わたしの

安保廃棄

通告

 

 


 

テキスト ボックス: No.17 

 

 


アメリカ大統領

バラク・オバマ殿

 

わたしは、日米安保条約第10条にもとづき、日米安保条約の廃棄を通告します。

 

日米安保条約10条

いずれの締約国も、他方の締約国に対しこの条約を終了させる意志を通告することができ、その場合には、この条約は、そのような通告が行われた後1年で終了する。


 

数年前に沖縄を訪れましたが、丁度、伊波さんと仲井真知事の選挙真っ最中で、ホテルで公開討論会があり、急きょ参加しました。伊波さんの、基地をなくし沖縄の新しい道を提起されたお話に説得力を感じましたが、残念な結果でした。

 この沖縄旅行で、初めて基地の広大さに出くわし、アメリカの横暴さを目の当たりにしました。

 車で、行けども行けども、基地を囲っている金網のフェンスがとぎれません。一体どこまで続くのか、わかりませんでした。沖縄は基地がメインにつくられ、フェンスで囲み、その外側の狭い地に県民がひしめいて生活しているという印象をうけました。

 これが安保条約の実態なんだと、こんな理不尽がまかり通っている国が他にあるのでしょうか。その上、今はいつ落ちるかもしれないオスプレイが建物すれすれに我が物顔に飛んでいる光景が目にうかびます。

 その基地の広大な敷地の中に、ぜいたくな海兵隊員の一戸建ての家がぽつんぽつんと立っていました。私たちの税金が湯水のごとく使われていることに怒りを覚えました。

 まだ沖縄の地を訪れていない方はぜひ実際の沖縄を見てください。沖縄県民のかたは、楽天的に現実を捉え、生きることがたたかうことだと営々と、子へ孫へ引き継ぎながら、島歌をうたって、踊って頑張っておられます。

 『新政府の初仕事!安保条約廃棄をアメリカへ通告。新たに、日米友好条約を締結』そういう見出しが新聞の1面をおどる日まで生きていられるだろうか。生きていたいと切に思います。

 

  2013年6月  井上 ヨウコ

 

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