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身体考察 2017年

 

2017年12月30日(土)

今年は『疲労』に向き合ったと思う。

誰でもわかるように、『疲労』と言葉だけで片付けてもお客様一人一人違うように要因は様々です。『疲労』によって引き起こされた症状も様々。

また同じ人物でも今日の『疲労』と数日後の『疲労』は違う。

『疲労』も環境やその人の精神状態によっても変わってくる。

その変化によって筋肉の状態も変化する。

定期的に、また年に何度か施術を受けたお客様は何かしら身体が良い方向へと向かっていることは間違いなく。日々の激務を乗り越えられる身体を手に入れられていらっしゃいます。

以前にもこのページで書いたが、ただ骨盤の歪みさへ解消すればいいというものでもない、体をゆすって気持ち良くさへすればいいというものでもない。

また明日から職場へと赴き、しっかり働いていける状態にしないといけない。そして激務を乗り越えられる身体にさせることが大事なのだ。

政府が更なる女性進出を掲げていることもあって、これからは男性同様、女性もしっかり体のメンテナンスをする意識を高めていかなければいけない時代にあると私は思います。

 

 

2017年12月12日(火)

現在アメリカ在住し、今年夏に一時帰国された時にお越し頂いたお客様からちょっと興味深い体験談を聞かせて頂いたことがありました。

体調を悪くされ、アメリカでの病院で受診された際に医師に対して、「体が『冷え』にあるのではないか?」と質問されたところ、医師からの返答は「医学では『冷え』というものは存在しない」と言われたそうです。

たしかに正直言って「冷え」というものは医学では存在しないことは間違いない。ましてや科学的な医学を先端とするアメリカでは「冷え」などというデータ的にも目に見えない、形として存在しないというものは認められない、認めてはいけないのだろう。

「冷え」という考えは東洋医学独特な概念であり、ひょっとしたら日本独自の概念なのかもしれない。

 

 

2017年12月11日(月)

「万病のもと」といわれる低体温、いわゆる「冷え」。体温が1度下がると、身体の免疫力も30%低下するといわれています。

体に「冷え」がある状態が続くと少々の風邪でも治りにくくなり、いつまでもグズグズとひいています。

特に男性に比べ冷えやすい女性にとって「冷え」は大敵です。

しかし近年、男性もストレスなどの要因で神経性過敏、過緊張からの「冷え」になりやすくなっています。

「冷え」は足元から襲ってきます。

オフィスなどでも上空はエアコンの暖房で温かいですが、熱気は上にあがるために必然的に冷気は下へと集まるため足元はじわじわと冷えてきています。

これが「冷え」が体に停滞し体調を崩す要因でもあります。

体に「冷え」がある状態が続くと少々の風邪でも治りにくくなり、いつまでもグズグズとひいています。

「冷え」は一長一短では改善はできませんが、貼るカイロを貼ったり、ゆっくり入浴をし温かくして、その日の「冷え」を予防、解消してください。

女性でヒールを履く方は爪先が締めつけられ足の指と指の間が血行不良を起こしています。これも「冷え」を受け入れやすくさせています。

足指を広げるようにして血行を促すようにして努められたほうがよいでしょう。

 

 

2017年11月29日(水)

少しづつ寒くなってきているこの時期、急に腰が痛む、体の全体の筋肉の節々が痛むといった状態になる方がいらっしゃいました。

特に腰に急激に痛みがでる方が多く、しかし歩いたり、動いたりしてると痛みが起こらず、座ったりするとまた痛みだす。

これは感冒性の筋緊張からくる症状と考えられます。

言わば「風邪」です。

風邪?と言われて別に発熱があるわけではなく、くしゃみ、鼻水もでているわけではないが体力のある方などは筋肉痛のような症状で表れることもあります。

身体の疲労で筋肉が緊張と血行不良にある状態のうえ急な寒気にから体が冷えために、その方が一番疲労が蓄積されている箇所に痛みが表れ、筋肉量が少ない方は筋肉の節々が緊張性の痛みとして表れます。

