2005年 

12月19日のひとりごと 

寒すぎます。色々なところで大雪が降っているみたいだし。
ここ数年を振り返ると、年末年始はスキーへ行くか、暑い国へ行くか、ごく稀に仕事をしているかして過ごしている。近年は温暖化のせいか、年末のスキー場はまだ雪が少ないし、思いきって北欧まで行ってみようかしら、それともカナダあたり、、、などという計画もあるにはあったのだが、心の隅で(いや、たまには仕事もしないと、、、)などとグズグズしている間にどこへも行けなくなった。仕事も入ったしちょうど良かった。しかし、連日の大雪のニュースを見るにつけ、雪=スキーの図式が頭の中で膨張してくる。雪による事故や迷惑を被っている方々には申し訳ないが、「スキーに行きた〜い!!」。せめてここで叫んでおこう。
 ところで、私は夜外を歩いていると、なぜか月の満ち欠けが気になる。あ、真ん丸に近付いてきた、とか、満月!とか、3日前と反対側が欠けてきた、とか。もしやその昔はかくや姫だった?「竹取物語」なんてアルバムを作ったのも道理かしらん。それとも月にとばされて餅搗きを強いられていた兎だった?家には兎グッズがたくさんある。小物を見付けるたびに買っていた時期がある。細木数子さんは、「女性は月を見てはいけません」と何かの番組で言ってたっけ。心が淋しくなってあらぬことをしてしまうのだとか。だったかな? でも、寒くなってくると夜空は益々さえざえとして、どうしても見上げてしまう。子供の頃は、無数の星の中でも天の川がハッキリと見えるほど、夜は真っ暗だったなんてことも思い出してくる。そう、最近は空のまん中に見まごうことなくオリオン座が見えますよ。冬ですねー。皆さん風邪をひかぬよう、気をつけて。

12月9日(金)コンサートへ

 東京オペラシティ・リサイタルホールへ箏のコンサートを聴きに行きました。私もCDで参加させていただいている江戸信吾さんのコンサートです。わかりやすくて入りやすいメロディーは、私が言うのもなんですが、ご本人の素直な性格が表れていると思います。時々ちょっと変わった和音を使われるのも特徴的なのですが、まだ彼の人柄のその面には接触したことがありません。尺八と十七絃の二重奏「月しるべ」は、今日で2度聴きました。是非弾いてみたい曲です。曲間には司会が入り「普通にコンサートを聴くように気楽に楽しんでくださいね。」と言う通り、プログラムはソロから10人編成くらいの曲まで、衣装も色々で楽しめました。参考になることも沢山ありました。その弾き方いただき!とか、こんな衣装いいかも、、、とか色々と秘かに考えながら聴いているわけなんです。よく知っている人達の演奏を客観的に観るのは楽しいです。そして打ち上げにも参加。司会担当だったKemeさんは、実は古いお付き合い、箏座の元マネージャーなもので、つい盛り上がってもう1軒行っちゃいました。ちょっと早めの忘年会ってことで。
 今日は父の誕生日だから連絡しなくちゃ〜〜〜と思いつつ、そうしている間に日付けが変わってしまいました。ごめんね、お父さん!

12月8日(木)故障?

寒いですね。冬の到来です。
我が家では、寒くなると扇風機が活躍します。上層部にある温かい空気を下へ送るためです。天井付近に設置してある扇風機を、昨晩久しぶりに働かせたところ「ヴ〜〜〜〜ン」というだけで、ちっとも回りません。あ、しばらく使わない間に壊れちゃった。でも、音がするってことは、まだヤル気があるんじゃない? で、今朝になって分解してみました。網をはずして羽根をはずして洗うところまではよくあるけれど、ここまで分解したのは初めてです。まるで精密機械を扱う人になった気分。スウィッチonで軸を強制的に動かしてみたところ、回りそうな気配が。動けずに苦しんでいる様子がありありです。ちょっと待ってて、今すぐ楽にしてあげるからね。埃を拭き取って潤滑剤をスプレーすると、ウソのように快調に動き始めました。元の姿に戻り、何ごともなかったかのように再びぶんぶん回転しています。ひたすら右回りを繰り返す健気な姿に、愛おしささえ感じます。その調子、回って回って〜! 私の今日1日は、キズついて飛ぶことのできなかった鳥を救出した気分にて始まりました。

