Acrobat Reader 4.0Jの互換性
Acrobat Reader 4.0JはMac版とWin版がありPDFのうたい文句であるOSが違っても・・・とは、ほんとうなのだろうか。確認してみたら、またしても問題が起こった。

アドビのアプリケーションに付属していた、平成明朝 W3と平成角ゴシックW5でPDFを作成してみた。フォントは埋め込んでいないので、表示用フォント(平成角ゴシック W5 Acrobatなど)に置き換わると解釈したのだが、そうはならなかった。

マッキントッシュではシステムにPDFを作成した時に使用した、平成明朝 W3と平成角ゴシックW5がないと正しく表示されない。ところがAcrobat 4.0Jで同じファイルを開くと問題が起こらない。どうも、私のMacではAcrobat Reader 4.0Jが置き換えフォントを参照していないようだ。

Acrobat 4.0JかATM Deluxe4.5Jをインストールしたことによる原因のように思える。こうなってくると互換性というより、トラブルだ。

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同じ物をWinで開くと、平成明朝 W3と平成角ゴシックW5が存在しないにも関わらずきちんと置き換えフォントが機能している。つまりファイル自体には問題がないということだろう。

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これらのことから、Macで開いたPDFが文字化けして読めない場合は、とりあえず自分のMacに置き換えフォントが正しくインストールされているか確認したほうがよさそうだ。調べていくと、アドビからCJKフォントとして配付されている「平成角ゴシック W5 Acrobat」などがどうも機能しないようである。通常のマックユーザーは、MacOSがインストールする平成明朝・平成角ゴシック(TrueType)をシステムから削除する人は少ないと思うが、DTPなどを営んでいれば、使わないTrueTypeやCIDフォントはシステムから削除してあることだろう。この場合、PDFファイルの表示に問題が起こるようである。Acrobat Reader 4.0Jは、システムにないフォントが使われているPDFを表示するときに、平成明朝・平成角ゴシックに置き換えるようである。つまりシステムがインストールする平成明朝・平成角ゴシックかアドビのアプリケーションに付属している平成角ゴシック W5・平成明朝 W3(CID)がシステムのフォントフォルダにインストールされていると問題なくPDFファイルを表示できるようだ。

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