湯けむりビンビン物語(後編の後編)
物語が長くなったので、ちょっとあらすじ。
一樹と麻奈は大学生。
旅行をするのが趣味な二人は、かねてから宿泊したかった信州の、とある旅館をキャンセル待ちの末、やっと予約することが出来た。
しかも、余分にもう一部屋予約することが出来たので、親友の和夫と伊代に話し、4人で泊まりに行く事にした。
旅館に着いた一樹は、部屋で二人きりになった後、本で見たという、人格を入れ替える方法で、お互いの体を入れ替えないかと麻奈に話す。
半信半疑だった麻奈だが、しぶしぶ一樹の提案を受け入れ、二人は入れ替わることに成功する。
そして、入れ替わった二人はそれぞれ和夫と伊代と共に温泉に入り、お互いの体で少しだけ楽しんだ。
温泉から戻り、部屋で楽しく夕食をしていた4人だが、自分の体と同じように大量のビールを飲んだ麻奈(一樹)は、途中でトイレにたった。
普段飲まない麻奈が大量のビールを飲んでいるので、心配した伊代が麻奈の後を追って化粧室に入ると、酔っぱらった麻奈が、自分の体を鏡で映し、なにやらいやらしい行為をはじめようとしていたのだ。
ということで、
一樹・・・麻奈の人格が入っています。
麻奈・・・一樹の人格が入っています。
そして、化粧室に伊代が入ってきたところ。
伊代:「ま、麻奈っ!あんたこんなところで何してるのっ!」
麻奈:「あ、伊代。伊代じゃない。」
伊代:「伊代じゃないって、麻奈ったら鏡の前で何やってるの。」
麻奈:「何って、自分の体を見てるのよ。どう、わたしの体。浴衣がはだけて胸がチラッと見えるところがすごくセクシーだと思わない?」
伊代:「もうっ、訳の分からない事言ってないでさっさと浴衣を整えなよ。そんなことしてたら風邪ひくよ。」
麻奈:「大丈夫。すごく体が熱いの。とっても気持ちがいいのよ。」
伊代:「いつも全然飲まないのにあんなにたくさん飲むんだから。いくら楽しいからって飲みすぎよ。」
麻奈:「・・・いつもあんな感じだけどな。」
伊代:「いつもって、わたし達と一緒じゃないときは飲んでるの?」
麻奈:「ううん、一緒のときも飲んでる。」
伊代:「飲んでないじゃないの。この前、居酒屋に行った時だって、麻奈は飲まなかったよ。」
麻奈:「そう。麻奈は飲まなかったよ。」
伊代:「そうでしょ。」
麻奈:「うん。飲まなかった。」
伊代:「ねっ。無理して飲まなくてもいいのよ。気分悪くないの?」
麻奈:「全然気分悪くないよ。」
伊代:「そう、それなら良かった。そしたら一緒に部屋に戻りましょ。」
麻奈:「・・・ねえ伊代。温泉出てからすごく暗くない?」
伊代:「えっ。」
麻奈:「もしかしてわたしが温泉でしたこと、すごく怒ってるの?」
伊代:「そ、そんな事無いよ。」
麻奈:「だってあれからほとんど話さないし、ご飯食べてるときだっていつもと雰囲気違ってたよ。」
伊代:「・・・そうかな。」
麻奈:「そうだよ。」
伊代:「・・・・初めてだったの。」
麻奈:「えっ?」
伊代:「・・・初めてだったの。最後までイッたの。」
麻奈:「・・・うそ。」
伊代:「ほんとなの。」
麻奈:「だって和夫と付き合いだしてもう1年は経ってるんじゃない。もしかして1回もしたこと無かったの?」
伊代:「ううん、何回もしてるよ。でも、今日みたいに感じる事、いままでに無かった。」
麻奈:「そうなんだ・・・」
伊代:「和夫じゃなくて、麻奈に快感を感じるなんて・・・なんかちょっとショックだった・・・」
麻奈:「・・・そ、そっか・・・ご、ごめんね・・・」
伊代:「ううん、いいの。わたし、今日始めて女の気持ちよさを感じる事が出来たから・・・ ありがとね、麻奈。」
麻奈:「そんな・・・お礼を言われても・・・それじゃあ和夫はへたくそなんだ。」
伊代:「わたし、和夫としか経験ないから、よく分からないし。」
麻奈:「そっか・・・・・よしっ。あのねぇ、伊代。驚かないで聞いてくれる。」
伊代:「・・・うん。なに?」
麻奈:「わたし、実は一樹なんだ。」
伊代:「・・・へっ?」
麻奈:「伊代の目の前にいる麻奈は、実は一樹なんだよ。」
伊代:「・・・麻奈の言っている意味がわからないんだけど。」
麻奈:「そうだよな。普通は何言ってるのかわかんないよな。」
麻奈は次第に男口調で話し始めた。それもいつも聞きなれている一樹の口調で。
麻奈:「あのな、俺と麻奈は入れ替わってるんだよ。」
