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J64 <固定> バイスのスペーサー   (2016.6.27)

 バイス作業に際し、材料によっては万力の端にしか挟めないケースがあり、片効きを防ぐために従来同じ材料の端材をもう一方に挟んでいたのですが、面倒なので汎用型を作りました。

           

 30×70mmのサイズで7mmの穴を開けた厚さの異なる短冊を用意し、材料と同じ厚さになるように組み合わせて、6mm丸棒に通します。

 別途15mmφで木管を作り短冊を止めますが、穴径はセットした時動かない程度にきつめにしています。

 


 準備した短冊の厚みと枚数です。

 プラスチック板 ; 0.2mm、0.4mm×2、1mm、2mm×2
 木板       ; 5mm、10mm、20mm、40mm

 これらを組み合わせることで、0.2mm刻みで最大81mmまで厚さを調整可能です。



 ところで、効率的なスペーサーとは少ない枚数で全ての厚みを構成できることがポイントとなります。
 
 これは理論的には2進法の桁の数字、即ち
1,2,4,8,16,32,64,128、256、512、1024、・・・・・・・
の数列に従った厚みを準備すれば良いのですが、適当な厚みの板材がなかったり、桁数が大きくなるとキリが悪くて実用的ではありません。

 コンピュータの内部処理で通常使われる2進法の理屈についてはここでは議論しませんので、興味がある方はネットサイトを参照してください。


 最も単純な実用的方法は適当なところで数字をリセットすることで、例えば最小厚さが0.1mmで最大160mmまで調整するためのスペーサーの組み合わせの一例は、

 0.1、0.2、0.4、0.8、1、2、4、8、10、20、40、80 (mm)

 この12枚で、0.1mm間隔で最大166.5mmまで対応することができます。
大きな数値から順に選択すれば組合せで迷うことはありません。

 136.5mm=80 + 40 + 10 + 4 + 2 + 0.4 + 0.1
  98.2mm=80 + 10 + 8 + 0.2
  43.7mm=40 + 2 + 1 + 0.4 + 0.2 + 0.1
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