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レリア アンセブス
ラン科・新宿御苑大温室
『 猫 の 幸 せ は ? 』
2018年01月12日(金)No.151号
2年前から区立公園の清掃を行っているが、担当している公園には捨て猫がいる。朝公園に行くと、どこからともなく出てきて、こちらをじーっと見ている。挨拶のつもりであろうか、何か話したそうでもある。毛色・体形からするとシャム猫と思われる。
この公園には他に2匹の猫が遊びに来る、時々シャム猫と喧嘩をするが、何時もシャム猫が負けて、助けを求めに息を切らし寄ってくる。私が相手の猫を睨み返すと仕方なく帰っていく。

ニホン ズスイセン
新宿御苑
そのシャム猫が、先月の中旬頃から姿が見えない。以前にも一週間位いなかった時があったが戻ってきた。今は寒い日が続き、どこかでしのいでいると思うが一ヶ月は長すぎる。
ちょっと心配なので、毎朝シャム猫へ決まった時間に餌を与えに来る60代前後の男性がいるので話しかけてみたら、意外な返事が返ってきた。
公園の隣に建っている大きなビルの中にある、会計事務所の女子社員が、シャム猫の里親として引き取りたいと男性に話しにきた。男性は公園近くの会社に勤めていて、自宅でも仕事場でも猫を飼えないのと、女子社員の強い要望もありOKしたとの事。
その後、男性は事務所にいるシャム猫を訪ねたら、のんびりと過ごしているようでした。動物病院で検査をしたら病気なし、生後5年(人間換算40歳位)であるとの事が分かった。しかし事務所なので行動範囲が限られ自由がないように見える、と男性は寂しそうであった。
シャム猫が無事であることが確認でき、一安心であったが、里親が決まって良かったのかどうか分からない。生後5年間も野良猫として生き延びて来たので、環境は厳しいけど以前の方が自由であり、生きがいがあったかもしれない。猫にとって、本当の幸せはどの様な状態なのだろうか。
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