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S21 メダカ池 (2013. 5. 13)

 ウッドデッキの上に池を作りました。

          

 屋外木工の部にエントリーしていることからも容易にわかる通り木枠で作った池で、錦鯉だったら1匹入れただけでブロイラーの飼育ケージ状態の極小池なのです。
 そもそも、池と言えるのかなぁ?


作ろうと思ったきっかけは三つ。

 ひとつは、家の中でメダカを飼ったら、次々に死んでしまい、屋外なら手もかからずに丈夫に育つのではと・・・・・

 ふたつめは、蚊のお宿。  
 んっ?
 庭で傍若無人に振る舞う蚊達々
(メチャメチャ多いので・・・)を何とかしたいのですが決定打はなく、そんな中、あえて蚊の産卵場所を提供してボウフラをしっかり処理すれば蚊が減ります、とどこかで読んだような気がして、ワラ、いやメダカにもすがる思いで・・・・
 呑平には蚊が寄ってくるんだよーn。


 みっつめは、「涼」
 エコ生活模索中につき、夏はこれだけで暑さをしのげればと・・・・・


 
 以下、作成経過です。


(1) 設計

 使用材はツーバイフォー材として、設置する場所を考慮して寸法を決定。
 外寸は720×550×340H、内寸は550×360×220Hで、容量は約40L。

 メンテナンスで簡単に分解組み立てができるように、下から順に組上げる構成にして、側部は相欠き接ぎだけで接合はせず、上部枠は相欠き接ぎのビス留です。
          
(2) 外枠作製。

 床部と側部には防腐処理材を使用しましたが、これは薄緑色をしており、調べてみると処理液には銅が含有されているようです。
 上部枠に触れた雨はそのまま池に入るので、メダカの様な小動物にはちょっと心配・・・・、そこで、上部枠だけは無処理材をキシラデコール塗布し(大丈夫と思いますが、どうでしょうか?)、しっかり乾燥させました。

 屋外では云うまでもなく雨露に晒されて木材の膨張収縮、歪みが発生しますので、底板同士、底部と側部のすきま、そして相欠き接ぎ等はある程度の遊びをもたせましょう!  
 ピッタリしすぎると、最悪、板が欠けてしまいます。
 
     

(3)ビニール張り

 内側を厚さ0.3mmのビニールシートで覆い、上面をステープルで留めました。

 塩ビ配管でオーバーフロー口を設けました。
  
 
 

 
(4)上部枠設置

 側板上面にアルミ棒を2本立てて、そこに合う穴を開けた上部枠を載せるだけにしました。
 尚、上部枠の上下面の劣化を均等にすべく、表裏なく置けるようにしました。








 出来ました。

 ソーラー庭園灯を他の場所から移しましたが、木枠池にできるだけ雰囲気がマッチするようにプラスチックの笠は雑草防止シートの切れっぱしで覆い、プラスチックの柄は木の枝に変えました。
 
 底砂を敷き、雨水タンクから水を移して、水草として庭からトクサとシンゴニウム、室内の水槽からカボンバ、ウィローモスの一部を移し、さらにホテイアオイを買い足して、2、3日様子を見た後、満を持してメダカを放しました。

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 さぁ、メダカは元気に育ってくれるかな? 
蚊は絶滅とまではいかなくとも少なくなるのかな??

 ところで、メダカは「目高」と書き、目が大きく頭部の上端にあるのが名前の由来だって知ってました?
        知らなかったなー



●概略予算

 3,170円
 2x4防腐処理材 6Fx6 2,088円
 2x4材  6Fx2 616円  
 塩ビ配管部材 66円  (給水ソケット、バルブソケット)
 塩ビシート 0.3mmx1.2mx1m 400円

 手持ち品でSUSコースレッド、アクリル板、ゴムシート、塩ビ単管(VP13)、塗料、8mmアルミ棒等

   (2018.6.26 追記)

 今回は番外編として、メダカの繁殖について実際にやっている方法を書いてみます。


 メダカは春から夏にかけて産卵しますが、稚魚を親が食べてしまうことが多いため、効率的に増やすにはそれなりの工夫が必要です。

 まず初めに産卵槽を準備します。
発泡スチロールで枠を作りその下に布袋(耐水性の化繊)を下げましたが、勿論専用水槽を別に用意しても何ら問題はありません。

 次いで産卵床ですが、ホテイアオイの他に、発泡スチロールにアク抜き(数回煮沸処理)したシュロ縄を下げたものを作りました。
 これらを3組用意します。

 余談ですが、ホテイアオイは別名ウォーターヒヤシンスといい、夏になると青紫の美しい花を咲かせますが、これは1日花で、花が咲き終わると花茎が曲がって先端が水中に没し、種を水中にばら撒きます。

 落花生の水中版ですね。





 メダカの孵化に要する期間は温度によって異なり、水温×日数が約250だそうです。
これで計算すると、水温が
  18℃で13.8日
  25℃で10日
  30℃で8.3日
  35℃で7.1日
で孵化することになります。

 即ち、水温が18〜35℃ならば、産卵後1週間以内に卵を隔離して、隔離後2週間以上そこで放置すると、全ての卵を隔離した槽で孵化させることができる計算です。

・・・・ということで、これを実現するために、先程準備した産卵床3組を、順繰りに親槽(1週間)→産卵槽(2週間)→親槽→ ・・・ と移動させます。

 間違わないように産卵床にはホテイアオイの葉を含め番号を振りましした。

         

 ホテイアオイとシュロ縄では、どちらがより産卵床に向いているかよく分かりません。
ホテイアオイだけで充分なような気がしますが・・・・・


 
  (2021. 8. 03 追記)

 今回も番外編。

 2年前に知り合いから分けてもらったハスの種、播種して順調に発芽し、今年はメダカ池がほとんどハスの葉に覆われてしまいました。

 日光浴がほとんどできなくてメダカは大丈夫かな?

 そしてとうとう一輪ですが花が咲きました。


 ハスの花は朝顔と同じで午前中だけ咲き午後には閉じてしまいます。
 花は短命で4日目には花弁が落ちてしまいました

 (´;ω;`)
 
 
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