そのような状態のお客様を施術していくと共通して膀胱系風門穴の箇所が緊張または硬結してます。

私はこのような状態にある方を「風邪(かぜ)」とは言わず、漢方医学な表現である「風邪(ふうじゃ)」のと呼び、「風邪(ふうじゃ)」によって引き起こされた症状と考えています。
解消法、予防法としては入浴で湯船に浸かり体を温めること。体のだるさや筋肉に痛みがある状況にあれば体を温め、血行を促す成分の風邪薬を一服服用し暖かくして睡眠をし体を休め養生することと思います。
違う要因なのかもしれませんが、施術を行ったお客様の状態を考察して結果、現段階では上記な「風邪(ふうじゃ)」による症状と考えます。

 

 

2017年11月09日(木)

腰痛などは骨盤の転位と下肢関節の歪みから腰椎の歪みに伴う腰部筋群の緊張、拘縮だけで起きるとは限らない。

胸椎7番の肋骨の歪み拘縮から胸郭肋骨のバランスの崩ずれで腰椎に負荷が掛かっているために腰痛をおこす場合もみられる。

様々な要因でこの現象が引き起こされてはいるが、特に長時間の座位姿勢によって起こると考えます。

重心ランスの転位に伴う胸郭の平衡バランスの転位と左右肩甲骨下角の転位を肩甲骨下角に位置する胸椎7番肋骨が上方へと転位拘縮にさせることで胸郭のバランスを維持させていくが、代わりに広背筋の歪みと緊張で腰椎に負荷をかけることとなり腸骨稜上棘周辺を拘縮させいく。

このような現象の腰痛は歩行なり、行動を起こすと痛みがなくなるというのが特徴です。

 

 

2017年11月03日(金)

長時間座りっぱなしでいる状況は健康に弊害をもたらすと世界保健機構(WHO)で発表されたそうです。

固定し窮屈な状況では下肢運動ができず筋肉は硬縮し血の廻りも悪くなり、腰痛や足のむくみを起こします。

できれば1時間に一回お尻と太ももを叩いてほぐし足踏みなどして和らげてましょう。

 

 

2017年10月23日(月)

これまでに過労による慢性疲労、身体過緊張の状態の方を施術してきたが、 心身ともに、ただ、ただ疲れ果てている方ほど、身体の流れが見抜きにくく、施術も難しいとつくづく思う。

身体の歪みを無くしても、体全体の疲労が和らぎはしても完全に抜けきることはない。

やはり施術後の静養、その後の適切な休息、休養の取得、そして労働環境の改善が必要となる。

慢性疲労、過緊張の状態にあるにも関わらず、まったく疲労を感じず、疲れ知らずの体にはできる方法はないのか、 もしあるとするならば、 脳を疲労に対して鈍感にさせ、神経を常に覚醒させた状態にさせていくしかない、と考える。

そうさせるには結局、薬物を使用するしか方法はないということ。 それは魅力的でもあるが、恐ろしく危険で、最終的には廃人になる恐れがあると思える。

 

 

2017年10月17日(火)

姿勢を決定づける箇所は、仙骨にあります。

仙骨の傾斜角度の変異と腸骨の捻じれ作用から胸椎11番から腰椎を歪みと拘縮をさせています。

特に胸椎12番と腰椎一番から脊柱の拘縮が始まり、腸骨の捻じれ作用で脊柱起立筋をはじめ後輩筋群を拘縮させていくことで姿勢に変化が表れていきます。

 

 

2017年10月02日(月)

一見、腰椎には歪みがないように見られるが、腰椎自体が硬く、柔軟性がなく、大腰筋、腰方形筋他の腰部筋群が拘縮している状態の方がいる。

いつもの施術では筋肉と腱の拘縮、硬結を緩和、解消させながら骨格と身体の歪みを解消させていくが、このような方の場合、腰椎椎間板の拘縮を和らげることによって腰椎に歪みを敢えて出させることで拘縮している箇所を発見でき、解消へと導くことができる。

その日の施術で腰椎と筋肉に歪みが表れ歪みを解消できますが、その方の年齢、身体状況によっては施術後、2・3日たってから筋肉の緊張が緩和し歪みが表れる場合があります。

 

 

2017年09月28日(木)

身体に滞ってしまっている『冷え』は肩代わりとして腸骨の転位として表れる。

特に恥骨結合部にまで歪みがみられた場合、恥骨結合部の血行不良もあって下腹部に『冷え』を起こし、体調不良また関節異常を引き起こす要因となると考えられます。

 

 

2017年09月20日(水)

