*** ページ説明:長野県障害者スポーツ協会宮沢会長より、初代会長(故)小林会長への追悼の言葉
「追悼の言葉」
長野県障害者スポーツ協会
会長 宮沢武利
謹んで小林義定さんのご冥福をお祈り申し上げます。
あの日、平成15年9月21日は、あいにくの雨降りの中でありましたが、大勢の競技者にお集まりいただき、県障害者スポーツ大会を盛況に開催しておりました。
雨のため、開会式会場を体育館に変更するなど、日程の変更等であわただしく大会が始まった事を思い出されます。
小林義定さんは、陸上競技5000m走に出場され、競技中に倒れそのまま帰らぬ人となってしまいました。あまりに突然で、未だに信じられない思いであります。
聞くところによりますと、28才の時に失明され、その後日人マラソンと出会い、障害者スポーツに関わることとなり、特に、盲人マラソンでは、県内外の大会に数多く出場され、海外ではホノルルマラソンにも出場するなど積極的に大会に参加されていたとのことです。
このように競技になれた方でも、命を落とすことがあることを頭に置き、競技者は日々の健康状態を把握し、スポーツをする時、競技をする時は注意をしなければならない事を、改めて思い知らされました。
また、小林義定さんには、県視覚障害者福祉協会選出の当協会の理事を務めさらに、県視覚障害者マラソン協会、県サウンドテーブルテニスクラブを発足させ、その会長をも努め、視覚障害者スポーツの振興に大変なご功績がありました。
今後もますます、障害者スポーツの振興にご活躍いただけると思っていましたので、はなはだ残念でなりません。
小林義定さんには、御仏の永遠の世界に旅立たれましたが、その世界から私達を見守り続けていただいていることと思います。
私達も、義定さんが残してくださいました貴重な功績を糧に、その意志を引き継ぎ、さらなる障害者スポーツの振興に努めていきたいと思います。最後に、感謝の念を込め、極楽浄土で静かにご冥福くださいますよう祈念いたしまして、追悼の言葉とします。
合掌
平成15年12月