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S20 コンポスター (2013. 3. 23)
コンポスター第2号器
  雨水貯槽に続くエコシリーズ第2弾です。

 コンポスターは別名”生ごみ堆肥化容器”ですから、目的は言うまでもなく生ごみ処理で廃棄するごみを減らし、できた堆肥を有効利用することでしょうか。

 我が家の場合は、正確に言うと”庭の植物ごみ箱”で、おまけとして良質な堆肥ができたら万々歳といったところです。

 ところで市販のコンポスターは、最初に見た商品が派手な色のプラスチック製で、ちょっと庭に置くにはサイズが大きかったことと、無粋で庭にマッチしなかったことから設置を見送っていました。


 気にいったものがなかったら、手作りしかありません。
木製で作ってみようと思い立って構想を練りました。

・・・・ 市販のコンポスターはバケツを逆さまにして地面に置いてあるようなものだから、取り敢えず、木枠を作って蓋をすればいいかな?

・・・・ 取り出しが容易なように、木枠は3段積みにしよう!

・・・・ 木枠がすぐに腐りそうだから内部はプラスチックで覆うことにしよう!

・・と、細心かつ緻密な計画のもと作成したのが第1号器(上の写真)。
構想を余すところなく実現しており、説明の余地はありません。オイオイ

・・と、言いつつ少々説明。
但し、材料は余っていたものを使っているだけですので必然性はありません。

・板材は12mm厚の構造用合板を使い、防腐剤を執拗に塗布。

・サイズは40cm×40cm×15cm高さの3段積みで、容量約70L。

・内部壁面に沿って、ポリカーボネート波板挿入。



   
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 唐突ですが、1年以上経過しました。

 植物屑と共に、時々は米ぬか、あるいは土を混ぜたりしながら使い続けました。

 一番底の方は臭いからしてもそこそこ堆肥化は進んでいたみたいですが、刈り取った芝生の塊がほとんどそのまま残っていたり、夏場は虫の発生があったりといろいろありました。
 最大の問題点は虫の発生ですが、消石灰をまいたり、ひどい時は殺虫剤をスプレーしましたが、殺虫剤はあまり使いたくないし、虫の発生を防ぐ決定打はありませんでした。

 この間、時々ネットで調べたりした結果、管理はかなりいい加減であったことが徐々に分かってきて、それらの知識を総動員?して、改良を加えました。

 総動員と言いつつ、実際は通気性の改良だけなのですが、実はコンポスター改良いぜんに後述する手入れの仕方の方が重要なようです。

・・・・ 蓋に網戸用網を張った窓を開け、雨の侵入を防ぐためにその上は波板の屋根でカバー。

・・・・ 底部にも網を張った通気口を2個設置。
塩ビ管(VP20)を壁面に通し、外側はエルボを接着し、内側はエルボの端を1cm位切り取ったもので接着止め。

・・・・ ポリカーボネート波板の底周辺部は、通気のために5cmほど10か所以上丸く切り取り、底に小枝を敷いた上に腐葉土を混ぜた土を投入。
 
 底部の通気口はちょっと懲りすぎと言うか、木枠と波板の間に隙間があるので必要なかったかもしれませんが、まぁ、これでしばらくやってみようと思います。



 最後に、新たに知りえたコンポスターの手入れ等についてメモしておきます。

・処理する内容物の水分量がは60%程度が良く、手で握って水気を感じる程度。

・乾燥物(枯葉等)となま物(ミドリ物)は半々程度が入れるのが良い。

・土も積層して時々切り返す。

・米ぬか、鶏糞などを発酵促進剤として混ぜるのも良い。

・堆肥の完熟には、土をかぶせて6ヶ月以上放置する。

コンポスター第2号器

改良型2号器の使用経過は、また報告したいと思います。


(2014.5.26 追記)

 改良型3号器の紹介です。

 コンポスターを自作してから1年後に改良型2号器を作成し、更に1年経過しました。

 1号器の問題点は2号器でほぼ解消され、虫の発生もほとんどなく良質な培養土が出来上がりましたが、やっぱりというか当然というか、最下段の木枠が腐食してぼろぼろになりました。

 使用したのは接着性能特類の構造合板だったのですが、地面に埋めてる部分は防腐塗料だけでは全く役にたたなかったわけです。

 そこで煉瓦(200×60×50mm)で組んだ枠の上に木枠を乗せて、木枠は直接地面に触れないように改良しました。
木枠はコンパネに防腐塗料を施しました。

 写真はぼろぼろになった木枠と2段目以降を乗せる前の3号器です。

 うーん、これで大丈夫かな??


  (2019.2.7 追記)

 コンポスターが順調にまわりだして良質な培養土ができてきたので、もう1個増設しました。
(増設後もう1年以上経過してしまいましたが・・・・)

 もともと堆肥の熟成に時間がかかるので、2台を1年ごとに交互に使用するのが効率的です。


 写真は旧型(改良型3号器)と増設した最新型
(・・・と言うほどではありませんが・・)で、内容積は両方とも約40Lです。


 先に作った経験を存分に活かして、新型はブロック6個を箱型に置いて蓋をしただけの超簡単型、
これで充分なんです、実は・・・。

 但し、蓋は順番に”エサ”を入れられるように3分割にしました。


 外観にこだわって、ブロックは水性塗料でレンガ風に化粧して、上縁には打ち捨てられていた丸太を載せました。 
 
どう見ても、レンガには見えませんが。(笑)



 その後分かったことは、


@落ち葉はなかなか腐らないので不可、但し初冬に大量に落ちるキウイの落ち葉は柔らかくてくて腐りやすいので、別途集積して腐葉土にしています。

A最近の”えさ”は天然だしの素
(いやいや、もちろん使用済みのものです)と米ぬかで、これがなかなか良い具合です。


 
  (2020. 7. 4 追記)

 今夏より法令でレジ袋有料化がスタートしました。

 当地では可燃ごみが出せるのは週3回で、今まではスーパーで貰うレジ袋で毎回処分してましたが、レジ袋が有料となると大きなサイズの専用袋で概略週1回の処理になりそうです。

 ところが週1となると困るのが生ゴミで、1週間保管してたら夏場は特に匂いとコバエの発生が問題です。

      

 そこで、台所ドアを出たところに前述のブロックを6個使った同タイプを、生ごみ処理専用として設置しました。

 6分割で順番に生ごみを土に埋めていきますが、順番を忘れそうなので磁石を埋め込んだマーキングフラッグを蓋に載せています。


 1か月使った結果では特に問題なく生ごみが処理できてます。
 \(^o^)/


 
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