後頭下筋郡の拘縮が強いと緊張性の頭痛・頭重を起こし、また目の疲れを高めます。

そして第一頸椎近くには『頭を支える高い柱』『よく症状が表れ溜まる所』という意味のツボがあります。

後頭骨と第一頸椎周辺の筋郡の拘縮を解消し調整することは身体を安定にさせるためには欠かせないと考えます。

 

 

2017年09月14日(木)

上肢を回内回旋運動を行わさせる場合、中指を支点して手首を回内させていくことで肘と肩まで負荷なしに回旋させることが出来る。

しかしそれはあくまで解剖学的肢位の状態からであって実際我々は人差し指を支点にして回内回旋運動が行われている。

人差し指を支点にした運動は手首を外転させ、力の作用が加わることで肘関節が自然に屈曲し、回内を行っても転位の少ない尺骨側に肘関節に負荷が掛り回内筋が硬縮し同時に肩関節にも負荷を掛けることになる。

 

 

2017年08月29日(火)

先週放送された『24時間テレビ 愛は地球を救う』のなかで、幼少時の遺伝性の骨の病気によって大腿部からの膝下を切断し以降、義足で生活している女子高生が障害者陸上で100メートル走の自己ベスト更新に挑戦する映像を見て、応援すると同時に、職業柄なのか私の悪い癖でもあるのですが、彼女が走るフォーム、体、足の動かす様子を観察してしまった。どちらかと言えば観察に集中したかもしれない。

心の中で申し訳ないと思いつつ、見て気づいたことは、人間は足が膝下のない状態、もしくは膝をつっぱった状態にされた足では股関節自体は前方へと運動されず、内外転を繰り返し運動され、前へと進んでいくために背中の筋力を使い、腕を横に振るようにしながら前進していることに気づかされました。

彼女の大腿部の動きが内外転されていたことから大腿骨部の股関節と膝関節は重心バランスを保つ働きがあると推測します。では脛骨の膝足関節は地面からのショックを吸収し身体のダメージを和らげる働きがあるのではと考えます。

人間が足を前へと運動させていくには、股関節自体は内外転運動しかできず、前へ足を送らせていくと腰部筋群の筋力を利用して股関節が屈曲伸展運動が行われ、脛骨からの膝関節、足関節の誘導で足が前へと運動され歩行、走行ができるのではないだろうか。

膝の運動と連動し腰の筋肉も同時に緊張される。そういった意味で腰痛の陰には膝の悪さがあり、膝の故障の裏には腰の悪さがあるということが改めて認識しました。そして股関節が悪くなる方向へと進む状況がようやく見えてきたように思う。

 

 

2017年08月15日(火)

足裏の筋肉がぶよぶよとして柔らかい状態は普段から重心が踵にある証。

脚を安定した状態と筋力を保つためには足指の間を広げて和らげ、第一足趾と拇指球で立ち歩くことが大事です。

足の親指に力を入れ動かすことは脳の活性化にも繋がります。

 

 

2017年08月08日(火)

起床しようとしても体が思うように動かない、体が痺れるような感覚に見舞われる、胃腸の調子がよくないと訴えられるお客様がいらっしゃいました。

お客様の体の身体状態を検査確認すると腋窩(脇)、鼠径部、胸郭出口に熱反応がみられ、後頭骨に歪みと緊張がみられる・・・。

これは熱中症によるものではないかと考えられます。

熱が体内に籠ってしまっているために脱水による筋肉の拘縮と脊柱神経節と運動神経が緊張したことによって小脳が痙攣してしまっているのではないのかと推測します。

私が説明する『熱』は新陳代謝を促すための熱ではなく、環境因子によって熱せられた身体状態を指します。

体内に熱が籠っている状態は、なかなか自覚ができず、たとえ涼しい場所で体を休めても熱が抜けることはない。

熱中症による熱も冷えと同じように体内に停滞していきます。

炎天下や熱のこもった室内で作業や運動をされ当日または翌日体に異変を感じたら、すぐに脇、鼠径部、首周りを冷やし涼しい場所で横になり、ゆっくり体を冷まし安静にして下さい。

上記の処置をしても症状が緩和、回復しない場合は必ず病院での処置を受けましょう。

たかが熱中症と思えども状態によっては突然死もありえます。スポーツをする子どもは大人以上に注意が必要です。重度の熱中症ともなると適切な処置を受けても状態によっては障害を残す恐れもあるということを覚えていて下さい。

 

 

2017年08月02日(水)