伊代:「入れ替わってる?」
麻奈:「そう。ある方法で、俺が麻奈の体を、麻奈が俺の体を使ってるんだ。」
伊代:「そ、そんな事って・・・酔ってる麻奈の口から聞いても信じられないよ。 ただ一樹の真似事してるだけなんでしょ。」
麻奈:「違うんだよ。なんかおかしいと思わなかったか。温泉に入る前から。」
伊代:「う〜ん、そう言われてみればそんなような気がするけど・・・」
麻奈:「だろっ。今日1日、お互いの体を入れ替えようって話をしたんだ。 麻奈は乗り気じゃなかったけど、ためしにやってみたら見事に成功してさ。」
伊代:「でも、まだ信じられないよ。目の前にいるのはどう見たって麻奈だもん。」
麻奈:「そうだろうな。じゃあ、麻奈がおまえの前でこんな事するか?」
麻奈はさっきと同じように浴衣の裾を開き、白いパンティの中に手を忍ばせ、指をもぞもぞと動かし始めた。
麻奈:「あ〜んっ、この体ってすごく感度がいいんだ。こうやって指を動かすと・・・んっ!・・・ すごいんだぜ・・・はぁ・・・んんっ・・・なっ・・・・こんな事・・・しないだろ・・・」
伊代は顔を赤らめながら麻奈に話し掛けた。
伊代:「ちょ、ちょっと!ほ、ほんとに一樹なの?」
麻奈:「ああっ・・・だ・・だからさっきから何度も言ってるだろ・・・い・・・いい・・・」
伊代:「わ、分かったら、その手を放しなさいよ。」
麻奈:「も、もうちょっとだけ・・あっ・・・ここ・・・すごい・・・うぁっ・・・・んんっ・・・」
伊代は麻奈の手を掴み、強引にパンティの中から抜き出した。
伊代:「もうっ!麻奈の体で勝手にそんな事して。麻奈に怒られるよ。」
麻奈:「はぁ・・・もう、イイとこだったのに。大丈夫さ。あいつも同じこと俺の体でしてるんだから。」
伊代:「そ、そうなの?」
麻奈:「ああ、あいつも温泉で一人上手やったらしいぜ。まったく油断もすきも無い奴だ。」
伊代:「一樹だってわたしにしたじゃないの。」
麻奈:「ははっ、そうだな・・・だからさ、温泉の時は俺が伊代にイタズラしたんだからさ。 麻奈にされた事じゃなかったんだよ。」
伊代:「そ、そっか。そういうことになるのね。まだ男にされたんだったら救われた感じがするわ。」
麻奈:「だろっ。」
伊代:「うん。」
麻奈:「そこでだ。伊代に相談があるんだ。」
伊代:「何?」
麻奈:「あのさ、おまえ、麻奈の体を使ってみたくないか?」
伊代:「ええっ!」
麻奈:「いいぜ、この体は。俺にも分からないけど、たぶん伊代の体よりは感じるんじゃないか? 伊代のスタイルもいいけど、麻奈のスタイルも抜群だぜ。この体で和夫に迫ってみろよ。きっとあいつも、いつもより激しいプレイをするはずさ。」
伊代:「そんな・・・わたしが麻奈の体で和夫とエッチするなんて・・・なんかちょっといやだな。」
麻奈:「それじゃあ一樹と。いや、俺の体に入っている麻奈とやってみろよ。それなら 外見は元のカップル同士だから、問題ないだろ。」
伊代:「そ、それはそうかもしれないけど。」
麻奈:「俺が伊代の体と入れ替わったら、おまえの体を使って和夫にちゃんと感じるようにしろって言ってやるよ。どうせ伊代のことだから何も言わずに和夫に任せているだけなんだろ。」
伊代:「・・・うん。」
麻奈:「1年も付き合ってるのに女の幸せ感じさせないなんて、和夫も罪な奴だ。この俺がしっかりと指導してやるっ!」
伊代:「そんなに急に変わったら、わたしじゃないって分かっちゃうよ。」
麻奈:「大丈夫だって。おまえだって、温泉で俺が麻奈の体を使ってイタズラしたこと、ぜんぜん分からなかったんだろ。普通にありえない事は誰も分からないのさ。」
伊代:「そっかなあ。」
麻奈:「そうさ。だからさ、入れ替えてみようぜ、俺達の体。」
伊代:「・・・うん。でも、明日帰るときはみんな元に戻ろうね。」
麻奈:「あたりまえさ、俺だって一生女になって生理や妊娠なんてしたくないからな。」
伊代:「そうだね、ふふっ。それじゃ、どうやって入れ替わるの?」
酔いが覚めてきた麻奈(一樹)は、また同じようにお互いの耳をくっつける方法で、 体を入れ替える事に成功した。
ここからは、
一樹の体・・・麻奈の精神。
麻奈の体・・・伊代の精神。
伊代の体・・・一樹の精神。
となります。入れ替わってないのは和夫だけ。
ややこしくてゴメンナサイッ!
