東インド、オリッサ州とバスタール少数民族街道
 初めてのインドであるが、インドは胃腸を壊しやすいと言う話を耳にする。また、エチオピアで経験済みだがインドはマラリア汚染地域でもあるらしい。エチオピア行きではマラリア予防薬を服用したが今回は虫除けグッズと長袖で対処することにした。下痢対策は食べ過ぎない、水、生ものに注意することに尽きる。電熱器を持参し湯を沸かしスッツクし、歯磨き等も水道の水はなるべく使わないようにした。

 ホテルはまあまあの状態だったが(バスタブは勿論ない)湯が出ない所が多くこれには閉口した。今まではもっと湯が出た記憶がある。インド人は沐浴の習慣があり、湯を使うと言うことはしないからだろう。
 食事は毎日カレー系。結構美味しいが米はどうしようもなく口に合わない。こんなにパサパサによくなるもんだと関心するくらい。飽きると言うより初めから拒絶反応。ほんの少し口にするだけで後は「ナン」。これはまあまあいけた。

 時期は乾季の終りで久しく雨が降ってなくカラカラの大地。緑は少ない。できたら乾季の始めの方が良いかも知れない。

 今回は初めてフィルムカメラは持って行かずデジカメで通した。風景写真の良いところがあるのならフィルムを使用したいがそんな場所はなく、もっぱらスナップ中心。ならばデジと割り切った。
 少数民族はある程度予想してはいたが、ボンダ族以外は皆よく似たいでたちで見分けがつかず、今一面白みに欠けた。
日程(2008.3.7発)
日次 コ  ー  ス 宿泊地
成田空港→(タイ国際航空)→バンコク→(タイ国際航空)→コルカタ コルカタ・ピアレスイン
コルカタ→ブバネーシュワル 車中
ブバネーシュワル→プーリー プーリー・スリハリ
プーリー→コナーラク→ゴバルプール ゴバルブール・カマスイン
ゴバルプール→タブタバニ→ラヤガダ ラヤガダ・サイインターナショナル
6 ラヤガダ→ジェイプール ジェイプール・ハロージェイプール
7 ジェイプール ジェイプール・ハロージェイプール
8 ジェイプール→ジャグダルプール ジャグダルプール・ホテルレインボー
9 ジャグダルプール ジャグダルプール・ホテルレインボー
10 ジャグダルプール→カンケール カンケール・レイクビュー
11 カンケール→ライプール→(JETエアーウェイズ)→ムンバイ 機中
12 ムンバイ→(タイ国際航空)→バンコク→(タイ国際航空)→成田空港



(ユーラシア旅行パンフレットより)
@ 2008.3.7(金) 成田空港→(タイ国際航空)→バンコク→(タイ国際航空)→コルカタ
 成田の午前便で発ちバンコクの空港で大急ぎでコルカタ(カルカッタ)行きに乗り換え。深夜にホテル着。
A 2008.3.8(土) コルカタ→ブバネーシュワル
 コルカタの市内観光。写真は撮らずにのんびりと。ブバネーシュワルへは寝台列車で。寝台列車も豪華な列車なら快適だろうが2等ではただ寝るだけ。
B 2008.3.9(日) ブバネーシュワル→プーリー
 午前中はカンダギリとウダヤギリの石窟見学。これも撮影はせず、ホテルに向かう途中のピプリと言う町で初めてカメラを取り出し少しばかり撮影したが気合いは入らない。
C 2008.3.10(月) プーリー→コナーラク→ゴバルプール
 今日も観光の一日。ジャガンナータ寺院とスーリヤ寺院。スーリヤ寺院は世界遺産だが自分はあまり興味はなく、早く少数民族に会いたいばかり。

右の写真はスーリヤ寺院の車輪。
D 2008.3.11(火) ゴバルプール→タブタバニ→ラヤガダ
サウラ村サウラ族

 今日になってやっと少数民族の村に着いた。ただ、ある程度の予想はしていたが民族衣装については見るべきものはなく、普通のインド人と同じようないでたちである。
E 2008.3.12(水) ラヤガダ→ジェイプール
チャティクナの水曜市(ドングリア・コンダ族デシィア・コンダ族
ミナパイ村デシィア・コンダ族