扇風機って、羽根を取るとこんなでした↓。

11月26日(土)「王宮の舞踊 神々の島の舞踊」

 横浜関内ホールへ、舞踊を観に行きました。第1部がタイの音楽と舞踊で5曲、第2部がバリで6曲。
 幕開けの音楽に続いて笛の音が「鳥の声みたい」と思ったら、鳥の踊りでした。金糸銀糸にラメで美しい衣装。タイ舞踊は、きれいに反らせた手の指の動きが印象的、全身足の爪先まで曲線的な優美な動きは典雅な香りがただよいます。2曲目は白猿が登場。
ハヌマーン、孫悟空のモデルですね。宮廷舞踊ゆえでしょう、戦いのシーンも優雅に剣を合わせるだけで激しい動きはありません。見得を切るような決めのポーズもあります。旋律を担うラナート(竹琴)がグリッサンドを多用すると、中国古筝に似ていると思いました。見えなかったけれど、中国琵琶に似た音色の弦楽器を使う曲がありました。初めて宮廷舞踊以外の踊りも観ました。タイ北部のお祝の踊り、東北部の未婚の男女の踊り。庶民的で楽しく明るい雰囲気です。ココナッツ殻を両手に持って打楽器として扱っていました。これが意外と良い音なのです。
 バリはガムランのインストから。何だかステージは似合わないけれど、屋外で演奏する時と同様に、舞台上にペンジョル(だったかな?旗)などがセットしてあり、緞帳が上がった瞬間にその世界が開けると、客席から感嘆の声がもれました。女性の踊りは、身体の動きはもちろん目の動きも独特で重要です。子供の頃から修練しなければ、きっと体得できませんね。そういえばインドの古典舞踊も手の指や目の動きが非常に重要な表現手段になります。絶対に訓練しなければ自由には動かせない筋肉まで使うわけですね。ところで
踊り手がトロンポンというゴングの演奏もする曲がありました。踊りだけでなく、しかもバチをクルクル回したり曲芸的に演奏します。舞踊と演奏と両方に高度な技術を要するのですから難曲に違いないのですが、なぜか笑ってしまいそうになるのは私だけでしょうか(スミマセン)。レゴン、トペンといった代表的なジャンルからのダイジェスト版に、そして最後は新作の仮面舞踊劇でした。これは残念ながら私にはNGでした。期待し過ぎたせいか「やはり古典が一番良い」と再認識する結果となりました。でも、芝居の中で異国の人が登場するところで、スリンが中国風の音楽を奏でているのが面白かった。どう聞いてもバリの音階なのだけど、中国の旋律に聞こえる。新作らしい演出でありながら無理に迎合しようとしない(できない?)部分が感じられ、逆に日本人だったら器用になりきり過ぎてしまうのではないかな、、、とふと思いました。いつも通り大感動のうちにホールを後にするかと思いきや予想外の結末に、やや不完全燃焼で客席からロビーを通過。しかし、1度にタイとバリを観ることができたのですから満足です。
 久しぶりに中華街で食事をしました。小路であえて穴場的なお店を探して入ったところ大当たり。美味しい四川料理と紹興酒でお腹も満足。食材や調味料なども控えめに買って帰りました。本当は瓶出し紹興酒やシュウマイやドライフルーツやお茶や怪しげな香辛料なども沢山買いたかったけれど。でも、帰りの電車が結構混んでいたから、買い込まなくて良かったかな。

11月18日(金)河津町(静岡県)にて

 昨日は、バンブーオーケストラで久しぶりに箏入り編成のコンサートでした。夜は温泉旅館でゆっくり、女性3人あい部屋で楽しい一夜を。
 今日も、私にしては早起きで、午前中から作業開始。ここではバンブーオーケストラの楽器の材料となる竹や、その保管場所兼作業場を提供していただいています。今日は2組に分かれて山へ竹切りと、保管場所での作業をすることになっています。私は、竹切りに行ってみたかったのですが、今回は作業チームに。いずれにしても肉体労働。普段まったく使っていない筋肉を酷使して、明日は筋肉痛間違いナシです。思ったよりも難航した作業は暗くなっても続きました。そして私は、他のメンバーと別れて夕方の電車で東京へ戻る予定だったのですが、地元の方々のご好意による猪鍋パーティーの誘惑にかんたんに負け、最終の電車で帰ることに。山の上にあるキャンプ場でいただく鍋は格別です。初イノシシ&初シカ刺。どちらもヌーボーで大変おいしゅうございました。昨年は螢の時期に、やはりバンブーオーケストラの作業で来た際に、このキャンプ場でのパーティーに参加させていただいたことがあります。きれいな空気と満天の星と、美味しい食べ物とお酒、これ以上望むものはありません。タイムリミットがあることだけが残念でしたが、思う存分満喫して、最寄りの駅まで送っていただき東京へ。間違えずに乗り換えられるかどうかドキドキしながら、無事に帰り着くことができました。
 午後8時でも深夜のようだった山の上から戻って来ると、深夜の東京は馬鹿に明るく騒々しい。普段ここで暮らしている時には、見たくないものは見えなく、聞きたくない音は聞こえなくなるように勝手にリミッターを働かせているのね、自ら感覚を鈍くしているなんて、、、などと考えながら階段を降りる私の足は、既に筋肉痛でした。

11月13日(日)国立劇場

 地歌舞の会を観に、国立劇場に出かけました。今日の演目は、12ヶ月をテーマとしています。先ずは「十二月<じゅうにつき>」という曲から、そして1〜12月ですから、計13曲。今日は、この国立劇場を居間として過ごすつもりで全部観て聴いて、たとえくたびれようとも、とにかくずーっと客席に居るのだ!と心に決めていました。途中20分の休憩があり、その間に楽屋へご挨拶なども。開演から終演まで約4時間、時間を感じぬ間に終わってしまいました。
 地歌舞は、その名の通り、「地歌」を伴奏に舞うものです。日本舞踊よりも動きはゆっくりで、表現も直接的ではありません。最初は、観ているうちに、どうしても地方(じかた=上手で演奏している人)の方へ目がいってしまい、舞の動きよりも演奏の音に気を取られていたものですが、今日は、見慣れてきたのと知っている曲が多かったこともあり、音を耳から取り入れつつ、舞を中心に観ることができました。生意気ながら、緞帳が上がった時の静止した状態から、最初の動きで、7〜8割がたは何かがわかるような気がしてきました。色々観ることって大切ですね。
 舞の会は、お客様の着物率が高いです。そして、箏の演奏会のお客様とはまた、着物の趣味が違い、それも面白いです。ふ〜ん、こういう着物と帯の組み合わせもありなのね、、、なんて、お客様の観察も楽しい。"観た聴いた!"の満足感を抱えて銀座へ。和物のお店を思い付くままに見て回り、草履を購入。ちょっと寒くなってきたけれど、着物で歩くには丁度良い気候で、疲れがとれた気がします。そして夜は、なぜかイタリアンでした。

