2001年9月11日に発生した米国での同時多発テロで、米軍岩国基地は最大限(DELTA) の厳戒態勢に入って
いる。通常岩国基地には正面ゲート以外に北ゲート、南ゲートの三箇所の入り口がある。
 ところが、厳戒態勢ということで正面ゲートのみが開いている状態で、北ゲート、南ゲートとも閉鎖されている。しか
も入門に際して、自動車一台あたり5分とか10分とかかけて入念なチェックが行われているため、朝の通勤時間帯
に国道188号線で大渋滞を引き起こすなど、思わぬところで市民生活に影響を及ぼしている。



米軍岩国基地は9月12日と14日に予定していたFA18ホーネットの部隊交代に伴う、滑走路運用時間外の空中給油訓練は延期している模様です。この訓練は半年に一回の部隊交代を口実に、FA18とKC130ハーキュリーの空中給油を滑走路の運用時間(午前6時30分から23時まで)外の12日午前5時にFA18が発進、14日午前2時に12機が発進するというものです。
 安保実行委員会が岩国市に拒否回答せよと申し入れた際に、従来にない新しい訓練だとの認識していると回答していました。(14日現在)
 米軍当局は「延期したのか等」マスコミ等の問い合わせに対して無回答という状況です。「飛行してないのはわかっているのだから、しかるべき発表があって当然である」交通渋滞への対応のなさとあわせて、こうした市民の暮らしや感情へのへ配慮しない米軍の態度に怒っています。

岩国基地対策課によると、米軍岩国基地からファックスで「本国でのテロリストの攻撃で岩国基地は通常の 時間内での基地運用体制ではなくなっている。これには滑走路の運用時間も含まれる」と通告してきた。  米同時多発テロ以来米軍岩国基地は、最高度の厳戒態勢をとっており、道路の渋滞など市民生活へも影響してきている。 二十四時間運用体制により、無通告での航空機の早朝、深夜の飛行が予想される。 通常滑走路の運用は朝六時 参十分より午後十一時までとなっていて、この時間以外に離発着する場合岩国市などに連絡する取り決めとなっている。  今後はこの連絡を行わないで離発着を行うことを意味し、市民生活に深刻な影をもたらすものとなっている。  一時停止していた飛行が十四日は再開され、FA18ホーネット、KC131空中給油機の離発着訓練や背中にこぶの あるEP3電子戦情報収集機の離発着も、地元の平和活動家によって目撃されている。 十五日午前中もFA1 8ホーネット戦闘攻撃機のタッチアンドゴーが激しく繰り返され、臨戦即応体制がしかれて緊張が高まっているこ とをうかがわせる状況となっている。
         2001年9月26日 
 9月26日NLP(夜間着艦訓練)通告最後の日、20日以来今までNLPは岩国基地では実施されず予定どうり硫黄島で行われてきたが、午後7時過ぎ突然耳をつんざくようなけたたましい爆音がとどろいた。私は急いで基地滑走路延長線上の今津川土手に急いだ。すでにマスコミ各社のカメラの放列、やっぱり着艦訓練が始まったかと思ったけれど、どうやら違うらしい。
 しかし午後7時過ぎに立て続けにFA18ホーネットがタッチアンドゴーをやったことは間違いない。地元紙の「防長新聞」の報じるところによると11機のホーネットが飛行したことを確認している。また、この夜は海上自衛隊のEP3電子偵察機、US1海難救助艇が盛んにタッチアンドゴーを繰り返していた。
 これらの米軍戦闘機、自衛隊機の飛行とともに米軍輸送用貨物機の離発着が激しいことが特徴だ。26日は沖縄普天間基地所属のKC130、民間のB747ジャンボ貨物機が着陸して荷物を降ろしているのが確認されている。
 テロへの報復爆撃に備えるためか騒然とした状況が続いている。(藤本記)
           9月28日
 9月28日、午後4時から5時の約一時間の間にハリアー2機、kC130、自衛隊のEP3電子偵察機2機、掃海へりMH53など6機がタッチアンドゴーを繰り返していた。この間16時20分ごろホーネットが一機どこからともなく着陸し、駐機場へ入った。また駐機場には空軍のC17グローブマスター戦術輸送機2機が見えていたが、そのうちの一機が約10分かけて誘導路を進み16時55分離陸、東の空へ消えた。
 自衛隊関係ではPS1が離陸し東の空へ消えた。基地沖へ通じる市道にはマスコミが一社カメラを構えていた。船だまりには私服警官が監視。そのうちパトーカーが来てなにやら耳打ちワゴン車は走り去った。(藤本記)
         船だまり迂回路を閉鎖
22時に藤本が船だまりに行ってみると迂回路にバリケードが施設され車の進入が禁止されていた。
消防車両ジャックの危険性警告

