わたしの 安保廃棄 通告 |
アメリカ大統領 バラク・オバマ殿 わたしは、日米安保条約第10条にもとづき、日米安保条約の廃棄を通告します。 |
日米安保条約10条 いずれの締約国も、他方の締約国に対しこの条約を終了させる意志を通告することができ、その場合には、この条約は、そのような通告が行われた後1年で終了する。 |
その理由は簡単です。これほど日本の平和にとって、またアジアの平和にとって危険な条約はないからです。私はかってあなたの国を何度か訪問しましたが、その度にあなたの国が持っている危うさを感じてきました。あなたの国は軍事的に世界を席捲すると同時に、経済のグローバル化を推し進めて一人勝ちし、世界中に貧富の差を押し広げてきました。 手痛いしっぺ返しを受けるのではないかと密かに心配していたところ、9・11同時テロが起きました。テロは憎むべき犯罪であり、その行為は断じて許されるものではありません。しかしそれを誘発した過ちが、あなた方にもあったのではないでしょうか。 あなた方は、テロを撲滅させると称してイラクを攻め、アフガンに兵を送り多くの民間人の血を流しました。テロ組織は収まるどころかますます世界の脅威になっています。 日米安保条約により、あなたの国の強大な軍事力がわが国内に存在し、わが国内の基地からたくさんの兵士が、イラクやアフガンに送り込まれました。わが国は憲法で戦争放棄をうたっています。しかしわが国内の基地からあなたの軍隊が世界へ殴りこみをかけに行く限り、日本も戦争に協力していると他国から批判されても不思議ではありません。 北方領土問題、尖閣諸島問題、北朝鮮問題を例に挙げて「日米安保条約」の必要性を説く人もいますが、外交的、平和的交渉による解決を軽視したこれらの考えは、結局軍事的紛争を暴発させることにしかなりません。あなた方の軍隊がわが国内に常駐していることが、隣国を刺激し外交による平和的解決を困難にしています。こんな迷惑な話はありません。 軍事力で世界ににらみを効かそうとする限り、あなたの国にも平和は訪れません。テロも無くなりません。お互いに自国の我執を捨て、世界全体の平和と幸せを考えようではありませんか。 とりあえず、日米安保条約の廃棄を通告します。 2011年6月 大阪市旭区在住 井上 正道 |