スネの筋肉は前脛骨筋、長母指伸筋、長趾伸筋、腓骨筋の筋肉の複合で成り立ち足指に付着している。

そして足指は第二足指を基準として運動され、足関節、足根骨を平衡にし、下肢を、さらに身体を支え安定させる働きがあります。

高齢や他の要因でスネの筋群の筋力が低下されると、足指に力が入りにくく、踏ん張りが利かなくなり、転倒などの事故を起こす恐れがあります。

弱まったスネの筋肉では足関節、足根骨が安定されないので、底屈筋が働き緊張し、足関節を回内屈曲に強調させていくことで安定させていくようになるのですが、足関節や足趾関節の歪みも加わることで、底屈筋である腓骨筋の過緊張を起こすと深夜就寝時にふくらはぎ外側が急激に攣り痛みを起こすことがあります。

年を重ねても己の足でしっかり体を支え、衰えさせず、歩いていけるようにするためにも、スネの筋力を落とさず、足の指に力を入れれるようにしなければいけません。

それには足の指の間を、特に足の親指、小指を外側に広げてストレッチをし、床にタオルなどをひき、足の指で手繰り寄せるようにすなどのトレーニングをし、足の指に力を入れれるように心がけてください。

 

 

2017年07月31日(月)

これまで坐骨の重心転位に伴う尾骨の歪み、尾骨筋の拘縮は、脊柱の歪みと脊柱起立筋を拘縮させていくと考えていましたが、それだけではないようだ。

尾骨が歪みと拘縮が残っているために骨盤、腸骨全体、そして股関節を常に緊張させた状態を維持させていると思われます。

骨盤、股関節に緊張が維持された状態は、大腿筋膜張筋、外側広筋が内転内旋へ過緊張し、股関節大転子部周辺を神経痛のような違和感を感じるようになり、そして骨盤の緊張が強まると腸骨稜を上へと引き上げ、殿筋を緊張し、腰部筋群から起立筋を拘縮させ、腰痛と肩こりを同時に感じるようになります。

また尾骨には経穴の督脈長強穴に位置し、この経穴は脳と密接な関係にあり、尾骨の歪みと拘縮は自律神経、特に交感神経の乱れを起こす要因となっているのではと考えられる。人によってはホルモンバランスの乱れも起こしている状態も見受けられます。

ただ尾骨の調整によって骨盤、股関節の緊張が和らぎ、解消されると、下腹部の緊張も和らぐためなのか、下向結腸が刺激され?、個人差はあり、必ず起こるわけではないが、お腹が緩くなり、やや下痢気味か軟便を排出するかもしれません。

 

 

2017年07月11日(火)

左右肩甲帯上肢の筋緊張差によって片側の肩甲帯上肢が求心性緊張が強く働いた場合、肩甲骨の上角と肩峰が上方に挙上し棘下筋、小円筋の収縮により肩関節上腕が内旋、手関節が回内屈曲に緊張することで肘関節に屈曲内旋に歪みと肘頭に拘縮を生み出す。

逆に肘関節に歪みと拘縮が強くあると肩甲骨が挙上し同様の状況を作り出すこととなる。 この状態は肩甲骨が固定し可動を低下させるために上角に付着する肩甲挙筋停止部、肩甲棘に沿う僧帽筋繊維、胸郭出口斜角筋を拘縮され肩甲背神経節が緊張していき慢性化されると首筋に神経痛と手関節運動状態によって変わるが小指側または人差し指にまで至る痺れを起こす。

肘関節の腱を拘縮させた状態が維持されると肘頭の拘縮のために肩甲骨肩峰棘と烏口突起、肩関節周辺の腱が内旋拘縮することで三角筋繊維が筋過緊張を起こしていく。

身体の態勢の変化で起こり、また温度や湿度の変化で起こすようであるが、肩の後ろ側が神経痛に似たような鈍い痛みがでる。肘を固定するような作業をすることが多かったり、また就寝時に体を横向きに肘を下に圧迫させた状態で就寝するような方に起きるようであるが特定はできない。

これだけはハッキリ言えることはパソコン作業をされる方が多いようです。

 

 

2017年07月05日(水)

前腕筋郡、手甲が過緊張を起こすことは同時に神経の連絡路でもある肘関節を拘縮させているために神経性の緊張が増し、頸・背部の筋郡の拘縮を強めていきます。

橈骨、尺骨の間が開くことで特に尺骨側の手関節、肘関節に歪みと拘縮が強くある場合、呼吸器系の神経が刺激されことで喘息のような突発的な空咳を頻繁に引き起こす恐れがあります。

