久々DIY! アッパーマウントをピロ化する。の巻
久々に足回りをいじってみようと思いました。
ここではあまり詳しく書いていませんでしたが、もう4年ほど前からおいちゃんの車には
「アラゴスタ」なる車高調整式のショックがついています。
これもただツルシのままつけているのではなく、ショックのみ購入してアッパーマウントは
ニーレックスのプロスペックライダーにもついているストローク調整式アッパーアマウント
「SSーAJ」を取り付けて、バンプラバーもNBのを流用加工してフロント8キロリヤ6キロで乗っていました。
(この前にはプロスペックライダーでしばらく走っていました。)
ライダーはライダーで、街乗りやちょっとしたワインディングなどでは乗り心地が良かったのですが、
ジムカーナではやはり減衰力調整式が欲しくなったため、別の車高調に触手を伸ばしました。
で、とかくロードスターはリヤのストローク量の調整が難しいので、
そのままSS-AJをアッパーマウントとして活用してしばらく乗っていました。
これも、それなりの乗り心地だったのですが、ロードスターの持ち味である
「ステアするとノーズがスッと入っていく感じ。」
がかなり薄れて、ジムカーナによくある低速域でのタイトターンなどは非常に苦手な領域となってしまいました。
逆に中〜高速域でのゆっくり荷重のかかるミドルターンなどは
非常にナチュラルな踏んでいける足回りでした。(TIなどのフルサーキットではいい足かもしれません。)
それでもジムカーナ自体をあまりする機会もなくなったのでしばらくこれで乗っていたのですが、
やはりロードスター独自の回頭性の良さを忘れることができずに、それにむけてコツコツと準備をしてきていました。
そこで、今回アラゴスタ純正のピロアッパーマウントを購入したのでこれを取り付けることにしました。
(相変わらず長い前フリですが。)
そしてこれが導入するピロアッパーです。
たぶんリヤのアッパーマウント。黒いリングはピロカラーです。
黒い皿がバネの受け皿。
が、おいちゃんのことですのでやっぱりツルシではつけません。
(つーか、普通はまずツルシで付けて、その後に自分なりの味付けにするのが普通ですが。)
フロントの構成は、いま流行のアッパーマウントにバネが直接接しないアッパーシートでバネを受け
バネの動きをよりタイプ(いわゆる「フローティングマウント」のタイプ)ですが、
リヤはアッパーマウントにバネガイドが付いているタイプでした。
(※アラゴのバージョンによっては前後ともフローティングマウントもあるようです。
ちなみに、「平成7年式NA8C用のピロアッパ一台分」
と発注したらこの仕様でした。NB用だったら違ったのかも。)
中央部に出っ張っているバネガイドを削ってやります。
撮影場所は「中外自動車」にて。
このリヤをフロント同様にフローティングマウント化してやります。
いろいろと採寸した結果、リヤのピロアッパーに付いている「バネガイド」を削り、
ピロカラーを普通に組むことで、それが可能なようでした。
そこで加工屋さんにお願いして、旋盤で削ってもらいました。
発注先は、エンジンのボーリングなどでお世話になった「中外自動車」。加工賃は2970円ナリ。安い!
さて、下準備はできたので、子どもが家にいない良い天気の日を狙って作業開始です。
足周りをいじるのは何年ぶりでしょうか・・・。
で、これが現在の仕様、とアッパー交換後の仕様。
今の仕様は、アラゴスタ全長調整式にSS−AJ、NBバンプラバー加工したものです。
バネはスイフトの8キロ6キロです。(自由長208mm)
先にも書きましたが、これはこれで面白い足でした。
しかし交換前は「長い」ですねー。ストローク調整部分が長いので、リヤはともかく、フロントは
まずアッパーアームをメンバーから外し、ちょっと知恵の輪状態で、ショックの取り外しを行う必要があります。
さて、子どもがいない合間を縫っての作業なので、さっさと進めます。
まずはSS−AJを取り外します。ちなみにロッドとのリンク部分はNBのブッシュを加工したもので
おいちゃんのオリジナルです。
で、アラゴ純正のピロアッパに交換です。
こんな感じでフローティングマウントにしてやります。
フロントは6インチのスイフトで、10キロリヤ8キロの仕様です。
もちろん、バネは遊ばないように組んでやります。(笑)
で、さらにおいちゃんのアラゴは全長調整式なので、とりあえず目いっぱい下げる(短くする)方向で
セッティングしてやりました。
途中の作業工程の説明は省きます。(笑)
ジャッキダウンしたところ、どうやらフロントの車高に対してリヤが上がりすぎているようです。
(タイヤとフェンダーの隙間が、フロントでちょうど指1本、リヤで指2本ちょい余裕、な感じです。)
気分的にはリヤを下げていきたいところですが、これ以上リヤを下げるとリヤの縮みストローク量が
少なくなり、ほとんどバンプタッチ状態で走らなくてはいけないことと、何よりジャッキアップ時に
バネが遊んでしまうことになるので、フロント側を上げてやることにしました。
全長調整側での調整で5巻(約7mm)上げてやり、若干リヤ上がり程度で治めてやりました。
(タイヤとフェンダーの隙間が、フロントで指1本半、リヤでちょうど指2本な感じです。)
さっそく、試走してみますが、まずはコーナリングの挙動以前に、「乗り心地がイイ!」です。
バネを前後とも2キロずつ硬くしたにもかかわらず、いやな硬さではなく、「しなやかに足が動いている」
といった感じで、心地よい感じがします。以前は踏切などのバンプを越えたときには、イメージで言うと
「バン!! バン!!」
といった感じで突き上げ感がかなりありましたが、これが
「ダン! ダン!」
といった感じで、バネがスムーズに動いた延長線上でボディが動いている感じがあります。
この辺はフローティングマウントの恩恵でしょうか。
で、肝心の旋回性能ですが、明らかに改善されています。(というかこれがないとがっかりなのですが。)
車高が変わったので、当然アライメントも変わり、その辺の調整なしにフィーリングを確かめているので
厳密にはいえませんが、以前に比べかなり舵角に対する車の動きがナチュラルになりましたし、ロドスタ
本来のあの「ひらひら感」が戻ってきています。(ノンパワステにしているので、全く一緒にはなりませんが)
あとはちゃんとした、山のあるタイヤを履いて、それなりにアライメントをとりなおせば、
楽しめる車になることでしょう。
やって正解のメニューでした。
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