イタリアンのお店にて。
皮張りの椅子がビミョー。

11月5日(土)花屋にて

 ここ数日、ベランダで工事をしているため、家にいる時はカーテンを開けられない。休みの日なんかは、平気で午後までカーテンを閉めきったままだったりするくせに、開けられないと思うと非常に息苦しく、気分が滅入ってしまう。「派手めなお花を飾って部屋を明るくしよう!」と花屋に立ち寄ると、入口のフォックスフェイスと目が合った。いや、濃い黄色の実が目にとまった。秋だし、木モノも良いわね。花屋のオジサンが、ケイトウはもう終わりですよ、と言ったので、終わる前に一度は飾っておかなきゃ悪い気がして、一緒に買ってきた。最初のコンセプトとは随分変わっちゃったけど、やはり部屋の中に生気が加わって、気持ちが明るくなる。
→中でもとりわけフォックスフェイスなのを選んでみました。
ちなみに、これはナス科です。英語ではこんな可愛い名ではありません。

11月3日(水)文化の日ですから

 うっかり忘れそうなところでテレビをつけたら丁度、見ようと思っていた番組が始まりました。半月ほど前に、NHKホールで行われた演奏会の放送です。普通、演奏会を聴くのは一度きりですが、一度目は会場で、そして再び家で観るのも良いものだと思いました。コンサート会場では、集中して逃すところなく観ていたつもりでも、テレビでは自分の視点とは異なった部分がクローズアップされるので、また新しく気がつくこともあります。「聴きに行って良かった」と思った演奏会だっただけに、もう一度見ることができて、とっても得をした感じ。
 そして夜は、吉祥寺へ。大好きな原マスミさんのライヴです。

10月27日(木)思うこと

 一昨日出演した演奏会で聴いた女流による素囃子の美しかったこと、素晴らしい演奏だったこと。義太夫三味線の「熱い!」としか伝えようのない力演。余韻と言うにはまだ鮮明すぎる感動も薄らがぬまま、昨夜はライブハウスへ。我ながら無節操だが、そういう日程なのだから仕方がない。そしてライヴも良かった。只今感動のスゥィッチがONですから、もう止まりません。相変わらず怒っているボーカルと、全力投球ドラム、大音量にして歌心溢れるベース、良かった、うん。以前、作曲家の知り合いが、すぐ側で聴いてウルサイと思う演奏は、大概良い演奏だと言っていたが(小ぢんまりしていないという意味)、それを思い出した。小さなライブハウスでは余りあるパワーを感じる。音量が大きいばかりではなく、圧力のある音というか。こちらに向かって来る感じの音。とにかく良かった。勢いで、私は演奏もしていないのに打ち上げ盛り上がりました。
 今日はちぃとばかりお疲れ。でも、今日は家で三味線を弾こうと決めていたから、一昨日の感動をたぐりつつ練習をする。子供の頃、レコードを聴いた後で、自分も同じように弾けそうな気がして練習をしたのに似ている。感じたモノを忘れぬように、消えてしまわないように瓶詰めにするかのごとく、自分の中に取り込んで封をしたい気持ち。太棹の"ドツン"を地歌三味線で出すつもりは勿論ないけれど、きっと何かが変わっているはず。昨日までの私ではないのだ。さっそく明後日の本手組歌の会では、別人の私を披露しよう。
 なんて、かなり妄想入ってますが、音には自分の本質が出ちゃいますからね。自分の中に無い物は出せないけど、有る物は勝手に出てくる。スピリットが大切なのです。信じること、念ずること、思い込むことも時には大事なのですな。

10月22日(土)感動!

2ヶ月以上も前倒しで、誕生日のプレゼントをもらいました。

小さ〜い。 "nano"は言い過ぎでしょう?と思っていたけれど、実際見ると「nanoで良し!」なサイズでした。嬉しいー!

10月14日(金)チベット

 私は、本質は夜行性なのだと思う。放っておくといつまでも起きているし、用が無ければ朝は起きられないし、歩いていると時々猫に話しかけられる。
今週は午後からの仕事の日が多いので、早起きの心配をせずに暮らしていると、徐々に生活時間がズレてきて、寝るのは明け方になっている。国内に居ながらにして仮性時差ボケ。普段はあまりテレビを見ない方だが、夜更かしのおかげで、大変興味深い番組と出会った。
 西チベットにある標高6700mを越える聖なる山、カイラス山。カイラス山付近の、年間降水量が100mm程度の乾燥した平原から、にじみ出るように水が湧き出している。地中に永久凍土があるらしい。これが、近辺の大河の源流になっているとは驚き。向こう岸が見えないほどの大河の始まりは、こんなものだとは?! しかし、大文明を発祥させた大河の源にそびえるこの山が、仏教の宇宙観の軸である須弥山のモデルとなっているのはうなずける。
 カイラス山の麓には巡礼路があり、巡礼者は皆そこを目指してやってくる。交通手段はなく、子供も老人も徒歩で、テント生活をしながら。何ヶ月も何年もかけて来る人もいるらしい。ヒンドゥー教徒は、まずカイラス山麓にあるマナサロアール湖で沐浴をする。それは浄土への道を約束されることである。
辿り着くだけでも大変な距離なのに、その巡礼路は、1周が約50km。(宗教により右回り左回りが決まっているのが面白い。)普通に歩いて2日はかかる。そこを何十周もする人もいる。五体投地で巡っている人もいた。標高は4〜5千メートル。相当息苦しいはず。なんと、カイラス山への道程すべてを五体投地で移動する人もいるらしい!!!信仰の力は偉大です。
 秘境チベットに行ってみたくなりました。できればこのカイラス山へ。でも、日本の3000m級の山でもかなり酸欠になってしまう私は、心肺機能的に無理。とりあえず、カイラスとマナサロアールを訪れたフォトジャーナリストのウェブサイトで旅することに。この巡礼路沿いには、鳥葬場があることを知りました。実は私は、鳥葬に強く興味を抱いています。このフォトジャーナリストは、鳥葬場と出くわした印象を、「<人間と自然とのつなぎめ>が、そこには目の前にはっきりとあった。人間の死とは、大自然の循環とは、厳粛であっけらかんとしたものだと感じた。」と綴っています。涙ぐむほど共感します。ああ、ますます行ってみたい。カイラス。

