三信遠の湯立神楽 霜月祭り |
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下伊奈郡遠山郷の上村、南信濃村の13社で行われ、起源は江戸時代初期とされる。当時の領主遠山家の相続争いから一家断絶となり、一族が百姓一揆により殺害された。その後疫病が蔓延し鎮魂のために祭りを行ったといわれている。しかし、近隣の霜月神楽は鎌倉時代が起源といわれ、この霜月祭りも同様の起源で、後になって遠山家の怨霊鎮めの要素が加わり現在に至っているとの説が最近は主流のようである。
祭りの構成は概ね近隣の霜月祭りと同様だが、詳細は勿論地区ごとに相違していて、大きく分類すると次の4タイプがある。
木沢タイプ 木沢・小道木・上島・須沢・中立
和田タイプ 和田・尾野島・大町
上町タイプ 上町・中郷・程野
下栗タイプ 下栗
主な違いとしては、和田タイプは笛を使わない、四面がない、天伯に代わり猿舞を行う等独特の構成である。天伯については、上町タイプは弓天伯であるが、下栗、木沢タイプは剣天伯である。 |
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祭りの前半は神迎えに続き、湯立て、舞が延々と行われる。 |
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神々の舞 人が面をつけると神霊が寄り付く。霜月祭りの面は全地域で287面あり、遠山一族怨霊鎮魂の面、地元の神様の面など次々と登場する。面の多さは他の霜月祭りを圧倒する。 |
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須沢 |
須沢 |
須沢 |
須沢 |
須沢 |
木沢 |
木沢 |
八日市場 |
八日市場 |
八日市場 |
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八日市場 |
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和田 |
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稲荷 |
木沢 |
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上町 |
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須沢 |
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八日市場 |
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四面の舞 四面を舞う青年は凍てつく真冬の川で禊を行う。舞処を飛び跳ねると観衆は受止め場内はクライマックスを迎える。 |
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天伯 木沢、下栗タイプでは五方を剣で切り(剣天伯の舞)上町タイプでは湯釜の周りを踏みならす反閇を踏み、五方に矢を放ち(弓天伯の舞)和田タイプでは天伯に代わり猿が最後の舞を舞う。 |
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神送り 面の舞が済むと、かす舞、ひいな降ろしなど祭りに訪れた神々のお帰りの神事が行われ、ようやく長い一日の幕が下りる。 |
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