 今日から五日間は少数民族の市場巡り。チャティクナの水曜市でドングリア・コンダ族を見て初めて撮影に気合いが入ったが今日でもう六日目、今迄の道中は効率も悪くチャティクナに一目散なら2〜3日は短縮できそうだが団体旅行なので仕方がない。
 ちなみに、ドングリアとは山、デシィアとは谷の意味らしく、住む場所からきている。見分け方はドングリア・コンダ族は白い衣装、それ以外はデシィア・コンダ族のようである。
 ここもすでに観光地化されていて写真を撮るにはお金を要求する。ただ、望遠で撮る場合は、何も言わない人、嫌がる人、やはりお金を要求する人と様々。
F 2008.3.13(木) ジェイプール
オノコデリの木曜市(ボンダ族ガダバ族
デウリパラ村(ガダバ族
イッタグラ村(クマール族

 今回の旅のハイライト、ボンダ族がやってくるオノコデリの木曜市。ボンダ族の集落は立ち入れないので市にやってくる人々を写すしかない。なぜ入れないのかは現地ガイドに聞いても要領を得ない。国とか州の規制なのか、部族が受け入れないのか? ガイドは村まで山道で十数キロあるから行けないと言っていたが。
 サリーを着ている娘さんもいて我々も「綺麗だ」なんて言いながら撮影したが、考えてみればボンダ族の特徴が失われること。近い将来、他の部族との見分けも難しくなるかもしれない。
 ボンダ族は前日のドングリア・コンダ族以上に撮影にはお金がかかる。彼らは性格もきつい部族でトラブル回避には気を使わざる得ない。

 市にはガダバ族もいる。彼らは普通は独特のいでたちはしていないのだが、幸運にも大きなイヤリングと太い首輪の正調?ガダバ族に居合わせた。
 デウリパラ村に近い所でガダバ族が輪になって踊っているのは我々ツアーのための演出なのだが、注文は20人程度らしかったのが60人近く集まってしまった。皆出演料狙いで、終わってから現地のツアー会社が一人10ルピーずつ払っていた。
G 2008.3.14(金) ジェイプール→ジャグダルプール
クンドゥリの金曜市(マリ族サナ・パロジャ族

 マリ族とサナ・パロジャ族も良く似ているのだが、鼻ピアスが3個のリングがマリ族、真ん中のピアスがリングではないのがサナ・パロジャ族と聞いて、ひたすら鼻ピアスを観察(笑)。
 しかし、昨日がハイライトは否めず撮影カットも減少。
H 2008.3.15(土) ジャグダルプール
パリアグラ村、マルドゥーンの土曜市(ムリア族、マリア族、ゴンド族、バトラ族

 ここからはチャティシュガール州のバスタール地方だが、パリアグラ村も土曜市も多くの部族が沢山いて、おまけにいでたちにこれといった特徴もないので見分けがつけにくい。ムリア族、マリア族、ゴンド族、バトラ族は同系の部族で同じところに住んでいるので、現地の日本語ガイドも十分把握しきれていないようだ。
 腕に入墨の女性はマリア族とか言われたがこれも自信がない。(取敢えず聞いた範囲で記載してあるが多くの間違いがありそうだ)
I 2008.3.16(日) ジャグダルプール→カンケール
ナラヤンプールの日曜市(ムリア族、マリア族、ゴンド族、バトラ族

 ここも昨日と同様殆どが見分けることが不可能。
 太いシルバーの首輪はムリア族らしい。中国や東南アジアでは部族の見分けは簡単だし、エチオピアでは集落は単一の部族で住んでいたのでかなりの確率で見分けられたのだが、ここはもうお手上げ!!! 暑さも手伝い撮影意欲は失せ闘鶏のカットの方が多かった。(ここの市は闘鶏が名物)
J 2008.3.17(月) カンケール→ライプール→(JETエアーウェイズ)→ムンバイ
 今日は国内線でムンバイ(ボンベイ)に行き、10時間近くの乗継時間待ちを利用してムンバイの市内観光。もうカメラはバックに仕舞い込みのんびり観光。
K 2008.3.18(火) ムンバイ→(タイ国際航空)→バンコク→(タイ国際航空)→成田空港
 バンコクには早朝着。ここで乗り換え成田へは午後5時着。予定通りで無事到着。心配していた胃腸を壊すこともなく。
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