わたしの

安保廃棄

通告

 

 


 

テキスト ボックス: No.19 

 

 


アメリカ大統領

バラク・オバマ殿

 

わたしは、日米安保条約第10条にもとづき、日米安保条約の廃棄を通告します。

 

日米安保条約10条

いずれの締約国も、他方の締約国に対しこの条約を終了させる意志を通告することができ、その場合には、この条約は、そのような通告が行われた後1年で終了する。


 

 人種差別の厳しいアメリカで黒人大統領がはじめて出現したとき私は拍手喝采で歓迎しました。社会の底辺で虐げられている人々への優しい政治が期待できそうだ。アメリカも平和の方向に大きく舵がきられるだろう。不平等で屈辱的な日米安保条約も改善されるだろうと期待していたのです。

 ところが何も変わらないどころか、辺野古にまた新しい基地を増やそうとしています。オスプレイはいくら反対しても聞く耳持たずとばかりに次々と配備されています。アメリカ国内で許されないオスプレイが日本に配備されて良いはずがありません。

 「基地の島」と呼ばれる沖縄には、半世紀以上もの長い間米軍基地が置かれたままです。ヘリコプターやジェット機の落下・炎上など米軍による事故の恐怖に沖縄県民はたえず怯えて暮さねばなりません。米軍基地の騒音、米兵による犯罪など、アメリカ国内では禁止されているような人口密集地に基地があるための諸問題が起こっています。沖縄ばかりではなく、首都東京にも米軍基地があって沖縄と同じような問題を抱えています。一国の首都に他国の基地が置かれているのは、世界の中で日本のほかにはありません。基地ばかりではなく、「思いやり予算」という名のもとに莫大な予算を米軍の駐留のために日本は負担しています。

 21世紀には軍事同盟は不要です。世界は話し合いによる解決に向かっています。アメリカも日本も膨大な軍事費を削れば、福祉や雇用・失業対策、子育て支援などに回せます。格差に苦しめられている人々への支援が優先されるべきです。軍事費を人間性を高めるための予算に回せば、もっと素晴らしい世界が実現することでしょう。

 一日も早い時期に安保条約が廃棄され、在日米軍基地がすべて撤去されることを要求します

 

  2013年8月  尾上 郁子

 

テキスト ボックス: △ 戻る home
リストに戻る