ベトナム最北の地を行く
ディエンビエンフーからハジャンへ
 今年のGWのベトナムのツアーに続いてのベトナム北部の小数民族探訪ツアー。ベトナム北部の小数民族は大変魅力的で、物好きにも今年もう3回目。棚田は中国に比べて見劣りはするが、今回は秋の収穫時期の撮影が目的でもある。

 今回は総勢10名のうち女性が6名と・・・・。少数民族探訪ツアーは女性に人気で女性の参加が何時も多い。

 サパ以降は前回とほぼ同じコースだけど、曜日市の関係で逆周り。地理不案内のところなので感覚がおかしくなった。同じ催行業者のツアーなのでホテルやレストランも殆ど同じで、要領を得ているのでOKだが、新鮮味に欠けるとも言える。

 気候は雨季から乾季への境目なのだろうが、かなり雨にたたられた。傘を手放せない日も4〜5日あり晴男もかたなし。時には豪雨に近い雨もあったが、幸いにも道路事情には影響なく日程どおり消化できたのはラッキーだったかも。

 
棚田は高低さや地形等から稲刈りの状況は千差万別。既に刈入れ済みのところもあれば、刈入れ最盛期も、まだまだ穂も十分実っていないところもあり、目的の場所を定めて稲刈りを撮影しようとするのはかなり難しいようだ。
日程(2006.10.5発)
日次 コ  ー  ス 宿泊地
関西空港→(日本航空)→ハノイ ハノイ・ホアビンホテル
ハノイ→(ベトナム航空)→ディエンビエンフー→ライチョウ ライチョウ・ランアンホテル
ライチョウ→ムオンテ→フォントー フォントー・・ランアン2ホテル
ライチョウ→タムドゥン タムドゥン・ムオンタンホテル
タムドゥン→サパ サパ・グリーンバンブーホテル
サパ→バックハー バックハー・サオマイホテル
7 バックハー→バッククアン バッククアン・トアンウ"ィンホテル
8 バッククアン→ハジャン ハジャン・ホアンアンホテル
9 ハジャン→イェンミン イェンミン・ゲストハウス
10 イェンミン→ドンバン ドンバン・ゲストハウス
11 ドンバン→タンハー タンハ-・タンハ-ホテル
12 タンハー→ハノイ→ 機中・
13 →(日本航空)→関西空港


(西遊旅行パンフレットより)
@ 2006.10.5(木) 関西空港→(日本航空)→ハノイ
 今日は関空を夕刻発ちハノイ泊。予定通りのフライトで無事到着。
A 2006.10.6(金) ハノイ→(ベトナム航空)→ディエンビエンフー→ライチョウ
 午前の便でディエンビエンフーへ。市内観光後少数民族の村を訪れライチョウへ。

タンヌア村(黒ターイ族
 この村はラオカイ省から分離したディエンビエンフー省に属する村。ターイ族は初めて見る民族だが、タイ族との違いが良く分からない。

ムーチャン村(赤モン族
 
赤モン族も初めて見る民族。この辺りは多く居住しているようで、ラオカイ省やハジャン省では見ていない。
B 2006.10.7(土) ライチョウ→ムオンテ→フォントー
 今日は中国、ラオスに挟まれたベトナム最西端の町ムオンテに。

ナムハーン村(白ターイ族
 白ターイ族も初めて見る民族。前日の黒ターイ族と対をなす民族のようで、黒ターイ族の女性は頭に髷を結うが白ターイ族はその風習が無いようだ。

カンフォー村(花ハニ族
 中国のハニ族も居住地により衣装が違うが(ハニ族に限らないが)ラオカイのハニ族がハニ族らしく藍を基調にした衣装だが、こちらは近くのラフ族の衣装に影響されたのかカラフィルである。故に花ハニ族と呼ばれている。