消防庁を通じで岩国市に寄せられた米国からの情報として、「日本国内へ潜伏するテロリストが消防車両に爆弾を仕掛け、在日米軍基地・施設の爆破を実行するおそれがある。」との連絡が26日ありました。これにより岩国基地を抱える岩国市と消防本部は警戒態勢をとり。消防車両倉庫のシャッターの閉鎖などの警戒措置をとりました。

10月8日 米軍アフガニスタンへの爆撃開始
 10月8日未明米軍はついにアフガニスタンへの空爆、巡航ミサイル攻撃を開始した。米軍岩国基地は一気に緊張が高まっている。

・2001,10,8

輸送機の離発着が増大している。C17グローブマスター米軍戦略輸送機(戦車積載可能)

自衛隊電子偵察機EP−3

報復戦争反対を訴える平和委員会の宣伝隊

米軍爆撃開始の8日岩国駅前で宣伝する久米氏
輸送中継基地の役割か?(10月13日)
 米軍によるアフガニスタンへの爆撃開始以後、米海兵隊岩国基地は一時所属機が殆ど出払って静かな時期もあったが
最近では大型戦略輸送機の離発着が頻繁に行われている。また一部隊残っていると思われるFA18ホーネット戦闘爆撃機の訓練や三沢基地所属のF16戦闘機が飛来しているのが確認されている。
岩国基地軍人・軍属の家族と日本人従業員へ防毒マスク(11月7日)
 新たなテロを恐れている米軍岩国基地は生物・化学兵器によるテロに備えて、日本人従業員を含む非戦闘員約3400人へ個人用防毒マスクを支給する準備をすすめていることが明らかになった。
基地正門
 土嚢を積んで肩に銃腰にガスマスクを着用して警戒にあたっている。奥の軍用車両には化学物質の早期警報装置を備えている。(11月11日中国新聞)
岩国市がテロ災害に関する対応マニアルを作成(2001、11、12)
 米軍基地をかかえる岩国市は12日全国の自治体にさきがけ「テロ災害に関する対応マニアルを策定して公表しました。米軍岩国基地がテロのターゲットにされる可能性が強く、米国での炭素菌騒動や消防車ジャックの警報が発令されるなどしたため、対応マニアルを急いだもの。
 マニアルによるとテロを三段階の警戒度に分け、@国外 A国内 B岩国基地として第三段階の岩国基地で起きた場合対策本部を発足させ、分担する事務を確認している。これに対応して生物・化学テロに備えて岩国地区消防本部は50着の防護服を新調した。
山口県が生物・科学テロ対策訓練
ー岩国地区消防本部からも参加ー
 生物・科学テロを想定した山口県の対策訓練が11月22日山口市の県消防学校で行われた。
 訓練は山口県、県警、各地区の緊急消防援助隊などに自衛隊が加わった。105人が参加。
 米軍岩国基地を管轄地域にもつ岩国地区消防本部も参加した。
岩国市水道局が毒物テロ対策を強化
 岩国市水道局は米同時多発テロ以来飲料水への毒物テロを警戒して、監視体制を強化してきている。11月28日からはじまった12月定例市議会に二十四時間、数分間で毒物混入の有無を検査できる設備を導入する予算を計上した。
 特に米軍岩国基地へ水を供給しているため施設巡回など体制を強めていたが、夜間水の使用が少なくなった時、水が滞留して検査が遅くなっていた。これをこのたび直通管を施設し数分間で24時間検査できるようにするもの。

米軍が6000人参加でテロ訓練を計画
米海兵隊は生物化学テロ訓練を10日から14日行うと発表。米兵だけでなく家族、軍属、日本人従業員も含む6000人が予
定される大規模なもの。


CH53D強襲侵攻へりの岩国配備反対緊急集会の後デモ行進する久米県議ら


E2Cが飛来、タッチアンドゴーを数回行う
 
19日午後、岩国基地に空母機ティホークの艦載機と見られるE2C早期警戒機が飛来した。空母キティホークはアフガニスタンへの報復戦争に参加していたが、現在母港の横須賀へ向けて帰還中ではないかと言われている。

米軍が二回目の生物化学兵器攻撃訓練(1月15日〜17日)

 
米軍の発表によれば、3日間の予定で基地関係者全員役6000人が参加して、生物化学攻撃があったと想定して訓練を行う。報道によると「生物化学兵器攻撃への習熟度を高めるため」という