Sana

第二話 タロウの憂鬱 2

あの集会後、僕の頭にはミハルさんのコスが頭からはなれなかった。チャットでもミハルさんは1週間に1回くらいしかでてこないため、なかなか話す機会がなく、そんな時一つの話しが持ち上がった

それはある日のチャット上での話しである。

 

タロウ「こんばんわ。」

ロレーヌ「こんばんわ、タロウさん。」

ワッキー「こんばんわ。」

木製人「こんばんわ。」

ミハル「こんばんわ〜タロウさん。」

 

タロウ「あれから、僕の頭にはミハルさんのコスが脳裏にやきついてはなれません。」

ミハル「あれ、うれしいこといってくれますね。」

ロレーヌ「ははは、タロウさん若いね〜。」

タロウ「あぅ・・・」

ミハル「でも、やってるほうとしては、そういってくれるとうれしいな〜。」

 

木製人「でさ、オフの日、ロレーヌさんが、最後にポツっといった言葉が僕にはかなり気になるんだけど・・・。」

ミハル「え?なに、なに?」

ワッキー「ああ、そういえば言ってたな・・。」

タロウ「そういえば、気になりますよ、僕は特に・・・。」

ミハル「なに?私がいない間になに話してたわけ?」

ロレーヌ「そ、それは・・・。」

ワッキー「俺たちの間で隠し事はなしにしようぜ。」

ミハル「そうよ、少なくても私はなに話してたかも知らないのよ〜シクシク(泣。」

ロレーヌ「う〜ん」

 

タロウ「確か、Sanaちゃんの中身がどうとか、言ってませんでした?」

木製人「そうだ、それだ!」

ミハル「え〜Sanaちゃんは、Sanaちゃんだよ〜中に人なんていないよ〜。」

ワッキー「そう思いたいけどね。Sanaちゃんは現実には存在しないわけで。」

タロウ「なんだかんだいっても、やっぱみなさん中身、気になってるじゃないですかw」

木製人「う〜ん、そ、それは・・」

ワッキー「ロレーヌの大将、結局あのときはなにが言いたかったんだ?」

ロエーヌ「な、なんでもないよ、忘れてくれ。」

タロウ「ここまでひっぱって、それはないですよ、ロレーヌさん。」

ミハル「そうだよ〜、言ってよ〜。」

 

ロレーヌさんから、タロウさんへのささやき>実はSanaちゃんは・・・このチャットのメンバー内の誰かなんじゃないかって思うんだ・・・

そのとき、僕の心臓は大きく高鳴った・・・・「え?そ、そんな。」

タロウさんからロレーヌさんへのささやき>え?そ、そんな、このチャットのメンバーが・・・まさか、そんな!!

激しい緊張が走る

ロレーヌさんからタロウさんへのささやき>これはあくまで噂なんだ。信憑性は薄いナリ

 

ワッキー「で、どうなんだよ大将?Sanaちゃんの中身って?」

ミハル「SanaちゃんはSanaちゃんだってば〜。」

木製人「聞きたいですね。」

タロウ「・・・・」

ロレーヌ「Sanaちゃんの中身は・・・・・」

みんな固唾を呑んでPCの画面を見る。

ロレーヌ「実は・・・」

4人「実は?」

ロレーヌ「萌えだー!!!」

ワッキー「はぁ〜?」

ミハル「きゃははwいいね〜。」

木製人「なにかと思えばw」

タロウ「ww」

しかし、僕の頭にはロレーヌさんがいった言葉で真っ白になっていた。

「Sanaちゃんはこのチャットのメンバーの誰か」

 

一体ダレなんだ?そもそも本当にこのチャットのメンバーなのか?そんな自問自答をくりかえす日々。もし、仮にSanaちゃんの中身が女性だとしたら・・・一番有力なのはミハルさんだ。

ミハルさんはいつもSanaちゃんの中身の話になると、はぐらかしたりするし、否定する。可能性は無きにしも非ずだ。この間のオフでもSanaちゃんのコスしてきて、かなりSanaちゃんに近かったし・・・でも、まさか・・・