ナムカウ村(ラフ族
 多分花ハニ族に影響を与えていると思えるが、花ハニ族に良く似たカラフルな衣装である。
C 2006.10.8(日) ライチョウ→タムドゥン
シンホーの日曜市(ザオカウ族赤モン族
 この市場に着いた頃はかなりの雨。ここ数回の海外旅行でこんな雨は未経験で初めて傘をさしての撮影になった。
 ここでの初見はザオカウ族。大雨が残念だが何時もと違う雰囲気の写真を撮ることは出来る。

シェオーラ村(白モン族

 相変わらずの雨の中での白モン族の村だったが、ここでは年寄も白モン族の象徴の白いプリーツスカートだった。
D 2006.10.9(月) タムドゥン→サパ
タムドゥン市場モン族ザイテン族
 小さな市場であったが見慣れない衣装の少女がいた。彼女はモン族といったが、小分類は知らないといっていたらしい。小分類は彼らには関係ないことなんだ。
 他にはザイ族も目立っていた。


コイラー村(ランテンザオ族
 この村も土産物売りの攻撃が凄まじい。ここのランテンザオの帽子はカラフルな布は用いず、プラスチック製の帽子をかぶっている。昔は帽子ではなく自分の髪であったらしい。頂部の白い飾りは大地を表し、中には太陽を表した丸い飾りが組み込まれている。

ビンルー市場ルー族

 ここも小さな市場だがここでしか遇えなかったルー族がいた。ルー族はお歯黒の習慣があるが、最近の若者はこれを嫌いお歯黒は少なくなっている。
 ここでライチョウ省は終わりサパのラオカイ省に入った。

ターフィン村(赤ザオ族
 ラオカイ省からは三度目になるので同じ村も多く、ターフィン村も二度目。ここの土産物売りが一番凄まじく、彼女らは日本語も出来る。多分英語やフランス語も話すだろう。
 この村は赤ザオ族が多いが黒モン族も混在して住んでいる。
 しかし、今日も雨模様。
E 2006.10.10(火) サパ→バックハー
サパ棚田
 今日も雨模様。もう何度か通ったサパからラオカイへの道で時々車を止めて棚田の撮影。中々の雰囲気ではある。

シンチャイ(黒ハニ族

 この村も二度目。村への小道は雨で滑りやすい。いっそ、長靴でも持って来れば良かったなんて思う。

ムンフン棚田
 ここもガスッテいた。稲刈りは済んでいたし雰囲気はサパの方が良かったので撮影は簡単に切り上げた。

ナムプーン村(赤ザオ族
 この村は写真に納まるのは皆嫌らしく、何時来ても十分に写せない。

ムンフン(青モン族
 ムンフンの町に戻り昼食。町で珍しい衣装の少女に出会った。やはりモン族だが小分類は彼女も知らないと。ガイドは青モン族ではないかと。
F 2006.10.11(水) バックハー→バッククアン
 今日もはっきりしない天気でもう四日目。いい加減に憂鬱になる。
バンフォー村(花モン族

 バックハーの町のすぐ近くの村で観光コースの村。三度目の村である。

コージィチャイ村(フラ族
 この村は始めて野村だが、恥ずかしがって思うような写真は撮れずじまい。何故かフラ族の村の訪問は少ないので残念でもある。

ランファンの水曜市(花モン族黒ザオ族
 ここも比較的小さな市場で花モン族と黒ザオ族が多い。

トゥンハン村(黒ザオ族
 この村はサービスが良く、一通りの撮影が終わってから改めて正装の衣装の披露があった。

インタン村(黒ラチ族
 黒ラチ族というのは資料にはあまり出てこない名前だが、ここのガイドはよく使う。前回はハジャン省の村だったが今回はライカイ省の村。しかし、かなり離れているのに衣装は同じだ。

タンティン村(パテン族
 ここは今回は盛大なお出迎え。五人もの娘さんが正装で待ち構えていたが、何時見ても鮮やかな朱色の衣装がまぶしいくらいだ。
G 2006.10.12(木) バッククアン→ハジャン
ナムティの棚田
ナムティターパンザオ族

