わたしの

安保廃棄

通告

 

 


 

テキスト ボックス: No.20 

 

 


アメリカ大統領

バラク・オバマ殿

 

わたしは、日米安保条約第10条にもとづき、日米安保条約の廃棄を通告します。

 

日米安保条約10条

いずれの締約国も、他方の締約国に対しこの条約を終了させる意志を通告することができ、その場合には、この条約は、そのような通告が行われた後1年で終了する。


 

 1968年の正月休みに、長男小学校2年、長女小学校5年の私たち親子4人は、当時外国だった沖縄へ、パスポートを取り、予防注射もして、交通公社のツアーの船で出かけた。

 神戸を出て鹿児島が見える頃までは波静かだったが、その後、猛烈な船酔いに苦しめられた。船医さんは船酔いの人につきっきりだった。

 やっと島に着き、バスで回ったが、吹き飛びそうな民家が点在していた。アメリカ軍のいる基地は金網が延々と張られ、芝生の平地に立派な家が建てられ、わたしたちの目にまぶしかった。

 道路は広く、青い空には大きな飛行機がわが物顔に飛んでいた。この原稿を書くとき、息子に「あれはBなんやったかなあ」と聞いたところ、「あれはB52や」と、即時に返事が返ってきた。

 あれから46年、いまだに日本には基地があり、アメリカの言いなりだ。

 アメリカ大統領 バラク オバマ殿 

日本の何倍もあるアメリカ本国へ、すべてのアメリカ兵、オスプレイで代表される米軍機、他に日本に百害あって一利のない軍備をすべてアメリカに持って帰ってくれるよう通告する。

 

  2014年2月  村瀬 節子

 

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