伊代:「どうだ。麻奈の体は?」
麻奈:「・・・すごい。実際に麻奈の体になったら、わたしよりも断然スタイルがいいことがわかるわ。なんかくやしいな。」
伊代:「そんなことないぜ。おまえの体だってほら、こんなに綺麗さ。」
伊代の体になった一樹は、麻奈になった伊代の前でセクシーなポーズをとった。
伊代:「ほら、胸だってこんなにあるんだから。」
伊代は前傾になりながら両手で胸を寄せて、深い谷間を麻奈に見せつけた。
麻奈:「や、やめてよ、わたしの体で。恥ずかしいじゃない。」
伊代:「いいじゃないか。俺達二人しかいないんだから。それに女同士だしさ。」
麻奈:「女同士っていっても、わたしの体を使ってるのは男の一樹じゃない。」
伊代:「外見は女同士さ。何の問題もないよ。」
麻奈:「周りの人が見たら変に思うよ。女同士でこんなことしてたら。」
伊代:「まあ、そりゃそうかもな。どっちにしても怪しいか、はははっ。」
麻奈:「ねえ、そろそろ部屋に戻らないと二人が心配してるよ。」
伊代:「そうだな。そろそろ戻るとするか。えーと、ちょっとややこしいけどさ、みんなの前では麻奈の真似をしてくれよ。」
麻奈:「分かってるよ、そんな事。わたしだって麻奈の真似くらい出来るもん。」
伊代:「うん、それは心配してないんだ。でもさ、一樹と二人きりになったときは、 俺のまねをしないとばれるからさ。」
麻奈:「ええっ、麻奈にはわたし達が入れ替わった事、話さないの?」
伊代:「あたりまえだよ。そんなことしたらつまらないじゃないか。
麻奈には、俺と伊代が入れ替わった事はしゃべっちゃダメだぞ。」
麻奈:「それじゃあ、夜は麻奈の体で一樹の真似をしないといけないの?」
伊代:「そう言うこと。俺の真似だって出来るよな。こんな感じでしゃべったらいいんだから。」
麻奈:「そ、それはそうなんだけど・・・」
伊代:「そういうことさ。もう一度言うぞ。4人の前では、麻奈の体なんだから、麻奈の真似をするんだ。俺の体に入っている麻奈と二人きりになったら、一樹、すなわち俺の真似をしてしゃべるんだ。そうしないと、麻奈の体に俺が入っていない事がばれるからな。」
麻奈:「うん、分かった。やってみるわ。」
伊代:「ああ。まあ、ばれたらばれたときだからな。そのときは開き直るだけさ。 気楽に行こうや。ゲームさ、ゲーム。」
麻奈:「そうね。そう考えると、なんだか楽しくなりそう。人をだますなんて普段しないからね。」
伊代:「さ、そうと決まったら部屋に戻ろうか。二人ともイライラしてるかもしれないし。 特に俺の体に入っている麻奈は、あいつの体で変な事してないか心配しているだろうからな。」
麻奈:「少し当たってたりしてね。」
伊代:「少しだけさ。じゃ、戻ろうよ、麻奈。」
麻奈:「うん、伊代っ!」
お互いの体を入れ替えた一樹と伊代は、それぞれの真似をしながら二人の待つ部屋に戻った・・・
・・・後編の後編の後編につづく・・・
あと2話くらいになりそうです・・・