2005年 3月24日 No.01号
2005年3月24日(木) 「北の大地」
どす黒い雨雲を突き破って上空に行くと真っ青な空が出て来た、下を見下ろすと延々と続く雲海。しばらくするとシートベルト着用ランプが消え乗務員がいっせいに動き出し慌しくなった。今回も座席は41Aを取った、早く行き後部座席窓側を指定すると翼のすぐ後ろで下界が良く見える場所が取れる。安定飛行に入り窓下を見ると白い衣をまとった山が見え始め、その上を白い綿雲がプカプカと浮いている状態が続く。機長の挨拶が始まり、ただ今山形上空を定刻で通過中との事、札幌は晴れの説明があった。間もなく左窓下に真っ白な月山が見えてきた、美しい姿である。機内では朝のニュースが始まり、乗務員は飲み物のサービスも始まった。昨日はあいにくの雨で、楽しみにしていたゴルフが中止となりがっかりしていたのに、でもだんだん楽しくなってきた。
1時間位した所で下北半島と別れ北海道上空に入った、ちょっと地図の色が変わって来た感じである、北の大地だけあって、平地部分も白い布がひいてあるみたい。翼の向こうに真っ白く美しい形の樽前山が見えてきた、この樽前山は支笏湖の南側に面した溶岩山で、周りにお花畑がある、その山がだんだん高くなる、そうです我々の高度が下がっているのである。本来なら寝不足のため眠るのが普通であるが、今日はなんだか興奮をしている、これから今回の旅の目的である、ローカル線終着駅めぐりに出かけるからであるのと、以前お世話になった人達と久しぶりに会う約束をしているからである、それも今晩である。
飛行機は予定通り千歳空港に着いた、外に出ると思ったほど寒くない、昨日の天気予報では札幌の最高気温が2℃となっていたのに、晴れていて直射日光にあたると暑く感じる。
26分かけて坂を登るとトンガリ屋根の新駅舎が正面に見えてきた、隣には立派なビルが建ち炭鉱の町であった様には見えない。早速終着駅である証拠の車止めの写真を撮ろうと思い探したら、雪にすっぽり被り上に付いている×印だけが顔を出している、とりあえずそれだけでも写真に撮り折り返しの同じ列車に乗り込んだ。もし次の列車まで待つと、この後に行く室蘭駅は暗くなってしまうため、この列車で行く必要がある。
南千歳駅から特急すずらん4号に乗り室蘭へ向かうが、睡魔が襲って来て、うとうととしてしまった。その時突然胸に入れておいた携帯が暴れだした、誰かなと思ってみたら水泳仲間の川辺さんからであった!病状があまりよくない(詳しくはHPの伝言板に載せる)。気をとり直して、旅を続ける事にした。すぐ室蘭駅に着き、早速車止めの写真を撮る、ここはさすが室蘭本線の終着駅だけあって車止めが2ヶ所あった。時間があまりないので、来た時の特急に乗り札幌に向かった。