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 J14 <作業> ベンチドッグもどき (2016.3.22)


 ベンチドッグとは作業台に開けた穴に差し込む台上に突起が出ている栓で、例えばカンナ掛けの材のストッパーや材をクランプする補助具として使用します。

 通常は直径が3/4インチ(≒19mm)ですが、自作作業台に合わせ10mm用を取りあえず5個作成しました。


 厚さ8mmの硬材を20mm角に切り出し中心に10mm丸棒を貫通させて念のためくさびを打ち込み、差込み先端部には若干テーパを付けました。

 それにしてもベニヤの作業捨板、使いこんで随分汚れていますね。 ぼちぼち交換かな?


  (2018.12.13 追記)

 ベンチドッグで材料を固定するためには、作業台に取付けられたバイスで材料をベンチドッグに押し付けるのが一般的ですが、私の簡易作業台には、固定されたバイスがないので材料の固定には工夫が必要でした。


 ところが先日の木工会でユニークな固定方法の紹介があり、非常にシンプルで使い勝手も良さそうなので早速試してみることにしました。

 用意するのはくさびとベンチドッグ用の穴を開けた正方形の板(以降、調整板と呼称)だけですが、穴の位置が4辺からそれぞれ異なっているのがみそです。

 使い方は写真の通りで、いろいろなサイズの材料に柔軟に対応することができます。

         

  材料に8mm厚の合板を使い、調整板は100mm角で、くさびは勾配10%で大小2本用意しました。
 
 実は当初、くさびは小さい方が1本だけだったのですが、作業台のベンチドッグ間隔100mmでいろいろ試した結果、対応できないサイズもあったため、大きなくさびを追加したのが真相(笑)。


 そこで、いつもながらの手順前後で恥ずかしい限りですが、くさびと調整板の寸法はどうしたらよいのか考えてみました。

          

 前提条件、用語及び記号は上図の通りとして、例によって、微積分と高等足し算引き算を駆使して導き出した結論は、
 「Ta/3より大きく、且つD-aより大きくなければならない」 

 従って、T を最小にするには、a/3 = D-aより、
     a = 0.75D
となります。

 D =100mmの条件で試算した結果が右表です。

 表中の中段の結果を採用すると、調整板のサイズは、1例として115mm角で、a1、a2、a3、a4 は、それぞれ20、45、70、95mm、くさびの有効幅は5〜30mmとなりますが、これくらいがサイズ的にも適当でしょう。



 今さら作り直す気にはなりませんが・・・・・・


 
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