そんな中で、毎日のようにSanaちゃんのビデオレターを見ていた・・・この中にミハルさんが・・・Sanaちゃんはミハルさん・・・

 

そんなおり、ある日突然、携帯のアドレスにミハルさんからメールが届いたのだ。

「こんにちわ、元気ですか?ミハルも元気だよ〜、ねぇ?今度の日曜空いてますか?」

あんな予想を勝手に立てて、その噂の本人からメールで、しかも、なんかいい感じに・・・

「当然のメールでびっくりしました。日曜日ですか?はい、空いてますけど、どうかしたんですか?」

すごいしらじらしい返事だw

「あの、えと・・・タロウさんだけに見せたいものがあるんですけど・・・一日だけ付き合ってもらえませんか?」

この発言にはかなり動揺した、まさか・・・僕にだけ、自分の招待を明かしてくれるのか・・・

「わかりました、じゃあ、お願いします。」

 

日曜日

 

指定された時刻に待ち合わせ場所に一人早く着いた僕の心は、もうかなり高鳴っていた。もしかしたら、Sanaちゃんを生で見れるかもしれない・・・けど・・・時間どおりにミハルさんが現れた

ミハル「お待たせ、待った?」

タロウ「ううん、今来たところだよ。」

ミハル「もう、タロウさんは嘘が上手ね。ずっと、前から来てまってたんでしょ?」

タロウ「そ、それは・・・。」

ミハル「隠さなくても、私にはわかるの。さ、行きましょ。」

タロウ「え・・ど、どこへ?」

ミハル「いいから、私についてきて。」

 

着いたのはとある雑居ビルの一室である。物静かなビル、周辺は工事の音でうるさく、あまり人通りもない。

ミハル「さ、ついたわ。」

タロウ「ここって?」

ミハル「いいから、この部屋に入って。」

言われるがままに、ミハルと一緒にある部屋に入った、中はマンションの一室のように家具も揃っていた。

タロウ「ここは、どこなんですか?」

ミハル「いいから、今日はタロウさんに、合わせたい人がいるの。」

タロウ「僕に?」

ミハル「うん、でてきていいよ〜。」

とミハルさんが、奥の部屋に呼びかけると、ドアが開きそこから出てきたのは・・・・

 

その、扉から出てきたのは、まぎれもなくSanaちゃんだった。これには多少予想できた展開だったが、こっちの期待どうりではなかったこと。

タロウ「え?さ、Sana・・ちゃん・・・Sanaちゃんだ・・・・でも、なんで?」

ミハル「タロウさん、ひょっとして、あたしがSanaちゃんだと思ってたんじゃない?」

タロウ「そ、そんなことは・・・。」

ミハル「バレバレよ、残念ながら予想はおお外れね。私はSanaちゃんじゃない、本物がここにいるのがなによりの証拠でしょ。」

タロウ「なんで、で、でも、どうしてミハルさんがSanaちゃんと・・・。」

ミハル「じゃあ、教えてあげるから、ちょっと、後ろ向いて。」

タロウ「え・・・あ、はい。」

と、その場から180度反転する。

 

Sana「こんにちわ、タロウさん。毎回とっても愛がこもったメールありがとう。Sanaとーってもうれしいです。これからも、Sanaを応援してくださいね。」

憧れのSanaちゃんの肉声・・でも、かなり身近に感じる。まさかと思い振り返ると

タロウ「え・・・ま、まさか・・・Sanaちゃんの声って・・・ミハルさん?」

ミハル「ピンポーン、大当たり〜。」

タロウ「声、違うし、なんで?」

ミハル「ああ、私ね、一応これでも、声優志望なのよ。で、今回Sanaちゃんの声を担当することになってたの。」

タロウ「ま、マジで!!」

ミハル「でもでも、これは、私とタロウさんだけの秘密。ほかのメンバーさんには言わないでね、約束よ。」

と、Sanaちゃんの声で言うミハル。それに合わせるようにSanaちゃんがアクションをするので、また、かわいい。

ミハル「ね、約束ね。はい、指きりよ〜。指きりげんまん、嘘ついたら針千本の〜ます、ゆびきった!」

とSanaちゃんと指きりしてしまった、っていうか、はじめてSanaちゃんに物理的接触をしてしまった。一度にあまりに多くの衝撃で頭がどうにかなってしまいそうになっていた。

