秘境・カラーシャの谷とシャンドール峠越え
 長年行こう行こうと思っていたパキスタンのカラーシャにやっと行くことが出来たが、カラーシャ族は写真を撮られることは元々好まないのか、スナップ写真は殆ど撮ることが出来なかった。
 近年観光客が増えてきて余計に嫌がるようになったのかもしれないが、祭りがなかったら写真撮影は欲求不満のまま旅が終わりそうだ。
 綺麗な民族衣装で美人揃いなのに残念なことだ。
日程(2013.5.10発)
日次 コ  ー  ス 宿泊地
1 成田空港→(パキスタン航空)→イスラマバード イスラマバード・ヒルビューホテル
2 イスラマバード→ギルギット ギルギット・ギルギットセレナホテル
3 ギルギット→グピス グビス・PTDCモーテル
4 グピス→マスツージ マスツージ・PTDCモーテル
5 マスツージ→ブンブレット ブンブレット・PTDCモーテル
6 ブンブレット ブンブレット・PTDCモーテル
7 ブンブレット ブンブレット・PTDCモーテル
8 ブンブレット→チトラル チトラル・PTDCモーテル
9 チトラル→イスラマバード イスラマバード・ヒルビューホテル
10 イスラマバード→(パキスタン航空) 機中
11 →成田空港


西遊旅行パンフレットより
@ 2013.5.10(金) 成田空港→(パキスタン航空)→イスラマバード
 成田発が中途半端な時間だったので成田で前泊したものの、北京からの航空機の到着が遅れて3時間遅れで出発。(何のための前泊だったのか?)
 このフライトは北京経由だが、北京では機内待機。待機時間も長かったが結局4時間ほど遅れてイスラマバード着。
A 2013.5.11(土) イスラマバード→ギルギット
 ギルギットまでのフライトは山岳飛行なので結構キャンセルになるらしいが、運が良かったようで無事にフライト。欠航なら十数時間かけての陸路なのでまずは一安心。(上の地図とは逆でイスラマバードからギルギットに、帰路はチトラルからイスラマバードへ)
 午後はギルギットのバザール観光だが、イスラムの国。売り子は全部男性、町を歩く人も子供を含めて女性は少ない。
B 2013.5.12(日) ギルギット→グピス
 今日はグピスまで150キロの走行。途中「カルガーの磨崖仏」や小さな村に立ち寄ったりの一日。「カルガーの磨崖仏」なんて誰もいないし大分の磨崖仏の方がよっぽどまし。
C 2013.5.13(月) グピス→マスツージ
 今日は途中から未舗装道路。この旅の前半のハイライトの3720mのシャンドール峠越えだが、自分はあまり興味はない。(海外旅行は棚田以外の風景は殆ど撮影もしないので)
 ただ、少し寒いが天気は良く、雪に覆われた数千メートル級の山々は確かに美しい。

シャンドール峠(写真右)
D 2013.5.14(火) マスツージ→ブンブレット
 いよいよカラーシャの谷に。
 しかし、カラーシャ谷への道のりは長く昨日と同じような悪路の連続。巨大蟻地獄を横断するような所、一つ違えば谷底に転落とこんな悪路は初めてで本当に秘境を実感。
 途中のチトラルの町でカラシャ谷への入域手続きをとったのだが、ここから警察官が同行。(九日目の5月18日まで同行)こちらの警察はライフルを携帯なので物々しいのだが、途中からは違和感もなくなる。しかし、彼らの同行は警護なのか監視なのか? 謎のまま。(笑)

 美しい山々も自分にはもう食傷気味でウンザリ!だが、それでも民族衣装のカラーシャ族に出合えた時は感動。チトラルから入ればもっと早いのだが、
ギルギットからシャンドール峠越えなのではるかに遠回り。(募集型ツアーなので仕方ないが)
E 2013.5.15(水) ブンブレット
ランプール谷(ハングル村)

 いよいよこの旅の目的、カラシャ―族の春祭り「ジョシ」。この祭りはカラーシャ族の春祭りで、踊りを踊り春の訪れを祝う。
 踊りは3〜5人ほどが肩を組み太鼓の周りを回る「チャー」や、十数人ほどが同じように肩を組み周る「ドゥーシャク」がある。ただ、踊ると言っても足を横に運び周るだけの単純な動作である。

 祭りの間には村の散策もしたが、カラシャ―族の女性は写真を撮られるのは好まないようで、スナップ写真は全くと言うほど撮れない。稀に応じてくれても愛想がなく閉口してしまう。
 カラーシャ族はどちらかと言えば気性は激しいようで、女の子どうしでも凄まじい形相で喧嘩しているシーンが結構あった。
F 2013.5.16(木) ブンブレット
ブンブレット谷(ブルン村、バドリック村)

 我々の宿泊地のブンブレット谷はカラーシャの三つの谷で一番大きな谷で、午前中はブルン村で撮影。(ジョシは家族で行う「小ジョシ」と村全体で行う「大ジョシ」がある)
 ブルン村のジョシはカラーシャの山々をバックにのどかな祭りを撮影出来たが、バドリック村の「大ジョシ」は一番盛大なジョシのようで大変な混雑。
 ライフルを携帯した警備の警官の数も凄く、祭りの中に潜り込むことも出来ないので我々一行は退散せざるを得なかった。
G 2013.5.17(金) ブンブレット→チトラル
ビリール谷

 ビリール谷の「ジョシ」は、他の二つの谷とは祭りの日が離れているらしいが、今年は他の谷に続いて行われたのでラッキーなことに見学することが出来た。(普段のツアーは村の散策で終わるらしい)
 そんなことが理由だろうが部外者は我々だけ。昨日とは正反対でのんびりと撮影出来た。

 ここでは長老の唄に掛け合うように、30人位の女性が輪を作り、スローテンポの拍子で唄を歌う「ダジャイーラック」も見る事が出来た。
H 2013.5.18(土) チトラル→イスラマバード
 チトラルからイスラマバードのフライトも欠航が多いそうだが無事にイスラマバード着。これが飛ばなかったらまだまだ十数時間のドライブが待っていたが・・・。(イスラマバード→ギルギット便、チトラル→イスラマバード便の両方とも飛行機が飛ぶツアーは少ないらしい)

 午後は
イスラマバードの市内観光。シャー・ファイサル・モスクという巨大モスクやダマネコー展望台を見学したが、とにかく暑いのが第一印象。
I 2013.5.19(日) イスラマバード→(パキスタン航空)
 夜行便なので朝からイスラマバード観光。暑い中、観光客は我々一行だけの「仏教遺跡群タキシラ」に。この旅行社はマイナーな観光地を訪れ悦に入るのが悪い癖(笑)
 募集旅行なのでついて行かざるを得ないが、時には単独行動で冷房の効いたバスで待機も・・・。

 さて、いよいよ帰国だが搭乗でまたまたビックリ。セキュリティチェックでスーツケースを全員(我々以外も)開けさせられた。それも二ヶ所で。チェックが終わりやれやれとケースにバンドをかけて移動したらまた別の台で・・・。こんなことは初めて。
 そして、帰りの便もまたまた1時間ほどの遅れで出発。
J 2013.5.20(月) →成田空港
 結局遅れは回復できず1時間ほどの遅れで成田に到着。添乗員は海外旅行のフライトで1時間遅れは許容範囲内と言っていたが、航空会社・・・真面目にやれよ!
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