10月9日(日)いつの間に・・・

 少し熱っぽいかもしれない、体温を計ってみようかしら・・・と、体温計を出して驚いた。旧式の脇に2、3分はさんで計る水銀体温計が、久々に使おうとしたら、なんと一直線に銀色の筋を延ばし、いくら振っても戻らなくなっている。夏の間に、人知れずmaxまで振り切っていたらしい。ペンやペーパーナイフと一緒に立てられていたテーブルの上のガラス瓶の中は、優に42℃を越えていたんだ!暑かったもの、当然よね。私は、自分の体温のことよりも、その体温計の境遇が不憫に思えてきた。それに、この体調不良は、休日による気の緩みと、今まで少しずつ溜まっていた疲労と、昨晩やや飲み過ぎた所為だとわかっている。今日は何も予定が無いので、1日寝ていることにした。陽が高くなってもカーテンも開けずにいるのは、軽い罪悪感を覚える反面、社会と隔絶されて自由に過ごせるワクワク感がある。しかし、貧乏性な私は何もしないでいることが苦手で、こうして日記を書いている。

 この夏に購入した本とビデオ用の棚は、キャスター付きなのだが、なんと奥の2個が本の重量に耐えかねて、崩壊寸前になっているのを発見。
→本を全部おろして、棚を逆さにして、キャスターを付け替えて、また本を並べて、、、、、いいや、もすこし様子を見よう。

10月8日(土)ひとりざんげ

 私は、他人に対して面倒見が良い方ではない。一人っ子で、周り中が面倒を見てくれる大人ばかりの環境で育ったためではないかと、自己弁護の分析をしている。しかし、頼まれるとイヤとは言えず、時にはオセッカイな程、でき得る限りの協力を惜しまないのは、たまにはそれをカバーしているのではないかと、勝手に思っている。要するに、気が向いた時だけ親切なんです。
 それはおいといて。。。最近、箏弾きの親友Cから、必要な資料や音源を、持っていたら貸してほしいという依頼が2度続いた。いずれも私の手元にある物だったので、待ち合わせて渡すことになった。1度目は、私も出かけるところだったから途中の駅で。そして、そのお礼にドライチェリーをもらった。非常に美味しく、出先で皆にすすめたところ、大好評を得た。2度目は、丁度家にいる日で、夜家まで取りに来ると言う。「じゃあ、一緒にご飯食べよう」と、いつもなら言うところだが、親友Cは忙しそうだし食事は済ませたとのことだったので、<我が家でご飯=飲み過ぎ>を熟知している私は、「今日は外で食べるから、そこで会ってちょっとだけ飲む?」ということにした。土地勘の良いCは、少しばかりの説明で迷わずに指定した蕎麦屋に現れた。先ずは約束の品を渡し、またしてもそのお礼に、今度はドライとフレッシュの中間くらいの一夜干しフルーツを持ってきてくれた。イラン産の果物で、干し柿にちょっと似てる。食感はイチジクに近いかな?これもまた美味。スコッチとか洋酒にも合いそうです。ありがとう! で、「ちょっと飲んでく?」と蕎麦屋で日本酒を1杯。久しぶりに積もる話も。で、もう1杯、2杯、3杯、、、。。。。。ごめんね。

9月30日(金)秋

 あと1日で9月が終わります。ここ数日涼しく、、、いつの間にか秋ですね。
長い残暑を越えて、ふと秋風が吹くと「今年も終わりネ〜」なんて言う人がいます。「え?!早すぎ。」だってまだ1年の1/4はあるのよ!
 時間は不思議。その時の状況によって、速くなったり遅くなったり。
 私は、海外から帰って来ると必ず「東京の時計の針は速く回っているのでは?」と疑います。1日でできるはずのことが追いつかなくなるから。仕事だけでなく、いろいろ雑用も加わるせいなのかな?
しかし、今回、初めて逆の体験をしました。7月からは、ほぼ毎週、どこかしら地方へ行く生活だったのですが、東京にいる時の方が、時間がゆっくり進むように感じました。特に名古屋では、非常に慌ただしい2日間を過ごしていたせいでしょう、万博の中で。
 愛地球博、9月25日に終了しました。地球市民村の閉会式、楽しかったです。屋外のステージで、全体を儀式としての流れで行いました。アイヌの祈りを採り入れていました。開会の時に神様にお願いしていたことを、閉会式ではそのお礼の儀式。私の大好きな"形式美"がそこにはありました。単調な口琴の響きが、神様に通じる波動に見えました。そして、演奏あり歌あり。フィナーレは、市民村のスタッフもお客さんも一緒に盛り上がり、気がつくと私は客席で椅子の上に立って竹の楽器を鳴らしていました。耐久性を超える人数が台上で跳ねていて、それを制するスタッフの姿が視界の端にあったけど、もう止まらず、です。ワークショップを通じて色々な人に会いました。スタッフもお客様も。しかし、ものすごい人でしたね。まさにニュースで見た通り。早朝から、翌日のために並んでいる人の列を見た時には呆れた、いや、驚いた感心した。
閉会後、スタッフだけの打ち上げでは、場内アナウンスをする人も、酔っていて何を言っているのかよくわからないハジケようでした。本当に半年間お疲れさまです。
 ところで昨日、プログラム用の写真を撮りました。もうすっかり東京での仕事モードに戻っていたつもりが、万博ワークショップ焼けがしっかり残っていました。そうだった。。。美肌に尽力しなければ!!

バンブーオーケストラのメンバーと、催事スタッフ。
お・つ・か・れ!!