憧れのSanaちゃんにあえた、触れた、しかも、声はミハルさんだということ・・・なんか複雑だ。

タロウ「Sanaちゃん・・・うわ、マジでかわいい。」

Sana「うふふ、ありがとータロウさん。Sanaと〜ってもうれしいです。」

胸がいっぱいでどうにかなってしまいそうな勢いである。しばらくぼうぜんとなってしまった。

Sana「ど〜したんですか〜?」

とゆうSanaちゃんの言葉で我に返った。

タロウ「でも、どうしてこんなとこにSanaちゃんがいるんだ・・どうしてミハルさんはSanaちゃんと・・・。」

ミハル「そ、それは・・・ごめんなさい。それだけは教えられないの。」

Sanaちゃんも、両手をあわせてごめんなさいポーズをする。

タロウ「いや、教えたくなければいいよ、無理には聞かないから。こうやって、実物のSanaちゃんに会えただけでも俺は幸せだ。もう死んでもいいかもw」

 

ミハル「そう・・死んでもいいんだ・・・」

タロウ「え?」

ミハル「そうだよね。こんなこと、あなたなんかにわざわざ教えたのは、その言葉が聞きたかったから・・・。」

タロウ「ミハルさん、なに言ってるの?」

ミハル「じゃあ、おとなしく居てくれない・・・ちょうど、このモルモットもだめになってきたとこなのよ。」

ミハルは立ち上がりSanaの腹部を強く叩くと、Sanaは力なく倒れてしまった

タロウ「な!なんてことを。」

ミハル「あんた、この子の正体知りたがってたよね、たしか?教えてあげようか。」

タロウ「う・・・。」

 

ミハルはSanaの体をひっぱりあげて、着ていた服を脱がせ始めた。ナース服、パンスト、ブラジャー、ショーツ、Sanaはみるみる全裸になった。

ミハル「これが、あんたの知りたがっていたSanaの中身よ。」

ミハルはSanaのお尻の部分に手をあてると、薄いジッパーのようなものをめくりはじめた。いままで継ぎ目などなかった背中に薄い割れ目が出てきた。すると、中から、なんと・・・

 

見るも無残に痩せた男性が全裸で、抜け殻からでてきたように、床にごろっと、倒れこんできたのだ・・・

タロウ「ま、まさか、いままで僕がみていたSanaちゃんって・・・。」

ミハル「あははは、なんだ。中が女だとでも思ってた?きゃはは、そうだよね。ついさっきまで私がSanaだと思ってたくらいだもん、世話ないわ。そう、この男がSanaよ。どう?絶望した?」

タロウ「・・・」

ミハル「いいわ、その顔。最高よ、あはははは。」

男「ア・・・ミハル・・・・。」

まだ、息がある。

タロウ「だ、大丈夫ですか?」

男「き・・・きみ・・僕は・・・もう・・・あの・・・女は・・・う・。」

そのまま、逝ってしまった。

タロウ「なんてことを・・ミハルさん、あなたは自分がしていることをわかっているんですか?」

ミハル「あははは、あ〜気持ちいい。その男がいけないのよ・・・でも、もう、使えないわね。ま、代わりがいるからいいか・・・。」

タロウ「が・・あなたとういう人は。」

ミハル「そんなに呑気にしてていいのかしら。Sanaに入るのは次は、あなたなのよ。」

タロウ「え?なぜ?」

といいつつも、なぜか、心は違う方向を向いていた

側には、脱ぎ捨てたSanaの皮がある、タロウはそれに目を奪われる。これが、Sanaちゃんの皮、着てみたい、そんな衝動にかられる。

 

