保健室の中には村上先生のいやらしい吐息だけが聞こえていた。


「あっ、あうっ、はぁ〜。ココがすげぇ気持ちいい……はぁ、はぁ、うっ……はぁっ」


クチュ、クチュという音が聞こえ始める。
それは村上先生の身体が感じ始めている証拠だ。
そして、身体がいやらしい事をしたいと願っているのだ。


「うっ、はぁ、はぁ、あうっ……いっ……ああっ」


知らないうちに涎が垂れてくる。
なんていやらしい仕草だろう。
あの村上先生がこんな事しているなんて。
そう思いながら、村上先生の身体が放つ快感を楽しんでいた勇樹だが――





「移身」

作:ecvtさん & Tira



(第2話)

コンコンッ!


というドアをノックする音にハッと気づき、勇樹は慌ててパンティの中から手を引き抜いた。


「あっ……は、はいっ」

「あの……入ってもいいですか?」


女子生徒の声だ。
入っていいかと聞かれても、こんな淫らな格好では「入っていいよ」とは答えられない。


「ちょ、ちょっと待って」


ブラジャーのホックはそのままに、とりあえずブラウスのボタンを止めて裾をスカートに入れる。
見た目がおかしくないように服装を整えた勇樹は、白衣は纏わず「い、いいわよ」と答えたのだった。


ガチャッとノブを回す音と共に、一人の女子高生が入ってくる。


「村上先生」

「え……あ……は、はい?」

「あの、ちょっと頭が痛くて」

「あ、頭のどこが痛いのか?……しら?」

「え?」

「あ、ううん」


下半身が疼いている。
村上先生の身体が、まだいやらしい事を求めているのだ。
とりあえず女性生徒に近づいてゆく。
ブラジャーもきちんと付けていないので、歩くたびにパッドの中で豊満な胸が躍る。
そのパッドの生地に乳首が擦れて、妙に気持ちがいいのだ。


「はぁ、うっ……」

「せ、先生?」

「だ、大丈夫よ。とりあえずベッドに横になって」

「は、はい……」


女子生徒の肩に手を沿え、白いシーツが敷いてあるベッドに横たわらせた勇樹。
村上先生の雰囲気がいつもとは違う。
潤んだ瞳。
少し息遣いが荒い。
そして、女性らしさというか、セクシーな感じというか。
なんと言えばいいのか分からないが、女子生徒はそんな村上先生を見て少し顔を赤らめていた。


「どうしたの?顔が赤いわよ」

「な、何でもありません」

「頭が痛いって言ってたわよね」


勇樹が村上先生に成りすまし、ほっそりとした柔らかい手で女子生徒のおでこに触れる。
すると、女子生徒はますます顔を赤くした。

(何だ?この娘。妙に恥ずかしがったりして。もしかして村上先生の事が好きだったりして)

そんな事を思った勇樹は、ベッドに仰向けに寝ている彼女の横に腰を下ろすと、おでこから手を離し、それとなくセーラー服の上から胸に手を添えてみた。


「あっ……」

「大丈夫よ。そっと擦ってあげるから」

「で、でも……」

「いいから。ねえ、名前は何ていうの?」

「え……な、中田……香織です」

「中田さんね。3年生?」

「い、いえ。2年です……んっ……先生。私、この前も保健室に来たのに……うっ、んんっ」

「そ、そうだったかしら。沢山の生徒が来るからあまり覚えてなくって。ごめんなさいね」


会話をしながら、さりげなく胸を擦る。
その手の動きを気にしながらも、香織は怪しく見つめてくる村上先生と会話を続けた。


「中田さんは薬を飲んで気分が悪くなったことってある?」

「いいえ。ぁっ……特にありません。んっ」

「そう。頭が痛いってどんな感じ?ズキズキ痛むの?」

「あ……そ、その、少し頭が重い感じがするだけで……はぁ、はぁ、昨日はあまり寝てなかったから……」

「何時まで起きていたの?」


勇樹は擦っていた手に少しずつ力をいれ、ゆっくりと揉み始めた。
抵抗するかと思っていたが、彼女の両手はお腹の上に乗せられたまま動かない。
どうやら胸を揉まれる事、嫌ではないようだ。


