パネル塗装

今回はF☆メンバーのまことさんから頂いた3点Set
 センターコンソール、パワーウインドースイッチ部の塗装をしてみます。

 【下準備 その1】
 まず塗装したい部分をバラし、出来る限り不要なパーツを取り外します。
 【下準備 その2】
 塗装する表面を1000〜1500番のサンドペーパーで慣らします。
 ココで気をつけなければならないのが、『コンパウンド』です。
 これは便利なのですが、油脂を含んでいるので下処理が大変に
 なってしまいます。(油が塗料を弾いてしまいスポットの原因になります。)
 【下準備 その3】
 アルコール・シリコンオフ等で表面を良く脱脂します。
 この時に生地のケバなどが残らないように気を付けましょう。
 【下準備 その4】
 塗料のノリが良くなる様に下地処理剤(サーフェイサーorプライマー)を吹き、
 細かいキズなどをチェックしましょう。
【下準備 その5】
 基本的に明るい色には下地処理剤の上塗りとして『白色』をすると発色が良くなり、色も映えるので必ず実行しましょう!
 ※下処理が要らない色とは・・・黒、銀、灰色等の不透明色の事。
 ※メーカーにより色付きの下塗り剤がありますので、
 コレを利用するのも良いでしょう。

 今回は既に白色に塗装済みなので、表面処理(ペーパー掛け)のみで済みました。
【塗料について】
 今回は結構好きな色でもある『インプレッサWRCブルー』(笑)に変更しようと思います。
 ・使用色詳細・・・Holts製 F-22 スバル車専用 74F
           『ソニックブルーマイカ』

 コレがHoltsご自慢の1液・ウレタン変性アクリル塗料です。
 最近2液性の塗料も発売されてますが、この製品でも十分扱い易く、アクリル性なので、焼入れしなくとも十分な塗膜の強度が
得られそうです。
【Let’s塗装!!・・・・とその前に】
 良い塗装には良い条件で望まなければなりません。
 下記の点に注意しましよう。
 ・無風状態の場所を確保(屋内が望ましい)
 ・屋外作業の場合は雨の日は勿論の事、雨上がりなどの
  湿度の高い日、ピーカン照りや極寒の中も回避しましょう。
 ・健康管理の為、ゴーグル・マスクなどの着用をしましょう。
 ・塗装時は付近に塗料が飛散しますので、
  駐車場など迷惑が掛からない場所で作業しましょう。

 今の時期は気温が日中でも上がらず、スプレー缶にとっては
 過酷な条件です。
 調子良く吹きまくってると、缶内部のガスの気化が間に合わず、
 途中で塗料が止まってしまいます。
 なので、ウラ技としてスプレー缶に使い捨て携帯カイロを
 ガムテープで固定してベストコンディションを保ちましょう。
 ※ただし付けっぱなしも内圧が上がり過ぎて爆発の危険性があるので、
  適度に脱着するように十分注意しましょう!
【本塗装 その1】
 対象物が平面ならば比較的ラクな作業なのですが、
 このPWスイッチパネルの様に『凹面』があるものは
へこんでいる部分も塗装しなければなりません。
 ここで『凹面』をいきなり噴いてしまうと、『タレ』の原因になるので、対象物に対し4方向から順番に表面45度の角度から薄く塗料を乗せていきましょう。
 この時『凹面』の事は気にせず作業した方が巧くゆきます。
 4方向から順番に噴き終わったら次の重ね塗りまで少し時間をおきます。
 外気温にもよりますが20〜30分ぐらいで良いでしょう。
 【注意】
 一度塗装を休止する場合は缶を逆さまにして『空噴き』
 をしてください。
 でないと管の中の塗料が凝固してしまいます。
 ついでに専用溶剤で先端に付着した塗料を拭き取りましょう。
【失敗例】
 噴射圧の調整が出来ない缶スプレーは久しぶりなので、少々腕が鈍っていたようでこんな失敗をしてしまいました!
 ・油脂分が残っていて塗料が弾いてしまっている。
 ・『凹面』の修正失敗(ヘタとも言う)
 ・ガス圧低下による塗料だまりが飛んでしまった。

 コレだけはペーパーを掛けて塗装面を慣らし再度塗り直しです。
【本塗装 その2】
 今回の塗料は『マイカ色』なので塗装前には缶を良く振り、底に沈殿している顔料(アルミ粉)が混ざるようにしましよう。
 これは吹く前に毎回実行してください。
 そうでないとやらなかった塗装面に違い(顔料の密集度)が出てしまいます。

 綺麗な塗装面を作る為には『塗料がタレる一歩手前』が一番美しいと言われてます。
コレばかりは『慣れ』でしょうから、いっぱい練習を
 してみてドコがタレる境界線か見極めれば鬼に金棒でしょう!
【塗装終了】
 本来メタリックやマイカ系は薄く塗り上塗りのクリアーをコーティング代わりに厚く塗るのが普通ですが、普段頻繁に使用する場所なので5回程重ね塗りをしました。
 おかげでこのままでも使用に十分な位の塗膜厚になりました。
【取り付け その1】
 センターパネルです。
 ついでに灰皿部分に装着しているターボタイマーの固定方法も
 変更しました。丸見えでチョット恥ずかしいのですが、
 『ウレタンフォーム』という物を使用して固定しました。
 (要はアンコです)
【取り付け その2】
 PWスイッチパネルです。
 失敗したナビ席側も再塗装しました。
 でも、この後まことさんに謎パーツを受領するので、
 短命に終わるかも知れませんね。
【取り付け終了】

 殺風景な車内に少し華が咲きました。
 今後、気分次第で別な色に変更するのも良いでしょう。

 今回も肝心な作業途中の画像が無くてごめんなさい。
 謎パーツを入手したらパートごとに記録しておきます。

 お疲れ様でした!!