ミハル「あなた、私に恋心を抱いてたでしょ?」

タロウ「そ、そんな・・。」

ミハル「当然よね。あなたたちみたいな男が好きそうなものって大体わかるから、もぐりこんで様子みてたの。こないだのオフがその一歩ってわけ。」

タロウ「そ、そんな。」

ミハル「その中でも、あなたはほかの誰よりも喰いつきはよかったし、Sanaに惚れてる。で、ロレーヌのデブに嘘の情報をだして、あなたに言わせたのよ。あのデブ、Sanaちゃんに会えるためなら〜って、喜んで協力したわ。」

タロウ「そんな、ロレーヌさんまで・・・。」

ミハル「ワッキーや木製人はでかすぎる、ロレーヌは問題外、だとしたら、あなたぐらいしかいないし。」

タロウ「そんな、でも・・・。」

ミハル「なにをためらっているの?あなたSanaに惚れてるんでしょ。だったら、迷うことないじゃない。これからずっとSanaと一緒、死ぬまでね。Sanaもあなたと一緒になれて喜んでるわ。あなたはSanaの中で生きるの。悪い話じゃないと思うけど、違うかしら?」

タロウ「けど・・・。」

タロウは力つきた男を横目でみる。

ミハル「その男は、結局最後までSanaになりきれなかった、あわれな男。けど、あなたは違うと思う。」

今、僕の心にはさまざまな葛藤がある

いままで、かわいい、そんなSanaちゃんを、操ってきた、この男に激しい嫉妬を感じる。

それと、ミハルという女の本性。たしかに、僕は彼女にひとしおの思いをいだいていたことは間違いない。

タロウ「うう・・。」

ミハル「うれしいでしょ、あこがれのSanaになれるのよ。こんなチャンス一生待ってもないわ。あなたはいなくなるけどね・・・・ふふふ。」

タロウ「そんなことになったら、チャットのメンバー、それに両親が・・・。」

ミハル「あなたのSanaに対する思いは、ほかの誰かに止められるほどのものだったの?」

タロウ「う・・・。」

ミハル「いい?あなたはもうこの世界には必要ないの。どうせいてもいなくても変わらないわ。どうせ親に迷惑かけてきたんでしょ?」

タロウ「・・・・」

ミハル「なにも言わないってことは図星ね。だったら、これからはSanaとして生きればいいんじゃないかしら。」

ミハルのたくみな心理誘導にだんだん心が揺らいでくるのがわかった。

タロウ「そうだ、僕はいらない人間なんだ。かわりなんていくらでもいるし、僕一人いなくなってもダレもこまらない。」

ミハル「あらあら、自分でもよくわかってるじゃない、いい子ね。さ、これからは私とSanaになったあなたとでやっていきましょ・・・。」

 

僕はこのとき、いままでの人生を投げ捨てた。そして、Sanaという女性として新たなスタートをきることにした。

衣服をすべて脱ぎ、Sanaのボディースーツに身を投じる時が来た。

お尻の割れ目から体をもぐりこませて、全身にSanaを纏って行く。顔をはめる。ミハルは鏡を持ち出してきた。

そこには、前のSanaを一回り大人に成長した姿だった。細くくびれたウエスト、しなやかなお尻のライン、長い手足は本当に自分のものかと疑うほどだ。

なにより、顔はすっかり、Sanaそのものとなる。

「これが・・・僕?」

ミハル「そう、もうあなたに、声は必要ないわ」

口の中まであるのだが、小さな穴があいている。そこになにやら薬を流し込まれた。次の瞬間、喉の奥に激痛が走る。

すかさず、痛みの元の喉を手で押さえる。吐き出そうにも吐き出せない。

「あ・・・あ・・」

ミハル「あなたの声帯はこれで使えなくなった。いまさら必要ないでしょ。声は私がだしてあげるから。」

もう、どうすることもできない。

ミハル「さ、あなたにはしばらく眠ってもらうわ。まだ、その体になじめてないし、仕事はその後よ・・・おやすみ・・Sana。」

 

どれくらい眠っていたのだろう、意識がもどったタロウはゆっくり起き上がる。自分の体に違和感はなくなっていたが、目から見える自分の手足はもう女の子のものとなっていた。言葉を発しようとしたが言葉がでない。そうだ、あのときミハルに薬で声を奪われてしまったのだ。

