hometop
←backnext→

肝炎[hepatitis]

ウイルスが悪さをして起こっているのではなく、ウイルスに感染した肝細胞を排除しようとする免疫反応によって
引き起こされる病気である。
急性肝炎

肝炎ウイルス感染・薬物・アルコールなどによって急性炎症を起こす肝障害。
6ヵ月以内に治癒するもの。

A型肝炎(RNAウイルス)
●HAV(A型肝炎ウイルス[ピコルナウイルス])で汚染された飲食物から経口感染
●潜伏期間:2〜6週。
●発熱・嘔吐・倦怠感などの全身的な一般症状に次いで黄疸が現れ発症。
予後は良好で数カ月で自然治癒する。
B型肝炎ウイルス(DNAウイルス)
●B型肝炎ウイルス(HBV[ヘパドナウイルス])の感染出起こる。 血液感染によって起こる。垂直感染や 免疫不全状態にある幼児の感染(水平感染)によっても起こる。 ●潜伏期間:1〜6ヵ月
●一過性の感染なら劇症肝炎にはならない限り完全に治癒する。
C型肝炎(RNAウイルス)
●C型肝炎ウイルス(HCV[フラビウイルス])の血液感染によって起こる。 感染原因としては、汚染針など不潔な医療事故が多いと言われる。
●潜伏期間:2週〜6ヵ月
●一部(約20%)は慢性肝炎に移行。さらにその一部(約30%)は5〜20年の後、
肝硬変さらに肝がんに移行する可能性が高いと言われる。
D型肝炎(RNAウイルス)
●D型肝炎ウイルス(HDV)の血液感染により起こる。
●HBVの存在下でないと存在できない。
B型肝炎による肝障害を悪化させたりする。
E型肝炎(RNAウイルス)
●E型肝炎ウイルス(HEV)の糞口経路、主に水系感染で起こる。
●潜伏期間:15〜60日・平均6週間
●臨床症状はA型肝炎に類似。慢性化しない。 妊婦で劇症肝炎の割合が高く、死亡率が20%にも達するのが特徴。



☆扁桃腺を切除した人は免疫弱いので、B型肝炎の慢性になる人が多い。
☆B型肝炎で、母子感染・乳幼児の感染が起こった場合、免疫がまだ発達してないのでHBVを敵だと認識できないが、
発達してくると、敵だと認識できるようになり、免疫系が働き、慢性肝炎となってしまう。
back next