そして、手指は視神経に影響があるため手甲と前腕の緊張が眼精疲労を増長させ、視力を低下させていく恐れがあります。

 

 

2017年06月27日(火)

胸郭は四肢の運動方向に肋間筋の緊張と緩和によって四肢の運動をスムーズにさせていきます。

肋骨間筋が疲労などで拘縮があると四肢の緊張差に順応できずスポーツパホーマンスの低下を招く恐れがあることは過去に何度か書いたことがありますが、胸郭が拘縮されている状態にあると他に以下のような悪影響を及ぼす可能性があると思われます。

腰椎1番を拘縮させ姿勢が悪くなる引き金となる。

肋骨下部の歪みによって横隔膜に緊張があると胃を圧迫し上腹部が張ったような豊満感を起こします。

さらに横隔膜が過緊張状態にあると筋肉の弾力を損ない、体幹の柔軟性を低下させます。

特にアキレス腱と下肢関節靱帯が拘縮が強く柔軟性を低下させていく。 また胸郭の拘縮に伴い、左右の肩甲骨全体が筋拘縮し、肩甲骨および肩関節の可動柔軟性も低下するこで大胸筋と上肢に負荷緊張が生じやすくトレーニングの仕方や運動状況によっては筋繊維の拘縮で血管の圧迫することで起こる上肢の痺れを起こす。
胸郭全体が拘縮し柔軟性が損なわれ状態は体幹の平衡バランスが損なわれ、平衡感覚の乱れを引き起こし、身体が安定せず、どこかフラフラとした感覚に見舞われる恐れがあります。

 

 

2017年06月20日(火)

腰椎2番の棘突起下に“生命の門”という意味の「命門」という経穴があります。

この経穴と経穴がある腰椎2番付近の筋肉が硬結してるお客様は共通して肉体的、精神的ストレスを抱え慢性疲労にあり気力、体力、活力が低下している。

やはり腰は生命力の表れと言えるのかも。

 

 

2017年06月01日(木)

人間は、働きすぎたり、マラソン等の長い間、ストレスを与え続け、体力を酷使していても脳内麻薬が分泌され痛みや疲れを麻痺させ、全くハイな状態で動き続けられます。これが長く続くと、人間は、壊れていきますが、 精神が肉体に勝り、肉体が壊れている状態にあっても日夜、動かし続け乗り越えてしまう方がいらっしゃる。

責任感、使命感それとも達成感が壊れている体をつき動かせているのかもしれません。それは実に尊敬に値することですが、裏を返せば危険なことです。

精神が肉体に勝ることは、肉体が発する危険のサインを聞き逃すことにもなります。脳が鈍感になってしまっているため、まだまだ動き続けられると錯覚をさせてしまっているのです。

期間があって終わりが決まっているならば辛くとも乗り切れることができるかもしれません。しかし、終わりがなく、これから先が長いとなると自分が気づかず体が少しづつ壊れていくことになるでしょう。 その状態がさらに続けば、病気にかかっていくことはもちろんですが、ゆっくりと眠るように死へと向かわせていくかもしれません。

これからも先、まだまだ動く体を持ち続けていくために、自分の体から発する声に耳を傾けて下さい。

体から発した危険のサインを聞き逃さないで下さい。

自分でできる療法は必ず休養をすること、そして、よく水分を採ることです。

 

 

2017年05月27日(土)

寝ても覚めても体が重く感じ、なかなか疲労が抜けずにいる身体状態を観察すると以下の状態にあると考えられます。

@ 自律神経の緊張。
季節や気温、湿度の変化、また例えば大型連休後に生活リズムを体が戻そうとするため自律神経が緊張してしまっている。生活リズムや環境の変化に対し、人間はゆっくりとしか適応できないために自律神経が緊張し身体が疲労をしていると考えられます。いつもだるく感じ、気力がわかないことがあります。

A連日の激しいレーニングや労働などで身体がオーバーワークに陥り、肋間筋が過緊張を起こし胸郭全体が拘縮してしまっている。
下肢の筋疲労も同時に過緊張を起こしていので足が痙攣したり、腰にだるさ、痛みをおこす。

