(1049)青森県の祭り・行事 その73 |
2016年 4月 2日(土) |
【祭り・行事の名称】
お山参詣
【調査地区名】
出精村
【所在地】
つがる市木造大畑
【実施日】
旧8月1日
【実施主体】
西郡登山囃子保存会(以前:集落常会)
【中心になる場所】
つがる市木造大畑〜岩木山神社
【祭り・行事の概要】
従来行われてきた集落単位の登山は現在は行われていない。登山囃子を保存しようと、現代表が昭和23年(1948)に始めたが、次第に範囲が広がり現在は西津軽郡をエリアとし、160名の会員がいる。
例年旧7月29日、旧岩木町百沢小学校校庭に集合、岩木山神社まで登山囃子をしながら行進する。旅館に1泊して会合する。
今年は96名が参加した。個人で登山する者がいるが、組織的には行っていない。
(つづく)
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(1050)青森県の祭り・行事 その74 |
2016年 4月11日(月) |
【祭り・行事の名称】
シラガミ様遊ばせ
【調査地区名】
越水村
【所在地】
つがる市木造駒田
【実施日】
1月、3月、10月の16日
【実施主体】
駒田シラガミ様講中
【中心になる場所】
つがる市木造駒田 駒田集会場
【祭り・行事の概要】
以前はシラガミ様を祀っている家を順番に宿にしていたが、平成8年(1996)頃から集会所を使うようになった。
集落でシラガミ様を祀っているのは12世帯(13組)である。祭壇にローソクを灯し、シラガミ様を左右に飾る。
以前はイタコを呼んできていたが今は近くにいないのでオシラ祭文のテープを流すだけである。このあとお菓子を食べ、ジュースを飲みながらおしゃべりする。
オシラ祭文「千段栗毛」は蓮川の中のトマという主婦が語ったものである。実家の近くにゴミソをしていた伯母の家があって小学生だった頃聞いて覚えたものだという。
(つづく)
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(1051)青森県の祭り・行事 その75 |
2016年 4月20日(水) |
【祭り・行事の名称】
崎の町のオボツナコ
【調査地区名】
深浦村
【所在地】
西津軽郡深浦町大字深浦
【実施日】
12月17日
【実施主体】
崎の町町内会
【中心になる場所】
深浦町大字深浦字浜町
【祭り・行事の概要】
崎の町の産土様である円覚寺の納観音の日に行われる。
前日までに3本の注連縄を作る。当日は白い褌、白い鉢巻、草履の姿で宿を出発する。
出発の前に御神酒を飲む。海に入って垢離を取り、提灯、注連縄、御供物、太鼓が2列に並んで町内を練り歩く。
神明宮、富士宮権現を参拝し、円覚寺では竜灯杉とイチョウに注連縄を結ぶ。
竜灯杉に結ばれた注連縄は後日小さい物と取り替えられる。これは大きい物にはビニールが使われており、樹木の保護を考慮してのものである。町内を練り歩くときには「サイギ、サイギ」が唱えられる。
(つづく)
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(1052)青森県の祭り・行事 その76 |
2016年 4月21日(木) |
【祭り・行事の名称】
追良瀬の花あげ
【調査地区名】
深浦村
【所在地】
西津軽郡深浦町大字追良瀬
【実施日】
8月16日
【実施主体】
西津軽郡花あげ保存会
【中心になる場所】
深浦町追良瀬字相野山地区内 大宝神社
【祭り・行事の概要】
岩木山の「ヤマカケ」に参加した人が村に戻り、地元独自の花あげとし成立されたと言われている。
大正時代には既に行われていたと言われている。参加者の男性は女性用の赤い長襦袢を着て、手製の花笠を被る。行列の先頭にいる4人は裸に三尸の帯でまわしをしめて3〜4mくらいのイタヤの木の御幣を帯の上に支えて持ち上げて歩く。次に笛8名ほど、太鼓6名ぐらい、最後に踊る人と揃って行進する。
まず向かう場所は薬師様と呼ばれる祗で、次に大宝神社に行き、太夫に御祓いしてもらい、玉串奉納して御神酒を飲む。そして、地区内をバダラ踊りをしながら練り歩く。
(つづく)
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