制動力強化計画
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第七章  キャリパーオーバーホール (下準備編その4 シールキット)

ちょっとここで一休み♪

シールキット(R・2Pot)の内容物の説明です。

・日産純正部品:44120-43P26
・AY620−NS016  (PITWORK製)


1.ピストン及びダストカバー用のグリスです。(×2)

2.ピストンシール用のグリスです。(×2)

3.ダストカバーリングです。(×4)

4.ダストカバーです。(×4)

5.ピストンシールです。(×4)

6.ブリーダーキャップです。(×2)

各パーツの使い道やポジションは今後の展開

の中で追ってご説明します。

第八章  キャリパーオーバーホール(キャリパー分解2)











7−1

7−2






これからピストン部の分解をします。



1.洗ってから時間が経っているのでピストンの内側に

早くもサビが来てますね(エライコッチャ!(汗))

ピストン外周も怪しいので分解が終わったら補修しましょ。





2.まず1のダストカバーリングを外します。

これはキャリパー本体とピストンを覆っているダストカバーを

固定しているパーツです。2はダストカバーでキャリパー本体と

ピストンの間にゴミ・チリ等の進入を防ぐ役目をしています。

また、内部のグリスが出ない様にしている目的もあります。





3. ツナギ目をドライバーの先でこじってリングを外します。





4. キャリパー側に溝があり(赤丸部分)そこにはまっているだけ

なので、サイド部をつまみ上げるように引っ張りカバーを外します。





5. 3〜4の作業をもう一方のピストンも行って下さい。



※ 再使用はしませんが、ピストンに傷が付くと
いけないので、ある程度慎重に作業を進めて下さい。





6. 次にピストン本体を外します。

ブレーキホースをジョイントする口に自転車用ポンプもしくは

自動車用のコンプレッサーで圧力を掛けて押し出します。

この時両ピストンの間にクッション(当て木やダンボールなど)を

入れてショックを和らげましょう。

コンプレッサー使用時には勢い良く飛び出してきますので指など

を挟まない様に気を付けて下さい。また、ライン内に残っている

フルードも飛散しますのでめがねかゴーグルを着用する事を

お勧め致します。

注意点として片方が先に抜けてしまう場合があります。

こうなってしまうと空気が抜けっぱなしになり幾ら圧を掛けても

ムダです。抜けた方を今一度戻して(ピストンシールに掛かる位)

均等に抜けるように緩衝材を調整しましょう。



※ ブレーキフルードは人体に有害です!
目や口に入ってしまった場合は即座に
水で洗い流して下さい!!
また、身体に異常を感じた場合は医師の診断を
受けて下さい。





7. ピストンが外れたらシリンダー内に残っているピストンシール

を内溝から精密ドライバー等で取り出して下さい。



※ これも再使用はしません。
引き出す時にはシリンダー内部を傷付けないように
慎重に行って下さい。





8. 外したピストンやシリンダーには古いグリスカスが付着(凝固)

していますので内部を含む各本体を綺麗に洗浄しましょう。





9. 洗浄後のピストンです。