B Aの身体状態がさらに慢性化し、後頭骨小脳に歪みや緊張を起こしている。
平衡感覚の乱れからスポーツパホーマンスが低下する。風邪をひきやすくなる。

C 四肢の神経性緊張が続くことで体幹が拘縮している。
特にパソコン業務などで腕の疲労性緊張が続くが多いようで神経痛的な筋肉疲労を起こています。

D 副腎皮質が疲労していまっている。
副腎皮質は消炎機能と心臓の脈拍をコントロールする機能であるが、副腎自体が疲労しているためホルモンの分泌の低下し心臓や代謝機能が低下している。

E 脳の疲労に陥っている。
肉体疲労を通り越し、脳にも疲労が及んでしまっている。脳事態が疲労しているため、なかなか身体の緊張や疲労が取れなくなります。最悪、神経鬱になる恐れがある。

個人個人によって原因に違いはありますが上記にあげられた項目が複合し疲労や症状として表れています。 とにかく身体のケアをし、ゆっくり体から疲労を抜けさせていくことです。

 

 

2017年05月18日(木)

筋肉の状態はその人の動きの癖や疲れに応じて固さ(緊張)度合いが変化していきますが、同じ人でも精神的な疲れから筋肉の質が極端に変わってきます。

簡単に説明するとふっくらした状態が脱水したように筋張って固い状態になってくる。

筋肉も精神状態を映し出す鏡。病気へとならないためにケアも必要。

 

 

2017年05月11日(木)

外側広筋は下からのショックを吸収し和らげる働きがある。

しかし強い筋肉であるがゆえ、この筋肉自身に痛みが起こることは少ないが、疲労と緊張が慢性化された状態になると股関節を内旋し、大腿内側を緊張さぜ、股関節(特に鼠径部)にダメージをによる歪みと拘縮を起こしていくのではと考えます。

 

 

2017年04月29日(土)

胸鎖関節は鎖骨内側端を胸骨柄と第一肋骨に付着し、肩関節の運動が行われることで第一肋骨に負荷が生じる。

特に肘が後方に強調した運動がされると、鎖骨と肋骨をつなぐ、胸鎖靱帯、肋鎖靱帯が緊張し、この靱帯が上肢肩関節の運動疲労により慢性的に拘縮すると肩関節を前方方向へ挙上し、肩関節の可動域が制限される。また同時に肋間筋を拘縮し、肋骨を側屈に歪みを生む。

 

 

2017年04月08日(土)

仕事で長時間パソコン作業をしていることで肩や腕に痛みを起こしている方の状態を観察してみると共通して肩鎖関節が拘縮し、肩関節の柔軟性が低下されている見られます。

元々上肢の緊張差によってバランスを崩している鎖骨が運動がなく固定された肩の状態で、指先や前腕のみの細かく行われる神経性の筋緊張によって肩鎖関節を強ばらせていると推測します。

長いパソコンの業務で慢性化し拘縮した肩鎖関節は胸郭、側胸部を筋群を拘縮させると同時に肩甲帯を過緊張にし、肩関節周辺の三角筋、肩の腱をも拘縮されることで肩が上へと引き上げらます。そして内旋内転過緊張を起こしている上腕の静止性の運動が繰り返されることで肩鎖関節の拘縮を強め肩や腕の痛みと引き起こすと考えられます。

さらに胸郭、肩甲骨全体まで拘縮が強まると胸椎が拘縮し、肩こり、背中、首のこりと痛み、眼精疲労、また胸や背中の拘縮によって腰痛、肩のバランスの状態によっては血圧の上昇、呼吸がしずらくなるなどが起こるのではと考えます。

過去にこういった症状は現代病であると書いたことがありますが、もう国民病ではと思っています。

しかしパソコンがないと仕事が成り立たない現代。肩、その他に痛みを起こすことは仕方がないのかもしれませんが、痛み起こさせないために普段から肩鎖関節の拘縮を防ぎ予防させていくことが必要なのではないでしょうか。

体操ページに鎖骨のゆがみを解消させる体操を載せましたので、よろしければ試しに実行してみてください。

 

 

2017年04月03日(月)

過労により慢性疲労の状態にあり、ただ、ただ心底疲れている方を良くする(=治す)ことほど難しいことはない。

それぞれ疲労の系統も違い、身体が過緊張にあり、下肢から脳に至るほどの緊張状態にある場合、なかなか身体の流れの状況が見抜きにくく、筋肉の緊張や筋繊維の硬結も解消しにくい。