 

すると、隣の部屋からミハルがでてきた

ミハル「あれ、お目覚めかしらタロウさん。いや、いまはSanaだったかしら。」

ミハルは睨み付ける。

ミハル「あらあら、声が出ないようになってもまだ、私に抵抗する元気はあるみたいね。まあ、いいわ。あなたはもう私には逆らえない。自分の人生を捨てたんだから。もう後戻りはできなくてよ。さ、今日からここが、あなたと私の住む場所よ。言っておくけど、ここにある家具家電は全部私の所有物だから、勝手にいじらないこと。もし勝手にいじったり壊したりしたら・・・わかっているわね。ここでは私がご主人様なの。あなたは奴隷なの。ご主人様の命令は絶対なの。逆らうことは許されないわ。」

 

ミハル「じゃあ、これからの予定なんだけど、他のメンバーも、呼んであいつら全員骨抜きにする。私の声とあなたの演技でならぞうさもないことだわ。私もばかではない。力で肉体は縛りつけられるけど、心を縛りつけられることはできない。Sanaとなったあなたは、いままで感じたことのない極上の快楽を与えてあげる。はまったら二度と抜け出せないような快楽、それは自分の演技で男どもを誘惑、困惑させていくほどに中のあなたが得られる快楽はましていくことになるわ。どう悪い話ではないでしょ。」

 

タロウ(心中文)「そんな、でも、あのとき僕は僕自身でいままでの人生をなげたんだ。いまさら後悔したってしょうがないし。」

 

ミハル「それは私が作ったバイオスーツ。身も心も女性として、Sanaとして覚醒していくわ。当然、あなたの男性のシンボルはもう存在してないわ。」

ミハルに言われたので、自分の股間部分に手をあててみる。たしかに、気絶する前まではあったのだが、もう、感触もなくなり、股間は女性のそれへと変化し、なだらかな曲線を描いている。

 

ミハル「ふふ、驚いた。あなたはもう完全に外見中身ともSanaなのよ。こっちの感覚も試してみようかしら。」

そう言うと、ミハルはSanaに抱きついた。首元にキスをする。前進に刺激が走る。いままでに感じたことのない快楽だ。

ミハル「どう、気持ちいいでしょ、もっとやってあげるわ。」

そのまま、ディープキスをして、胸をもみだした。中身のタロウはもう興奮の絶頂にいた。女性としての快楽に酔いしれる。こんな気持ちはじめてだ。ということは、いままでSanaだった男はこんな気持ちいいことをたえず永遠とさせられて来たのだと思うと、うらやましくてしかたなかった。しかし、今は、自分が、Sanaになってこのなんともいえない快楽を味わえるこの瞬間がよかったのだ。

 

ミハル「ここはどうかしら、えい。」

ミハルは股間に手を差し伸べてきた。

Sana「!!」

声にはならないが、最高の瞬間を迎えているのだ

ミハル「このスーツはちゃんと妊娠だってできるのよ、こっちの穴も。」

Sana「・・・!!」

ミハルは後ろの穴にも、指を押し込んだ、信じられないほどの快楽がSanaの中身のタロウを襲っていた。

 

ミハル「ちゃんと食事も取れるし、出すこともできるわ、いい、これからが本番なの、私のかわいいSanaちゃん。」

 

2日後

ミハル「最初は、そうね、チャットの連中を骨抜きにしてあげようかしら、外部でやるまえに実験くらいには使えるでしょ。」

そう言うと、ミハルはいつものチャットに潜り込んだ。

 