「えっと……んっ、2時くらいまで……かな」

「2時って、夜中の2時?」

「はぁ……ぅっ……はい」

「そんなに遅くまで何をしていたの?」

「え……それは……録画していたドラマのビデオを……んん……見ていました」

「ドラマのビデオ?」

「はい。先生は見たこと……ないですか?あっ……はぁっ……か、火曜日の9時からやってる恋愛物の……」


お腹に置いていた右手を口元に当て、言葉を詰まらせる香織。
眉をゆがめて、瞳が潤んでいる。


「どうしたの?」


勇樹は足をもぞもぞ動かしている香織に、わざとらしく問いかけた。


「せ、先生……んっ……」

「可愛いわよ。中田さん」

「あ、あの……あっ!」

「大丈夫よ。痛くしないから」

「で、でも……はぁっ、あっ」


セーラー服の裾から片手を入れ、ブラジャーの中に指を滑らせた勇樹。
村上先生の指で、すでに硬く勃っている乳首をクニクニと弄る。


「んうぅっ……はぁぁっ」

「中田さん、まだ頭が痛い?」

「あっ、あっ……い、いえ。痛く……はんっ……あ、ありません」

「そう。じゃあ……」

「せんせ……んんっ……んっ……」

「んふっ……はぁんっ……んんん」


ベッドの横に跪(ひざまず)き、セーラー服の中に片手を入れたまま香織にキスをした勇樹。
香織の舌と村上先生の舌が絡み合う。
飴でも食べていたのだろうか?
香織の口は甘い味がした。


「んふぅ〜。ねえ中田さん。中田さんは私の事が好きなの?」

「…………」

「ねえ、中田さんっ」

「はあっ!あっ、だ、だめっ。せ、先生っ。そんなに摘んだらっ……あっ、痛いっ!」

「好き?」

「はあんっ……す、好き……です」

(へえ、やっぱり村上先生の事が好きだったんだ。頭が痛いってのも嘘かもしれないな)


「そう。そうなの。先生のことが好きなんだ」

「……はい……んっ……」

「じゃあ先生とエッチしたい?」

「えっ……はあ、はぁ……」

「したいでしょ」

「……は……はい……」

「ふふ。そうこなくっちゃ!」

「え?」

「何でもないの。何でもないのよ、ニヒヒ」


勇樹はニヤニヤしながらセーラー服の横に付いているファスナーを開くと、勢いよく捲り上げた。
白い肌に白いブラジャー。
そのブラジャーも競り上げ、まだピンク色の乳首を優しく舐め始める。


「あ、あっ……せんせ……んっ」

「そんなに気持ちがいいの?」

「やっ……あんっ、んんんっ……」


香織の腕が勇樹の……村上先生の頭を抱きこむ。
すると勇樹は制服のスカートの中にスッと手を入れ、白いパンティの上から柔らかい股間を触り始めた。


「きゃっ……やだっ、せ、先生っ。そこはっ!」

「あれ?もうパンティが濡れてるわよ」

「いやっ。先生、そんな事言わないで下さい……はぁっ」

「でも触って欲しいんでしょ」

「……はあ、はぁ……あっ!」


パンティの横から指を入れ、香織の大事なところを直接触り始めた勇樹。
村上先生の中指に香織の愛液がねっとりと絡みつく。


「はあっ、あああ……だめぇ……」


ギュッと太ももを閉じて抵抗する香織だが、その行動は本心ではない。
勇樹が少し手に力を入れると、簡単に開いてしまうのだ。


「先生……わ、わたし……」

「ねえ、先生も気持ちよくなりたいな」

「え……」

「んふっ」

「……先生……」

「私の胸、触って」


村上先生の頭を抱きかかえていた香織の腕が緩み、ブラウスの胸に伸びる。


「あんっ」

「あ……先生。ブラジャーが……」


他人に初めて胸を揉まれた感じ。
勇樹は思わず切ない声を出してしまった。
先ほどブラジャーのホックをしないままブラウスを着ていたので、硬く尖った乳首がブラジャーのカップから出ていたようだ。
ブラウス越しにでも分かるプックリと勃った乳首を見つけた香織が、生地ごと指で摘む。


「んんんっ!」


ビクンと震える身体。
何度も弄られ、また下半身が疼き始める。

(すげぇ気持ちいいっ。他人に触られるのってこんなに気持ちがいいんだ!)