 棚田は秋真っ盛りで美しい。幸い今日は天候も回復し時折青空も見える。普通ならこの程度の天候では何も感じないが四日も雨模様だと少しの晴れ間でほっとする。
 パテン族の村と違い、こちらは前回より寂しい出迎えだが、お嬢さんがモデルで棚田で撮影会。でも、イマイチ。

ドゥンタム村(花ラチ族
 刈入れの真っ最中だが、たんぼで水牛が勝手に闘牛。凄い迫力だがみんな知らん顔で農作業。よくあることなんだろうか。こちらはビックリなのに。

ヌン村(タイ族
 この村は民族衣装の人は殆どいない。前回は偶然一人通りかかったが。タイ族はこの村に限らず民族衣装の着用はすくないようだ。
H 2006.10.13(金) ハジャン→イェンミン
ミンタンの金曜市白モン族
 ハジャンは白モン族が多いようで、ここも沢山いた。

ボラック村(ヌン族
 
この村はいつも静かで今日も数人だけ。でも、写真はあまり恥ずかがらない。

クウェンティ村(ボイ族
 今日は前回のお婆さんではなく、孫がモデルに。

 これからクアンバに向かい、前回撮り逃した”おっぱい山”に。途中の峠で霧が濃く多少心配したが、霧に包まれた幻想的な”おっぱい山”だった。


ハーソン村(ランテンザオ族
 棚田の中断で脱穀していたので、一行、無謀にも登攀?したが四苦八苦。
I 2006.10.14(土) イェンミン→ドンバン
ナズ村(ザイ族
 ここは何とか撮影できる村。

ボーモイ村(スン族
 この村はいつも静かで撮影は困難。なお、スン族という名称は国家公認の民族名称にはない。

ソムラー村(アオザイザオ族
 今日は藍染の布が干してあった。この民族は機織はせず布は他から買い求め染め上げる。

スンチャー村(白モン族
 ドンバンの向かう途中で糸を紡いでいた。この村を過ぎると雄大な石灰岩の大地になるが、こんな所でも生活している。急峻な斜面に作ったトウモロコシの枯れたものは燃料として使うため畑から持ち帰る。
J 2006.10.15(日) ドンバン→タンハー
 今日が撮影の最終日。幸い天候も回復してきたので心置きなく撮影を・・・。

ドンバンの日曜市(白モン族
 ここも大部分の人が白モン族。他にはタイ族、アオザイザオ族等。
左の写真は市場の様子です。

ルンカム村(花ロロ族
 花ロロ族の村は現地旅行社で手配の村なので、容易万端で出迎え。写真はモデル撮影会となる。しかし、この衣装は本当にカラフルで、もし一式買うとすればこの衣装かな。


ヴェン村(イエンミンタイ族
 始めてみる民族。今は若い人の衣装は変わってしまってアオザイ風。従来の衣装はもう着ないらしい。

ラー村(ヌン族
 このお婆さんは大変な歓迎振りで笑いが絶えない。こんな人ばかりだと写真も表情が豊かな物が撮れるのだが。

 これで一応撮影は終わり。明日はひたすらハノイへとなる。
K 2006.10.16(月) タンハー→ハノイ
ザオクウンチェット族
 一路ハノイへの予定だったが、途中で見たことの無い少数民族を撮影できた。添乗員は以前見たことがあった民族で走行中見つけての撮影だった。


 今日は日柄がいいのか、途中で結婚式に遭遇。好奇心旺盛な我々突撃訪問隊は、少数民族ではないキン族の結婚式も取材。可愛い花嫁さん、花婿さんだった。大勢の参列者がいたがアオザイ姿の人はそれほどいない。アオザイを着る人はどんどん減ってきているようだ。
 遠来の訪問隊に宴席への参加を望まれたりしたが、さすがにこれは丁重に辞退し今度こそ一路ハノイに!!!!
L 2006.10.17(火) →(ベトナム航空)→関西空港
 定刻発で定刻着。早朝関空に無事到着。
 
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