9月23日(金)Liraのlive

 2年半振り、Liraのライヴに来ました。楽しみ。
Liraは、vo.+小物色々担当くうこちゃん、key.&g.担当みかちゃん、そしてbass担当Ken太郎の3人ユニット。
初めて観たのは十数年前、可愛かったくうこちゃんは、揺るぎない歌唱力と共に、立派にキレイなおねえさんとなり、いつも衣装が楽しみなオシャレなみかちゃんは、ギターも力強くカッコイイおねえさんとなり、当初保護者の観が強かったKen太郎は、更に骨太なベースで、すっかり三位一体のバンドと化しました。私もLiraのお客歴が長くなりました。今回のアレンジは、より熟成されて各曲ていねいな仕上がりとなっています。1曲ずつが、1枚の絵みたいだなぁーと初めて感じました。くうこちゃんの詩、Ken太郎或いはみかちゃんによるメロディー、プラス3人による色彩が加えられた風景画のように伝わってきました。
対バンのフィッシングパーソンズからのゲスト、ドラムの徹さん、フルート&サックスの浅野さんが加わった曲は、大感動!涙しました。マジで。音楽を浴びている感じ。あぁーーーこの感動さえあれば私は生きてゆける。
音楽は、耳に聞こえる以上に、無意識に皮膚呼吸のごとく全身から入ってくるものですね。たくさん吸収したら、良い体質になれそう。(音はいくら吸収しても太らないしね)
 至福のひとときの後、現実へと急ぎ足で最終新幹線に乗って名古屋へ。閉会を迎える愛地球博に向かいます。
お腹がすいた、、、車内でお弁当とビール。やはりこれも無いと生きてゆけませんのね。

9月10・11日(土・日)万博

 またまたまた、愛地球博です。朝の新幹線で名古屋へ。今回も寝坊しなくて一安心。
実は私は、並んでいるものフェチなのです。平行にずーっと並んでいるものを見るのが、なぜか大好き。だから、駅のホームからのこの眺めは、かなりお気に入りです<画像1>。並んでますね〜。楽器屋さんで、ギターのネックがズラリと並んでいるのなども大好物です。あ、それで箏弾いているのかな?弦が並んでる。。。
 それはともかく、今週の万博会場は、恐ろしい人出です。私は、もはや仕事場以外の所へと足を運ぶ意欲を失いました。唯一、近くで行われていたインドの洗濯体験にトライしました。今回の相棒は毎年インドへ行っているインド通です。まず、水を溜めた銀製の壷の中に布(サリー)を入れて濡らします。それを上手く折り畳んで持ち、石に打ちつけます。大昔の日本や近隣国では、布を槌で打つ方法でしたが、逆に、布を持って石に打ちつけるとは、ワイルドです。そう言えば、インドへ行った時、ホテルの屋上でシャツなどをバシバシと下に向かって打ちつけている男性を見ました。これだったんだ。それから再度壷の中で洗って搾り、地面に並べて干します。せっかく洗ったのに直接土の上に?それには訳があり、従来田舎では、近くの木の枝などに掛けていたのが、伐採されたために干す場所がなくなってしまったのだそうです。自然破壊は色々なところで進み、人々の生活を変えているのですね。洗濯体験は楽しかったけど、少し悲しい気持ちにもなってしまいました。
 さて、暑さは少しばかりやわらいできましたが、2日連続屋外にいるので、日焼け止め対策も虚しく、先月からの3回のワークショップで、私の背中には、着ていた洋服のデザインがわかるほどの跡がついてしまいました。秘かに美肌への興味が湧きつつあったのに、全く逆の方向へと進んでいます。イケナイ、万博終わったら美肌に向かって邁進しよう!
 帰りの電車の中は、寒いくらいにクーラーが効いていて、風の出口をふと見上げると、バッタと目が合いました。「そんな所にいて寒くないの?」と、つい激写<画像2>。

画像1
画像2

9月5日(月)観光

 一度目が覚めてからまたそのまま寝入っていたら、電話がかかってきました。「男組の皆さん、地ビール館にいらっしゃいますけど、どうされますか?」私、意識朦朧のまま「はい、行きます。」目覚めてすぐ支度をして出かけるのはわりと得意ですから、急いで向かいました。皆さんランチビュッフェでビールを召し上がっています。元気ね。私も、初めて見るピンク色のビールをいただきました。(さっきまで、みんなと一緒に飲んでたような、、、)。
 その後、今回色々とお世話をしてくださっていたエコーセンターの方の案内で、「網走監獄」を見学。古い網走刑務所を移築再現した博物館です。40分のガイド付き早回りコース。舎房は、監視の小屋を中心に、放射状に五棟の獄舎が並び、すべてが見渡せる造りになっています。壁やドアなど、細部にわたりよく考えられています。浴場や仮眠所もありました。明治時代、北海道に刑務所を設置した理由は、開拓にともない道路を作る労働力を必要としたためです。厳しい自然環境の中、十分な食料もなく過酷な労働を強いられていたとは、いくら罪人とは言え可哀相になってしまいました。しかも、途中で逃げ出さない様、仲が悪い同士二人一組に鎖で繋がれて働いたそうです。また、映画化までされた「破獄」のモデルとなった脱獄の達人についても知りました。その知恵と根気強さには感心します。その力をもっと正しい方向に利用したら良かったのにね。子どもの頃、何度か刑務所で慰問演奏をしたことがあります。網走ならではの経験ですね。幼な過ぎて怖いとも感じなかったけれど、男の人ばかりで異様な雰囲気だったこと、何だかみんな暗い色の洋服だな〜と思った記憶があります。
 皆さんお疲れさま!そして東京へ。もちろん機内ではバクスイ。
東京は雨です。帰って早速一仕事。21〜23時でレコーディング。家に帰って楽器を持って西麻布のスタジオへ。仕事大好きの私は、この忙しさも結構楽しいのです。さすがに体は疲れていますが、、、。ほぼ予定通りに終わって帰宅。はあ〜っ、長い1日でした!お・し・ま・い。

