滝めぐり
吹割の滝「日本滝百選の一つ」
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吹割の滝
2009年 9月29日(土)
“吹割の滝”(高さ7m、幅30m)は、昭和11年12月16日文部省より天然記念物に指定された滝である。群馬県沼田市利根町の奇岩が続く片品渓谷(吹割渓谷)にあり、片品川が河床を割くように流れ込み、そこから水しぶきが吹き上げる様子からこの名が付けられました。
バス停のそばにある案内板と
お土産屋が立ち並んでいる
2009年9月2日(水)今にも雨が降りそうな感じで、天気はあまり良くない。JR高崎駅から上越線に乗りJR沼田駅に11時頃に着いた。そこから路線バスで45分となっているが実際は60分位かかり“吹割の滝”停留所まで来た。
バスを降りると“吹割の滝”への案内板があっちこっちにある、そこから細い路地に入って行くと、多くのお土産屋が並び客寄せをしている。100m位行くと沼田市からの案内板があり、「岩場は滑りやすく危険です、歩道以外は絶対に歩かないで下さい。」と書いてある。
左:鱒飛の滝。右:遊歩道と奇岩が立ち並ぶ
坂を下りて行くと轟音を立てて水煙を上げている滝が見えてきた、それが“鱒飛の滝”(高さ8m、幅6m)である。川幅がそこだけ狭められているので、水量が多く吸い込まれそうである。「遡上してきた鱒がここを越える事が出来ずに止まってしまう事から、かつては“鱒止の滝”と呼ばれていた。」との説明文がある。
“鱒飛の滝”から上流には遊歩道が整備されているが柵等はなく滝のすぐ上まで行ける、滝からは水煙が噴き上げているので、岩は常に濡れていて滑りやすく事故は絶えないようである。その為に歩道を歩くよう常にアナウンスが流れている。ここは奇岩が1.5kmも続いており見応えがある。
左:この白線の右側が歩道。
右:観光客が滝の真上に来て、危ないな〜。画面をクリックで拡大
遊歩道を上流へ200m位歩くと河床を割くように水が流れ込み、そこからは水しぶきが吹き上げられている“吹割の滝”が現れた。ここも柵等はなく、足を滑らせたら谷底に!しかしながら、ここも見入ってしまう所である。「900万年前に起こった火山の噴火による大規模な火砕流が冷固した溶結凝灰岩が片品川の流れによって浸食されて出来たV字谷にかかり、そこに向かって三方から河川が流れ落ちる、その姿から東洋のナイアガラとも呼ばれる。水量が大変多い為、水の浸食により1年間で約7cm上流に向かって遡行しており、将来的には瀑布は上流に移動する事になる。」と解説している。
上から見た吹割の滝全景。
遊歩道を更に上って行くと、川の中に浮島があり、そこには浮島如意輪観音像がある。この像は“左甚五郎一夜の作”と言われている。周知版には物語が書いてある。
浮島橋を渡り対岸に行くと“吹割の滝”全体が上の方から望められる展望台がある。紅葉時はもっと美しいかもしれない!でも一歩間違えると事故に遭いかねない。滝の近くには白い線が引かれ、その内側が歩道を示すが、ほとんどの人が無視して白線を越えて行く。あえて柵を作らないのは景観を重視しての事?そうであれば、ここは自己責任なのであろう。
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