蘭園訪問記その5 <白石洋蘭園>



HIFさんを訪問した翌日に白石洋蘭園さんに向かいました。白石さんのホームページを御覧になった方は御存知だと思うのですが、「ここに無い洋蘭はないんじゃないか」と思うほどの多種多様な蘭がリストアップされています。この頃はパフィオ以外の蘭にも目がいっていたし(別に今でも興味はあるのですが)、飛行機も最終便だったので時間には充分ゆとりを持って出かけました。こちらも蘭園までの道のりはあまり記憶が定かではないのですが、確か三郷(みさと)という駅で降りた覚えがあります。駅からはタクシーを利用しなければ行けません。 最初「みさと」のことを「さんごう」と言ってしまってタクシーの運転手さんに「はぁ?」と聞かれましたが、白石洋蘭園と名前を告げるとすぐにわかってくれました。

タクシーを降りガラス張りの売店の中へ入ると、早速 Den. thyrsiflorum や Paph. fairrieanum の開花株が目に飛び込んできます。ここで初めて Mormodes 属を肉眼で見ました。種名は覚えていませんが、色鮮やかというか紫褐色系の、株に比べて大輪の株がひときわ目につきました。その頃はどういう蘭かもよくわからなったので購入は控えましたが沖縄人好みの派手な色彩でした。また、おそらく海洋博蘭展で大賞を受賞した roths. 'Furuyama' の開花株が販売されていました。今に思うと開花株であの値段はお買い得だったんですけどね・・・。

社長さんに挨拶をして荷物を置かせてもらい、売店から続けて入った温室の概観を見た印象は「あれっ? 思ったよりも小さいな」という感じです。インターネットから受ける印象は温室が何棟も並んでいるイメージですが、売店に隣接する温室は1つのみでした。もしかすると別の場所に温室があるのかもしれませんが。 しかしすぐに納得しました。温室の壁中にぎっしりと、ヘゴに付けられた蘭がずらーーっと並んでいます。おそらくヘゴに付けられている蘭の数で500以上あるかもしれません。 また、バンダ系やデンドロビウムの下垂性の原種は少し高いパイプ枠組みに吊り下げられ、その下にも蘭が置かれていました。これまでに私が訪れた蘭園さんはパフィオをメインにされている所が多かったので、どうしてもヘゴ付けにすることはできませんし、2段ベンチにすることもできません。 そう考えると、パフィオは少し不利ですね。 そこが栽培する立場としてやりがいもあるのですが。

ヘゴ付けで開花している Phal. amabilis や Den. superbum を見ながらやはり私の興味はパフィオのほうへ。 ほとんど1点ものばかりです。当時の私は多花性ばかり購入していたので、もっぱらそういう品種ばかり見ていました。今に思えば非常に残念です。シグマト系も豊富にあったような・・・。ここで現在でも他の蘭園では見たことの無いパフィオを購入しました。実は売店で販売されていたフェアリアナムの未開花株も購入したのですが昨年枯れてしまいました。前日の HIF で友人から頼まれたパフィオも購入してたので持ち合わせがなく、ほとんど購入はしませんでした。正直に言えばパフィオは数は少なかったです。と言うよりもそれ以外の蘭がありすぎるのです。

一応、サンデリアナムの在庫も聞いてみました。ちゃんとありました。高くて買えませんでしたが。

パフィオ一辺倒の私には少し物足りなかったですが、「原種」好きな方にとっては1日いても飽きない蘭園さんです。

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