“ゆふいんの森”訪問記

高原リゾート列車

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“ゆふいんの森”
前面がガラス張りになっている
由布院駅にて




2011年 6月28日(火)



高原リゾート列車“ゆふいんの森”は以前から乗って見たい列車の一つであった。この“ゆふいんの森”号の初代はキハ71形式で、久大本線のイメージアップ等を図る為に登場した高原リゾート列車で平成元年に登場した。前面ガラス張りで全車両がハイデッカーなので運転席の上から景色が良く見える様になっている。今回乗車した車両はキハ72系で平成11年に登場している、外観は初代と同じであるが、120km/h運転が可能な様に、足回りを良くした車両である。全車両ともハイデッカー車でありながら連結部もフロアーレベルが変わらず車内販売用の台車が車両間を行き来出来るような連結ブリッジとなっている。木をふんだんに使ったインテリアで自然を上手く利用している。(参考:現在は鉄道火災事故の教訓から新しい車両には木が使用できない。しかし木を特殊加工して燃えにくい素材にする事で、鉄道車両にも使う事が出来るようになった好例です。)




(左)1号車の入口ではキャビンアテンダントが
出迎えてくれる

(右)ハイデッカー車でありながらも連結部は
フロアーレベルになっている


2011年6月28日(火)博多駅14:36発“ゆふいんの森5号”に乗車をしようと先頭車両に行ったら、キャビンアテンダントが入口で出迎えてくれた。行きは、先頭車両1号車の4列目の座席しか取れなかったが、帰りは、先頭車両の一番前の一列目にキップが取れている。定刻に発車し鹿児島本線を南下、途中二日市駅と鳥栖駅に停車したが新しい乗客は少なく、久留米駅で多くの乗客が乗り込んで来た。


(左)豊後森駅で交換をする“ゆふ84”号
この右奥には転車台、扇形車庫等がある

(右)今は使っていない、扇型車庫
その前には転車台がある


久留米駅を15:07の定刻に発車し、しばらくは鹿児島本線と並行して走るが、すぐに別れを告げて左の方へ大きくカーブして九州横断久大本線に入る。ここからは単線になり、しばらく田園風景の中を淡々と走る。筑後大石駅を過ぎた頃から筑後川沿いを走り、緑と青の景色に変わって来た。だんだんと周りが険しくなり、くねくねと山を登って行く。両サイドの木々とすれすれに走るので、前を見ていると自分で運転している様で気分が良い。


(左)ユニークな由布院駅舎と
駅前には、レトロな観光バス

(右)湯布院の街中を回る観光用の馬車




途中“ゆふいんの森”号の車内を探索してみた、乗客はほとんど1号車に集中しており、2・3・4号車は空いていた。キップを販売する時に、ある程度バラして販売しているはずであるが?それにしても思ったより乗客が少ない。この列車は全席指定で、以前は人気があり、なかなか予約が取れなかった記憶がある。


(左)慈恩の滝:上段:20m、下段:10m
下段の滝は裏側に行ける模様で裏見の滝である
車窓でなく、近くに是非行ってみたい

(右)由布院駅ホームの端には足湯がある


久留米駅から40分位で日田駅に停車した、その次停車の天ケ瀬駅を出てすぐに、車窓から慈恩の滝が見えるとの車内放送があり、観光列車らしくスピードを落とし、写真が撮れる様にしてくれた。この滝は上下二段になっており、素晴らしい滝である、改めて訪問をして見たい。次は豊後森駅であるが、ここでは特急“ゆふ84”号と交換が行なわれた。駅構内には使われていない機関車の転車台、扇形の車庫、操車場があり、てっちゃんには興味がある所である。そこを過ぎると次は終点の由布院駅である。ちなみに、町名は「湯布院」です。

由布院駅には定刻の16:44に到着した。ホームの端には足湯があり、子供達が喜んで遊んでいた。この駅は有人駅であるが改札口が無く、開放的でユニークな作りである。駅前には観光用のレトロなバス、馬車等が待機していた。

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