8月31日(水)夏〜秋

 北海道、網走に来ました。羽田→女満別行き飛行機の離陸と同時に爆睡体制に入り、着陸の振動で目覚めました。
 午前中の移動の際は、乗り物に乗ると条件反射のように眠ります。たまに、首がはずれそうになるほどガクリとなって目を覚ます以外、眠り続けます。国内線では、久しく飲み物のサービスを受けたことがなく、到着するといつも目の前に「おめざめですか?」のシールが貼られていて、飛行機に乗っていたことを思い出します。新幹線に1人で乗る時は、携帯電話のアラームをセットして、それを握りしめて眠ります。乗り過ごさないようにという緊張のあまり、さすがに熟睡はできず、「あ〜口が開いてる・・・」なんてことを気にしながら、でも眠ります。
 今回の網走は、9/4のコンサートのため。一緒に演奏する地元の皆さんとの練習のために7月、8月も訪れていましたが、いよいよ追い込みです。お稽古は夕方からなので、着いてから少し散歩をしたり、昼寝をしたり(まだ寝るか)。意外と気温は高いけれど、カラッとしていて風は心地よく、ちょうど夏と秋の境目に立っている感じでした。

実家の近所で、ひまわりとコスモスが仲良く咲いているのを発見。夏と秋とが隣り合わせ。

8月28日(日)万博

 またまた愛地球博に来ています。先週は、意外と涼しくてラッキー、このまま秋ね〜、なんて思って来たら、甘かった。まだまだ残暑は厳しい!その上、夏休み最後の土・日ですから、最高の人出。
 昨日土曜日は、汗だくで作業中、ペットボトル(500ml)3本は摂取しました。「この環境で働けば痩せる筈」のニンジンを自ら目前にぶら下げて、頑張りました。夕方まで。今回の相棒は、大の妖怪好き。帰り道、すぐ側にある「ゲゲゲの森」に寄りました。「妖怪日本地図」があり、京都の"尻目"という妖怪が気に入りました。お尻が目なんです。しかも、出会うと着物を脱いでお尻(目)を出すだけ。何のために???怖くも何ともないところ、むしろ弱そうなところに惹かれました。「うん、今日も一応、仕事だけじゃなく万博楽しめた!」と満足。食事は、宿の近所の居酒屋。今回のメンバー3人の組み合わせは、飲み過ぎの傾向。ま、いいね。
 今日、やはりバングラデシュ刺繍館にも行ってみました。残念ながら、先週演奏していた方達は、もう帰国してしまっていました。(先週楽器を教えていただいたお礼を、もっときちんと言っておけばよかったナ。。。)ワークショップに専念。先週よりも気温が高いだけで、疲労度がずいぶん違います。でも、2度目で馴れてきたので、楽しむこともできました。
 5回のワークショップを終え、洗面所で手を洗っていると、隣で手を洗っていた5歳くらいの女の子が、慌てて走って出ていきました。「お水出しっ放しよ〜」と言う私がいました。女の子、戻ってきて蛇口を回して、ちょっと笑ってまた走っていきました。ワークショップで指導し続けたせいか、万博のスタッフとしての意識が芽生えたのか、自分でも驚いてしまいました。愛地球博の地球市民村にて2日間過ごすと、人との出会いも楽しいです。行くのはあと1回。ちょっと淋しい気もします。

8月22日(月)FeeL

 六本木に新しくできたライヴレストランでFeeLのライヴ。やはり体調は今一つです。
昨夜、名古屋からの帰りが遅かったので、駅から家へ返る途中の沖縄料理店で食事。ゴーヤチャンプルーには泡盛でしょう。と飲んだ"ニコニコ太郎"がノドに刺激的。
 んー、今日は咳が出ます。リハーサルでは、演奏中に咳き込んでしまいました。本番はそうなりませんように、とノド飴を買ってきて、いざ本番。2曲目、ノド飴が甘くて咳が出そうになりました。曲間ではお水を飲みながら、なんとか1ステージクリア。今度は水の飲み過ぎか、お腹が痛くなりそう。体調が悪い時って、サイアクですね。それには気付かないことにして、2部開始。途中、また咳が出そうになったので、一瞬ステージ脇にノド飴を取りに。共演者は、「トイレ!?」と心配したそうです。ゴメンナサイ。なんとか無事に終了しました。
 本番で体が温まって一汗かいたら風邪が治ることが、よくあります。今回も、終わった時に、体内の毒素が減少した感じがありました。
(お客様は、そんなものをお持ち帰りになりませぬよう。)
 打ち上げのビールが美味しい。回復したかも。