「はあっ、もうがまんできないっ!」

「えっ。あっ!せ、先生っ」


勇樹が香織のスカートの中に手を突っ込み、しっとりと濡れたパンティをスルスルと脱がせてしまう。
そして自分のスカートの中にも手を入れ、シミの付いたピンク色のパンティを脱ぎ捨てた。


「貝合わせしよう。貝合わせっ!」

「えっ?えっ?」


あまりの強引さに只只驚くばかりの香織。
ベッドの上にあがった勇樹が足を絡ませ、グニュッと股間を触れさせる。


「あっ」

「うっ!」


柔らかい毛が触れ合い、一番感じるところがヌチャッと擦れる。


「はぁ!ヌルッとして……ああ……気持ちいい……」

「先生っ……はぁ、はぁっ……」


グニグニと股間を擦りつける勇樹。
村上先生の身体がまた快感を放出する。


「ん〜っ……あっ、あんっ……はぁ〜」

「うううっ……はぁっ、はぁっ……んああっ」


太ももの付け根に愛液がべっとりと付いてヌルヌルしている。
それがまた気持ちよくて、更に擦り付ける。


「はあ、はぁ。せ、先生っ……ああっ」

「すごいっ……こんなに……あうっ、き、気持ちいいなんて……」

「わ、私も……気持ちいい……あっ……です」


香織も白いシーツをギュッと掴み、必死に頭を振っている。
そんな香織を見ながら、勇樹は村上先生の股間を何度も何度も擦りつけた。


「ああ、ああっ、あんっ、あ、あああっ、や、やだぁっ!そんなにっ……はうっ」

「うああっ、はあっ、あうっ、あうっ、あうっ、んああっ、はああっ」


二人の喘ぎ声が何ともいえないハーモニーを奏でている。


「うっ……あっ、せ、先生っ!わ、わたし……も、もうっ……あっ」

「わ、私もっ!す、すごいっ、ああっ、はぁ、はぁあっ……ふああっ」


ぎしぎしと軋むベッド。
もう絶頂がそこまで来ている。
二人はなりふり構わず腰を振り、同時にその瞬間を迎えた。


「いやっ!あっ、ああっ、はぁ、はぁ、はぁ……んああああっ!」

「あうっ、あうっ……ひぃっ……イクッ、イクッ……うああああ〜っ!」


ビクビクビクッと二人の身体が震える。
ありえない快感が勇樹の精神を襲った。
意識が遠のくような感じさえする。

このまま意識がなくなれば失神することになるのか――

快感に溺れながらも、そんな事を考えていた勇樹。
はぁはぁと二人の息遣いが続く。
ぐったりとベッドに倒れた勇樹は、ふと保健室のドアが開いていることに気づいた。


「…………」


その開いたドアの横に人影が見える。


(えっ!?)


次の瞬間――


「な、な、な……なんて事……あ、あなた達っ!こんな所で何をしてるのっ!」


強烈な裏声で二人に向かって叫んだのは――潔癖症の女教師、京極 美咲だった。
ピクピクと眉毛をゆがめ、二人のいやらしい姿を汚らわしいという目つきで見ている。いや、睨みつけている。


「あっ……やべっ」

「む、村上先生っ!何とはしたないっ。生徒を捕まえてこんな事を……」

「あ……いや、それは……」

「信じられませんっ。これは校長先生に報告して厳重に……はうっ!」


何が起こったのか、京極先生は話を途中で中断してしまった。
そして、ビクン、ビクンと身体を硬直させたのだった――





タイトル「移身(第2話)」……終わり


第三話へ


あとがき
村上先生の身体を使って女子生徒とレズッた勇樹。
香織、村上先生と楽しむの、嫌じゃなかったみたいですね(^^
学校ではどんな事が起きているのでしょう?
私(Tira)は男子高だったので分かりませんが、共学や女子高だったらさぞかし楽しい事があったんでしょうね!って、ないですね(笑

それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ecvt
さん&Tiraでした。