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JAMALが選ぶ今日の一曲

 
不定期だけど、こんなのやろうと思ったわけ。今日はSkylark。ヒバリだね。美空○○なんてひともいたね。そうそう、脱線するけどその美空ひばりが好きな同僚がいて自分の子どもの名前にこの美空って字をあてて「みく」と呼ばした。僕はどう間違ってもそんな名前をつけようという発想は起きないけど、好きな人は好きなんだな。でも彼女がジャズ・ヴォーカルのアルバムを出していたってのは結構有名だよね。聴いたことないけど、どんなだろうね。
 で、Skylarkの戻るけど前のサイトのBGMにこの曲を使っていて結構評判良かったんだ。作詞Johnny Mercer作曲Horgy Carmichaelというコンビの作だけど、Carmichaelで有名曲はStardust,The nerness of you,Georgia on my mindなんかがあるね。そのCarmichelの曲でアルバムを作っちゃったのがBill Charlap のStardustで勿論このSkylarkも最後に入っている。つい最近コメントしたEric AlexanderのNew York CallingやSonny CrissのThis is Crissってにも入っていた。それとつい昨日入手したJohn LewisのGrand EncounterでもJim Hallがしっとりと弾いているね。あとおーこれはと思ったのが、Jimmy RowlesとStan GetzがPeacockというアルバムでやってた。これは超渋いね。

Jazz徒然

skylark
麗しい!

Jack Wilson
Easterly Winds

BLUE NOTE 4270

September22.1967
Lee Morgan:tp
Garnett Brown:tb
Jackie McLean:as
Jack Wilson:p
Bob Cranshaw:b
Billy Higgins:ds

1.Do it
2.On Children
3.A time for love
4.Easterly Winds
5.Nirvanna
6.Frank's Tune
Billy Higgins繋がりで色んなのを探しているとこんなのに出逢ってしまった。なんと麗し盤なのか。どこかの国に何とか組みたいだけど。僕はJack Wilsonなんて初めてだけど、BLUE NOTEには3枚彼のリーダーアルバムがあるね。そのうち最も人気がある盤だそうな。そんなこたぁどうでもいい。で、Higginsは勿論だけど、フロントがいいじゃないですか。BLUE NOTEの麗し組だよ。といってもGarnett Brownは初めてだった。それにWilsonにはもうこれ1枚でコロッといってしまったね。なんて奴だって思ったよ。聞けば孤高のピアニストらしい。その彼がフロントをひっさげて出しちゃったのがこれ。確かにどこか渋めのピアノを弾く感じだけど、その前でワイワイやってる3人組がいいじゃないか。根暗オヤジがちびちびやってる前で、おバカな3人組がドンチャン騒ぎしてるって構図だね。これがマッチすると実に奥深い麗し盤となる。聴けば聴くほど不思議な盤だよ。
 まずはファンキーな感じのDo it。この脳天気なテーマがいいな。嫌なこと全部忘れるよ。おバカっていったけどちょっとそれは誇張で、このフロントは実に味があるな。ちょっとおバカっぽいのがGarnett Brownのtbだけど、まあいいわな。で、Wilsonも結構いいノリで弾いてるね。でもどこかストイックなところを臭わせていたりして大人だな。
 Higginsがトップを切るOn Children。元気なテーマだ。ここでのGaenettは唸るね。上手いよ。McLeanはいつものマイペースさでゴリゴリ吹いているし、Morganもどこか苦み走っている。Higginsの抑制の効いたドラミングが良いし、Wilsonが凄いよ。実にスムーズな弾き方。
 今ECCE HOMO JAZZでバラード論争をしてるけど、僕はバラードとアグレッシブはバランス良くあるとこれが実に麗しいなと思うんだ。で、ここのA time for loveだよ。これ聴いてホロッとこない奴がいるか?Wilosonが実に抑制の効いたピアノを聴かせてるよ。とろけるね。バラードが感情過多というのは、いっぱひとからげの捉え方だと思うぞ。こんな表現の仕方もあるんだってところを聴いて欲しいね。
 で、バランス良く次が元気で溌剌としたEastrly Windsだよ。フロントがおっしゃぁて感じで元気にソロをやる。これだね。Higginsのシンバル・ワークが実に律儀だけどいいな。で、Wilsonだよ。もうこの人には今回まいった。土下座してしまうね。お笑い3人組を従えて実にオトナって感じ。
 で、次なんて聴くともうWilson信者になってしまうね。Nirvannaだね。麗しいったらない。こんなスゲーピアニストがいたんだって感じだね。それをもりたてるフロントのアンサンブルもいいし、Morganのソロなんてクワーって感じですよ。それに鋭角的に刺さってくるMcleanのソロ。いいぞ。
 
最後がFrank's Tuneだ。これはいまいちありがちって感じのテーマだけど、刺さるねMcleanのアルトは。Morganも素敵だ。最後も決めてくれるWilsonのソロ。いいね。大人だ。派手さがなく、渋くて、どこか麗しい。三拍子揃った大人の味だな。