茶馬古道・雲南少数民族の交易路をゆく
 尖閣問題で日中間が不穏な状況の中、催行も決定してもうキャンセルは料金がいることから行かざるを得なくなった。
 日程も一部変更になり出発前から憂鬱。このコースは大分前から行きたいと思っていて、やっと念願がかなったのだが・・・。

 白族や納西族が初めてなので楽しみにしていたのだが、民族衣装は殆どの人が着ていない。着ている人は都会で観光に携わる人々で、田舎の村では年寄りさえも着ている人は少なく、また、若い人は人そのものが少ない。
 利用した旅行会社のツアーは特別にモデルを用意して撮影出来るのだが、今回のツアーは残念ながらそれも無かった。
 もう中国では、少数民族の衣装は祭りに出かけないと満足なものは写せないような気がするが、日中関係が上手く行ってない現在、当分中国は見送りか・・・・・。
日程(2012.10.13発)
日次 コ  ー  ス 宿泊地
関西空港→(中国東方航空)→昆明 昆明・金龍飯店
昆明→(中国東方航空)→大理 大理:蘭林閣酒店
大理 大理:蘭林閣酒店
大理→蘭坪 蘭坪・シン都大酒店
蘭坪→麗江 麗江・格蘭大酒店
麗江→宝山石頭城 宝山石頭城・民宿
宝山石頭城→麗江 麗江・格蘭大酒店
麗江→昆明 昆明・金龍飯店
昆明→(中国東方航空)→関西空港



(西遊旅行パンフレットより)
@ 2012.10.13(土) 関西空港→(中国東方航空)→昆明
 関空を午後発ち上海経由で昆明に。
 上海までは国際線で飛行機を一度降りて入国審査。再び同じ飛行機に乗り込み、今度は国内線になり昆明に。現在昆明には直行便がないので大変不便だ。
A 2012.10.14(日) 昆明→(中国東方航空)→大理
東蓮花村回族
吊草村イ族

 国内線で大理に。
 始めは大理郊外の巍山古城から。ここは静かな古城で観光客も少ないが、民族衣装を着た人も極めて少ない。その後回族の東蓮花村、イ族の吊草村も訪れたが人がげはまばら。
B 2012.10.15(月) 大理
喜州、沙坪の月曜市、周城、大理白族

 喜州では白族のショーを観賞しながら三道茶を。

 沙坪の市は白族で賑わってやっと気合いが入ったが、こんな時に限り時間が短い。撮影専門の旅行ではないので仕方ないが。

 藍染の周城に立ち寄りメンバーは買い物。その後大理市街に。多くの観光客で賑わって、ガイドや店員は民族衣装の人は結構いる。
C 2012.10.16(火) 大理→蘭坪
 大理を離れ蘭坪へ。
 途中千年以上製塩の歴史を持つ西古道の要衝、諾ケ村を訪れた。ここは白族の村とのことだが他の村落と同様人そのものが少ない。(農作業が忙しいのだろうか)
 まれにいる人も民族衣装は着ていない。
D 2012.10.17(水) 蘭坪→麗江
上蘭の水曜市イ族、プミ族
麗江納西族

 上蘭の水曜市は白族、イ族で賑わうとのことだが、イ族は分かるが白族は分からない。ただ、衣装が綺麗なのプミ族に出合えたのは予定外の収穫。

 沙渓古鎮は白族の村だが他と同様で民族衣装に関しては特に収穫はなし。始めから分かっていればバスの中で寝てもしていればいいのだが、可能性はゼロではないので逆に厄介だ。

 夕方麗江市内を散策したが、民族衣装の女性は居るには居るが多くは無く、それも観光に携わる人が殆ど。
E 2012.10.18(木) 麗江→宝山石頭城
宝山石頭城納西族

 今日は麗江から玉龍雪山の展望地、標高3500mのモウ牛坪から宝山石頭に。

 標高3500mはさすがにすこしばかり寒さを感じたが、好天に恵まれ玉龍雪山(写真右)は良く見えた。

 宝山石頭城は麗江から確か120キロのようだ。途中棚田があるが稲刈りはもう済んでいた。ただ、見た感じでは水田は少なく、トウモロコシの栽培が目に着く。
 ところどころ美しい棚田が現れるが、狭い山道で駐車場所もない。駐車出来る場所は必ずしも最適の場所ではないが、撮影専門のツアーではないので仕方ない。

 集落には石畳の階段を十数分の徒歩。(昨年までは片道1時間くらい掛ったそうだが、最近道路が出来たとのこと)
 民族衣装の期待もしたが、予想通り見るべきものは無い。
F 2012.10.19(金) 宝山石頭城→麗江
束河村、麗江納西族

 半日かけて宝山石頭城から再び麗江に向かい、途中束河村に。ここは田舎の村と思っていたが想像と違い賑やかな観光地。

 夜は納西古楽の観賞。女性は数人いたが後は男性のそれもお年寄りが殆ど。屋内の劇場なので写真も思うよなものは出来ないので途中で退席し、市内を物色した。
G 2012.10.20(土) 麗江→(中国東方航空)→昆明
麗江納西族

 毎日眺めた玉龍雪山(写真右)も今朝は赤く焼けた。

 今日は朝から麗江市街(写真左)を一望できる獅子山の萬古楼へ行ったが、やはり山なので坂や階段ばかり。苦労のかいもなく納西族は期待外れだったが、下に来てお年寄りのグループが音楽に合わせて踊っていた。
 衣装は正調納西族(笑)だが、音楽は新しい音楽のようだ。しかし、最後の最後で何とか正調納西族に出合えたのは幸運だった。
 午前中で今回のツアーの観光は全て終了。午後の便で昆明に。
H 2012.10.21(日) 昆明→(中国東方航空)→関西空港
 今日は早朝から飛行機を乗り継いで帰国。(上海乗り継ぎは往路と同じ)
 日中関係が不穏な中、何も無く無事帰国できたことが何より・・・。
 
世界の棚田と少数民族メニューへ