制動力強化計画
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第九章  キャリパーオーバーホール(下準備編その5 シールキット組み込み1)



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1.ピストンホール周辺やピストン本体にサビなどが有った場合は

耐水ペーパー(#1000以降の目の細かいもの)

で軽く落としましょう。

但し、ピストンの動く方向ではなく、対角線方向に磨きます。

これは磨き傷による内径拡大由来の液漏れを防ぐ為です。





2−1.内部腐食により表面上に少し傷が見受けられます。

これ以上の傷や偏磨耗が見受けられる場合は

新品に替えた方が良いでしょう。





2−2.ペーパー及び仕上げ用コンパウンドで処理したものです。





3. シールキット組み込みにあたり使用する各パーツを

今一度ご説明致します。

 @・・・ピストン

 A・・・ダストカバー

 B・・・ピストンシール

 C・・・ダストカバーリング

 D・・・ダストカバー用グリス(橙色)

 E・・・ピストンシール用グリス(赤色)





4. キャリパー内部のシール溝にグリス(赤色)を塗り込みます。

内部を傷付けない様に綿棒を用います。

グリスは使い易い様に角を少しだけカットすると

適度な量を調整し易いですね。





5. 画像の様に先端へグリスを少量付けて溝へ塗り込みます。

神経質になる事は無いですが、あまりはみ出さない方が良いです。

キャリパーの形状的に塗りにくいですけど。。。





6. ピストンシールに同じグリス(赤色)を全体にまんべんなく

伸ばす様に塗ります。





7. シール溝にピストンシールをはめ込みます。

この時どうしても周囲にグリスが付着してしまいますが、

シールより奥へ付いていなければ良いでしょう。

ここもあまり神経質にならなくても良いです。





8. 両側にシールを組み込んだら次はピストンを組み込みます。

この時くれぐれも表面に傷を付けない様

慎重に作業して下さい。





9−1. 一気に組み上げるとピストンシールが歪んでしまいます。

ですから少し入れては戻し少し入れて・・・を繰り返しながら

挿入していきます。

画像はピストン先端がシールに届いた状態です。(上側)





9−2. ピストン長の約半分が入った状態です。





9−3. 完全に収まった状態です。