!
・・・ でも、もうオイルパン閉じちゃったしなあ。いやいや、まだシリコンシールが固まってないから、はがして確認するなら今のうちだ!
どうするぅ?・・・・ええいっ、自分が締めたんだから間違いない!ノープロブレム!!
ははは。
ほんの思いつき程度の動機からはじめたエンジン製作。
ベースエンジンが嫁入りしてから早半年、なんとか形になり、やっと戦闘機に搭載することが出来た。
やってしまえば何だかあっという間だったような気もするが、一般に「半年」というと、ちょっとしたスパンである。
・・・でも、実際手をかけた「時間」で考えれば2ヶ月ぐらいだろうかね。
それにしても、 「エンジンの内部」はまさに、「知られざる世界」
だった。
駆動部の精度の高さには、もう「感心する」ばかり。
ミクロン単位で設計されて、それがまた作られている現在の加工技術の高さ。すばらしいぞマツダ!
(いや、車が全部そうなんだって。
でも、4つあるコンロッドのうち、なぜか1個だけ外と比べて妙に軽いのがあったり。シャレが効いてるぞマツダ!
(ちがうだろ
指定したサイズにボーリングが上がってきて、その穴にピストンを入れる・・・「スコッ」と音も隙間もなく入る。
すげえぞ中外! (?
いや、そりゃ「あたりまえ」かもしれないけど、いわゆる「駆動部」がこんなにまでの精度で作られていることを、おいちゃんは知らなかった!!
おいちゃんは今まで、エンジンなんてしょせん「人間」が作ったのだから、
「ちょっと(1mm)位隙間があってもいいんじゃないん?何とか頼むよ、ね。」
と、誠に「文系的で人間味のある」(←?)考えで組んであると思っていた。(なんじゃそら
ところがどっこい、メタルに「ほこり」が噛むだけでも、「回りが悪くなる」ようなエンジンの駆動部の精度。いやあ、いい仕事してますよ、まじで。
そんな精密な機械を、おいちゃんみたいなど素人が組んでよかったのかどうか。
でも一応動いてるし。 それが達成されればすべてOKでしょ。(^^)
加えて、これだけの「いい勉強」をさせてもらったのだから、
「わがRS人生に一変の悔いなし!!」
と、こぶしを天に突き上げて仁王立ち
したいくらい。
・・・・みんな、エンジン弄り、やってみたくなったでしょ?(^^)
突然ですが、ここで問題です。
ほぼ原寸大。
「これはいったいどこのボルトなんでしょーか?」
5/6、1000キロの慣らしを終えて、オイル交換後の走行中、エンジンルーム内から
「カラン!コン!ゴン、カラカラ・・・」
と割と派手な音を立てて脱出していった(らしき)もの。(^^;)
バックミラーごしに見たときには、「もうちょっと大きなほかのもの(棒状?)」も一緒に落ちていったような気がする。
けど、脇の下水におちたのか、草むらに入り込んで見失ってしまったのか、その部品が見つからない。(最初から落ちなかったのかも?)
棒状のものといえば、割と大きな「黒っぽい毛虫」が道でつぶれて死んでいただけ。
この道のハタには、工場の倉庫みたいな建物もあるから、ひょっとしたら実は「まったく関係ないボルト」
で、
ただ単に落ちていたヤツをタイヤが跳ねて、エンジンルームの近くの床を跳ね回って転がっただけなのかもしれない。
けど、拾った時には「割と熱かった」ので、やはり車から落ちたものとも考えられるけど、家に帰って下に潜ってみたり、エンジンルームを
覗いてみたりしたけど、ボルトが脱落したような風はなし。ただ、ボルトの頭に「6」の文字があって、これと同じのがRSにも使ってあるんだよね・・・。
でも、音がした後、様子を見ながらエンジンを回してみたり、それなりに攻め込んでみたりもしたけど特に変わった様子はなし。(おい!
いったい何のボルトなんでしょーか????
・・・・・さてみなさん、
ど素人のDIY作業によるエンジン弄りにはこんな不安がしばらくつきまとうだろうけど、それでもやってみたいですか?(^^;)
たぁだ、エンジン弄りは「最高」
ですよ。ふふふ。
とまあ、オチがついた所で、「RSエンジン製作?記」はひとまず幕となります。
ご清聴どうも。(^^)
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