8月21日(日)万博つづき

 昨日は、思いがけず愛地球博を満喫したのですが、実はここ数日、風邪気味であまり調子が良くないのです。昨夜、寝ている間に異常に汗をかいたのは、放熱していたのかもしれません。
でも、このために来ているのですから、5回のワークショップは乗り切らなければ!今日もラッキーなことに、時々ザーッと雨が降り(屋外で並んでいた方々には気の毒ですが)、過ごしやすい1日でした。
 バンブーオーケストラのワークショップをしている向かい側には、バングラデシュ刺繍館があります。私は、バングラデシュへ行ったことがあるので、展示品を遠くから懐かしく眺めていました。時々聞こえてくる演奏にも、心惹かれていました。仕事の合間に丁度演奏が始まり、聴くことができました。バチと手で打つ両面太鼓、小さなシンバル、一弦のエクタラを鳴らしながら歌う人、ヴァイオリン、ハルモニウム、そしてドターラという弦楽器といった編成でした。私は、自然と弦楽器の方へ吸い寄せられてゆき、じーーーーーっと見ていたら、弾かせてくれました。その上、マンツーマンで教えていただきました。まるでお稽古です。ドターラは、まん中だけ複弦の3コース。ヘッドは鳥の顔形。胴は、くびれがあって変わった形。小石のようなピックで弾き、私には小型の三味線という感覚でした。一応それなりには弾けるのですが、ホンモノの方とは、出てくる音色が全然違います。汗をかきながら、教わったフレーズを何度も何度も繰り返していると、先生がたくさん装飾音を入れたり、太鼓が合わせてくれたりします。言葉は全く通じなかったけれど、音楽があれば大丈夫と実感する一時でした。我に返ると、次のワークショップが始まる時刻。お礼を言って、慌てて任務に戻りました。万博にはあと2回行くから、また教えてもらおう!!

8月20日(土)初万博

 愛地球博に来ています。私が所属しているバンブーオーケストラのワークショップのためです。万博開催中、毎日曜日に、バンブーオーケストラのメンバーが3人ずつ交代で行っています。私は、今回が初めて。土曜日の朝の新幹線で名古屋に入り、下準備をして、日曜日の午前中から夕方まで、約1時間のワークショップを5回。とにかく暑いこと、会場への往復の電車が混んでいること、場内も非常に混雑していること、等々、過酷な情報ばかりを与えられていたので、相当な覚悟で来ました。
ところが、今日は適度な風があり、気温は高いながらもうだるような暑さではなく、思っていたよりは楽に作業ができました。夕方には作業を終え、一緒に来た相棒が今回で最後ということで、私も初めてだし、少し見物もしました。
 マンモス見ました!!それほど長蛇の列に並ぶこともなく。立派な牙でした。でも、考えてみると、死骸ですからね・・・ブキミです。ちょっとだけ毛が残っているのもなんだかリアルで。あ、本物か。頭部と、それだけ見ても何だかわからない足の一部分がありました。ケースの中は、−15℃に保たれていました。動く歩道で通過する短い時間でしたが、"マンモス見ました"の満足感は得られました。外に出ると、マンモスグッズを売るテントがあり、一瞬私は「ビーフジャーキー売ってるのかな?」と思ってしまいました。なぜ?今見た足の一部の肉片が、そう思わせたのでしょうか。。。この発想には、我ながら少しイヤになりました。
その後、インド館でオススメのカレーを購入。カナダ館では、カナダの自然や日常生活を紹介する短い映像を2本見て、キューバ館では、Bar以外何もないところに、開放的でこだわらない気質を感じ取りました。
 程よく日が沈み、生ビールの看板が目に飛び込んでくる暮れ具合となり、食事もここでしましょうという流れに。エジプト館でクレオパトラセットなるメニューを選択。かの絶世の美女も愛飲したという花茶付きで、これで私もクレオパトラとばかりに良い気分で帰路へ。空には大きな満月がありました。さっきまでにぎやかだった蝉の声は、鈴虫に代わっていました。さらに、どこかの花火が見えます。宿への電車に乗っている間中、ずっと眺めることができて、ますます幸せな気分でした。
 私にとっての愛地球博は、大変ラッキーな幕開けとなりました。

クレオパトラセットでございます。
月!

8月19日(金)収納

猛暑が続いておりますね。
暑い中、先日少しだけ家の中の模様替えをしました。
もう注文したことすら忘れていた家具が届いたんです。本とビデオを収納するためのものです。
注文する時点で、何をどう入れるか大体考えていたので、それほど大変な作業ではなかったです。
私は、基本的に、整理整頓が大好き。
もしも、万に一つ、専業主婦だったらば、きっと掃除やら片付けやらに、
日がな一日飽かずいそしめるのではないかと思います。うふ。
そんな整理整頓魂に火がつき(ヴォッ)、並べましたーーー。
本やら図録やらビデオやら。
って、かなり処分したので、それ程の量ではないのですけどね。
背の順に並べてみたり、カテゴリ分けして並べてみたり、読む頻度順に並べてみたり、
あーでもない、こーでもない、と汗だくで並べまくりました。
あー楽しかった。
これ、私の病気かもしれないけど、結果はそこそこ目障りでなければ良くて、その並べる過程を楽しんでいるんです。
子どもの頃からのクセです。
おままごとで、食器や、家具や、キッチンセットなんかを並べるのが1番好きでした。
誰が何役とか決めて"なんとかごっこ"なんかはどうでも良かった。
母は、そんな子どもの頃の私を見ていて、
「可哀相に、並べるだけで疲れちゃって遊ぶ時間が無いのだワ」と思ったそうだけど、
違うの。それが好きだったの!
 と、数年前にようやくその誤解がとけたのでした。

8月14日(日)梅ヶ丘にて

 「オカルカ」というバンドがある。知ってる人は知ってるし、知らない人はまるでご存知ないと思いますが、、、。今日は彼らのリハ後の打ち上げにお邪魔してきました。梅ヶ 丘駅前のしぶ〜い居酒屋にて。お酒もお料理も美味しかったです。魚がウマい。
 カオコは、元トーマスヨハンセンのヴォーカル。初めて会った(ステージで見た)のは、もう5年くらい前かな。その日、私は体調が今一つだった上に、待ち合わせもうまくいかなかったりで、気持ちは下がり気味のまま下北沢のライヴハウスへ。そこに登場したのは、怒ったように歌うカオコだった。MCも、まったくお客に媚びることなく、というよりほぼ不愛想。軽いカルチャーショックだった。私は、ステージ上では極めてにこやかに、が常識と思っていたので、ビックリした。「お金を払って来たのに、おこられてる?」くらいのギモンがわいてきて、しかもそこはオールスタンディングだったことも加担して、終わり頃には、行きにもまして私は不機嫌になっていた。にもかかわらず、なぜかその時の彼女の声や曲は悪い印象ではなく記憶に残り、そのカオコは、今では時々家にご飯を食べにくる人になっている。彼女は、私なんかは足下にも及ばないくらい人生経験が豊富で、人や物事を見る目がキビシイ。歌い手らしい腹からの声で歯に衣着せぬ物言いが、聞いていてスカッとする。大体が言い得ていると思うし、何でもハッキリ言えるところが羨ましくもある。それにどんなにキツイことを言っても最後に「アハハー」と笑い飛ばして、イヤなかんじが残らない。私のことは、なんでも褒めてくれる。箏を弾いても、お料理を作っても。わかっちゃあいるけど、それで益々、この年下のアネゴの術中にハマッていくのですな。

