■マンションの防犯について
マンションでの犯罪は侵入窃盗だけではありません。子供への性犯罪や強姦など、用心しなければならない犯罪はいくつもあります。
防犯は防犯設備や建築部材を考える前に、まず「各住人が高い防犯意識を持つこと」がもっとも大切なことです。
鍵だけではとても防ぐことはできません。鍵は、最後の手立てと考えて、まずは侵入者や、犯罪企図者が入ってこないように、防犯環境を整えることが大切です。
防犯環境を整えるためには、一般の人が入ってよいところと、住人以外は入っていけないところを塀や生垣などで明確にして、不用意に誰でも人が入ってこないよう結界を作る必要があります。これにより、そこから先に不審者がいた場合は、声かけをして撃退できるようにします。
次は、監視性の確保です。住人からの死角をなくし、補完設備(カメラなど)を設置して穴がないようにします。防犯カメラはつければよいものではありません。必要な照度を確保し、適切な画角で記録しなければ意味がありません。
つぎにドアや窓から侵入されないように防犯建物部品として防犯性能を確認し認定されたドアや窓を設置します。玄関には防犯対策を施したオートロックシステムを設置すればこれで、設備的にはOKです。
しかしながら、ここで問題は鍵のかけ忘れです。結構それで被害にあっている方が多いのです。防犯ガラスを入れた防犯窓も、人が鍵をかけなければ意味がありません。ハードウエアは大切ですが、もっと大切なのは高い防犯意識です。機械だけでは安全は実現しないのです。
さらに、求められるのが防犯意識を持った人の輪です。挨拶や声かけ、コミュニケーションができているところは、犯罪に合いにくいのです。
これからマンションと計画される方は、一番弱いところが狙われるところです。もう一度防犯設計を検証してみてください。
この意味においても、防犯基準の主旨を理解した者による審査員制で、複数の目で防犯上の死角を検証していく手法をとっている、
東京優良防犯マンション登録制度は、警視庁推奨の最も手堅い防犯設計の検証制度として優れています。
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