ミハル「こんばんわ〜」

ロレーヌ「こんばんわ、ミハルちゃん。」

木製人「こんばんわ」

ワッキー「こんばんわ」

ミハル「実は、実は、今日はみんなに重大発表があるなり〜」

ロレーヌ「おお、なんなりと申されよ、ミハルどの。」

ミハル「みんなも知ってると思うけど、Sanaちゃんとのビデオレターで、今度、一回だけ、みんなに会ってみてもいいって、言ってたよ。」

ロレーヌ「なに〜、僕にはそんなこと言ってくれなかったのに〜(泣」

木製人「僕にもそんなこと言ってなかったのに、なぜ、ミハルちゃんにだけ・・・。」

ワッキー「そうだな、ちょっと、怪しいな。」

ミハル「木製さんも、ワッキーさんも、ひどいなり、うちを疑うなんて(シクシク」

木製人「そ、そんなつもりはないんだ。」

ワッキー「う〜ん、ごめん、ミハルちゃん。」

ロレーヌ「なにわともあれ、生で本物のSanaちゃんと会える機会、みなさん、これは必ず行くでありますよ。」

木製人「そうだな、会いたいもんな、Sanaちゃんに。」

ワッキー「俺も会いたいさ。」

ミハル「ただ・・・。」

ロレーヌ「ただ?なんなりか?」

ミハル「マネージャーとか言う人から、とにかく秘密厳守だと言われて、参加費もいるんだって。」

木製人「そうなんだ。」

ワッキー「そうか・・・いくらなんだ?」

ミハル「一人10万だって・・・。」

ロレーヌ「なに〜10万だ〜。」

木製人「いくらなんでも、ぼったくりだよ。」

ワッキー「それはないだろ。」

ミハル「私も高いって言ったんだけど、払えないとだめだとかって。」

ロレーヌ「10万か〜、Sanaちゃんのためだし、いままでだって、Sanaちゃんのためにいくら使ってきたことか。それに比べたら、生であえるなら10万、出してもいい。」

木製人「俺も、へそくりだしてでも、Sanaちゃんに逢いたい。」

ワッキー「みんな、冷静に考えろ、これはおかしいだろ。10万だぞ、普通じゃない。」

ミハル「ワッキーさんは、Sanaちゃんに会いたくないの?」

ワッキー「そりゃ、会いたいに決まってるさ。だけど、値段が普通じゃないぞ。ミハルっちは出すのか?」

ミハル「うん、出すよ。私だって、Sanaちゃんに逢いたいもん。」

ワッキー「うーん、わかった。俺だって会いたいし、なんとかする。」

ロレーヌ「そういえば、最近、タロウさん、来ないな。彼なら必ず参加すると思うけど。」

ワッキー「そういえばそうだな、最近、来ないな彼。」

ミハル「そうだね・・・。」

木製人「ミハルさん、なんか知らないの?」

ミハル「ううん、知らないよ。でも、きっと、タロウさんも、参加したがってるんじゃない、わかんないけど。」

 

と、ミハルは、横をみる、そこには、全裸でベッドに縛られたSanaがいる。もちろん中身はタロウだ。今は薬で眠っている。

ミハル「タロウさんには、なんかきっと事情があるんだよ。今回は残念だけど、もう時間がないし、またの機会ってことで。」

ロレーヌ「ぬ〜仕方ないなりね〜。」

木製人「彼ならきっと喜びそうな企画なんだけどな〜。」

ワッキー「いないなら仕方ないんじゃないか。運が悪かったんだよ。」

 

ミハル「じゃあ、次の日曜日に集合して、私は用があってちょっと遅れるけど、あとから必ず行くから。」

ロレーヌ「わかったなり、いまから楽しみなりね〜。」

木製人「とうとう本物のSanaちゃんに会えるのか〜。」

ワッキー「楽しみだな〜。」

ミハル「じゃあ、私はもう寝ます。おやすみなさいませ。」

ロレーヌ「おやすみなさいませ、ミハルちゃん。」

木製人「おやすみなさいませ〜。」

ワッキー「おやすみ〜。」

 

PCを落として、ミハルはベッドで寝ているSanaの側にきた。顔を触る。

ミハル「ほんと、かわいい子。あなたはこれからどんどん男を落としていくのよ。このかわいい顔と体ならそれは可能なの。タロウだって、心のどこかで女性になることを望んでいたはず。彼にはその素質があった。なによりSanaを愛してから。さ、これからが本番よ、がんばりましょう。」

 

 

第三話