敦子    <vo.>カオコ
左<bass>Ken太郎 5年前"ロックな"カオコに一目惚れ。
右<drs.>叩く姿がセクシーな徹さん。

8月5日(金)久しぶりの  

 昨夜に続き、今夜も「クーリヤッタム」を観てきました。南インド、ケララ州に伝わる世界最古の舞踊劇。日本の「能」と共に、2001年にはユネスコ世界無形文化遺産に指定された芸能です。主に目の動きと顔の表情、手話にも似たジェスチャーを使って演じます。舞台セットはランプのみ、様々な状況を演者が全て表現します。微小な虫から神様、広大な宇宙まで、また、あらゆる感情も巧みに表現し、見ている者をその世界に引き込んでゆきます。そして、その伴奏をするミラーヴという太鼓も素晴らしいです。場面や演技にあわせて決まったリズムパターンもあるようです。
 クーリヤッタムを知ったきっかけは、バンブーオーケストラのメンバーとして一緒に活動している入野智江さんが、日本人で唯一人これを本格的に学んでいることです。彼女は11年前から、毎年数カ月間ケララに滞在して勉強しています。演技だけではなく、音楽、他すべて修得して帰って来ては少しずつ東京で伝え、近年、日本でもこの芸能を紹介なさっています。その熱意と能力に敬服するのは言うまでもありません。
 一昨年、ケララでクーリヤッタム・フェスティヴァルを観ることができました。今回は、その時の主要メンバー14名が来日しての公演、見逃すわけにはいきません。本当は四夜で完結するお話なのですが、残念ながら予定が合わず前半2日間だけ、前の桟敷席で食い入るように観て来ました。不思議なことに、観ている最中、2年前のケララでの温度や湿度を思い出しました。ケララへは、それほど予備知識を持って行ったわけでもなかったのに、観ているうちに色々な記憶が蘇り、ステージ上の一人一人についても細かく思い出されてきました。とにかく一週間連日どっぷり漬かっていましたから、その間に色々なことが私の中に浸透していたものと思われます。自分でも驚くと同時に嬉しくなりました。
 国を問わず「古典」が廃れずに伝わっているのは、きっと時代に左右されることのない形式美・様式美の魅力ゆえ。失わずに伝えられるべきと強く感じました。

7月31日(日)日本でBali

「芸能山城組ケチャまつり」を観に行きました。
西新宿三井ビルのB1、屋外にて毎年この時期に行われるイベントで、今年で30周年だそうです。
初めて観ました。詳しくはBali旅行記で。


こんなビル街でガムランが聴けるのですよ。
ユカタでお出かけ。
観劇中。マバタキ無し。

7月19日(火)夜遊び

 色々なコンサートやライブ、もちろん音楽以外にも観たり聴いたりするのが大好き。最低でも、月に2、3回は出かけるかな?箏関係の場合は、知らない曲や作曲家を知ることができたり、よく知っている曲をシロウト耳で聴くようにして新たな発見をしたり、演奏している姿を見て自分も頑張ろうと思ったり、また、会場で知り合いと久しぶりに出会ったりするのも楽しい。
 今日は、同じく箏弾きで親友のカートに誘われて、中目黒へ箏のコンサートを聴きに行きました。丁度日本に滞在中の彼のお友達も一緒に5人で。コンサートは、とても良かったです。終わってから皆で食事をして、帰り道も同じカートと電車に乗ったけど、途中下車してもう1軒。

         

7月14日(木)知床

 2005年7月、知床が世界遺産に登録されました。北海道出身の私にとっては、拍手したくなる出来事。しかも、一昨年には、なぜか2度も訪れている。今では、北海道へ行くのは半分旅行気分。住んでいる時には気付かないものだが、やはり広くてのんびり、良い所だな〜と思う。知床峠と書かれた石碑のある地点に立った時、携帯電話が「圏外」と示しているのを見て、「あぁ、日本の東端」と認識した自分が情なかった。
 知床が、世界遺産としてユネスコに認定された決め手は<生態系>。それも海と陸にそれぞれ住む生物の相互関係。私は、生態系とか、食物連鎖、輪廻転生、弱肉強食、といった言葉に弱い。輪廻〜はともかく、抗うことのできない自然のチカラを感じるのです。そしてそれを支配するのは、DNAなんていう肉眼では見えないような小さな物だったりするのがシャクなのですが。実際、サケ(酒ではない、鮭)が、産卵のために川を遡る姿は、凄まじいものがありました。丁度、知床へ行く途中で見たのですが、ものすごいです。その努力が報いられれば良いですけど、その際に岩に体を打ちつけて傷を負ったり、力尽きたりするのもいます。命がけで急流を逆に進むなんて、私には無理。というより、息継ぎもできない私は、川に入った時点で終了です。
 話は戻り、世界遺産になったことによってメディアで紹介され、そこを訪れる人間が自然を変えてしまわないことを強く望みます。