また明日に職場に行き、しっかり働いていける状態にしないといけない。

そして激務を乗り越えられる身体にさせることが大事なのだ。

なんでも骨盤の歪みを解消しさえすればいいというものではない、気持ちよく癒せばいいといったものでもないと私は思っている。

 

 

2017年3月21日(火)

季節が冬から春に移ろうとするこの時期は、自律神経の乱れから体調を崩しやすくなります。

冬の時期に高まっていた交感神経(緊張)から副交感神経(リラックス)へと高まろうと身体がゆっくりと適応しようとしているために神経性疲労による症状を引き起こし、また陽気によって身体の緊張が緩むために冬の時期に溜めていた疲労や不調が引き起こされるのではと推測します。

東洋医学では春は『肝』を病みやすい季節と言われ、肝は人間の思惟活動を司り、思考力や判断力、計画性などで生命活動を円滑にする働きを持つと言われています。

肝が低下すると、イライラしたり、怒りっぽくなったり精神が不安定になります。

 

 

2017年03月11日(土)

私が施術に行う推拿はただ揉み解しているわけではありません。

お客様の身体状態を確認把握し、観察を行いながら施術を行っています。 押圧は諸症状を起こし初めた箇所を発見し、筋肉の流れ、筋肉の緊張の方向、移り変わり、緊張に至る深さなど見極めながら押圧してしています。

お客様の身体状態、緊張状態によって細かく拘縮した箇所を和らげていくこともし、緊張が深層にあると達するためにゆっくり深く押圧することもし、緊張個所を出させるために四肢の歪みを調整して筋肉の緊張を解消させる、慢性疲労にある人になどは身体を活性化させていくためにゆっくり深く押圧するよりも浅く断続的に掘り起こすように押圧することもあります。

お客様によっては強くきつく押圧することを好まれる人もいらっしゃると思いますが、逆に身体の緊張が増し、揉み返しをいう現象を起こす可能性があります。

 

 

2017年03月06日(月)

例えるなら紐などを端から揺すると波うって歪みができるように脊柱末端の尾骨の慢性的な歪みと筋肉の拘縮があると脊柱全体を歪ませていく。

長時間の椅子での座位姿勢は、坐骨の重心負荷によって仙結節靱帯と仙腸関節を歪み拘縮を作り出し、尾骨に緊張を与え次第に脊柱を歪ませていく。

仙結節靱帯と仙腸関節を歪み拘縮が脊柱起立筋を緊張させ一定の姿勢を保ことになるが、慢性化されると腰や背中のだるさ痛み、また仙骨傾斜角度の変化によっては尾骨周辺が痛むことがある。

 

 

2017年02月16日(木)

もう当然わかりきったことを言うようでありますが、姿勢を決定づける箇所は、仙骨であると言えます。

仙骨の転位と傾斜角度の変異、そして仙椎の歪みによる硬結が、脊柱に歪みを生み出させ姿勢を変化させていると言えます。

また仙骨に転位と下肢の歪みと緊張に伴う腸骨稜上棘に転位が腰椎からの筋肉に歪みと緊張を作り、特に腰椎5番と腸腰靭帯が拘縮されることで身体全体を歪んだ状態にさせ姿勢を悪くさせ続けているのではと推測します。

 

 

2017年02月06日(月)

施術を行う前に必ず身体の状態、歪み、筋肉の緊張と歪みのポイントを予測確認を行ってから施術を始めるのですが、お客様の身体状態によっては歪みと緊張が予測できない、施術開始しても筋肉の緊張箇所と流れが読めないといった状態の方がいらしゃいます。

何人か同じ状態にある方の身体は慢性疲労にある。施術をしながら観察を行った結果、気づいたことは共通して胸郭が過緊張にあり、肋間筋が拘縮していることである。 四肢からの運動性の疲労が続き、さらに過労、睡眠不足などが続いた結果、肋間筋が拘縮を起こし胸郭全体が過緊張、拘縮を起こしている。

その状態が短期間で慢性化され、そのために浅筋郡には緊張がみられなかったのではと推測します。 胸郭、肋骨が拘縮された状態は筋肉の疲労がなかなか抜けにくく、いつまでも疲れを引きずった状態になります。

 

 

2017年01月27日(金)

アキレス腱に過緊張に至る条件の一つに脛骨の歪みがあげられる。

アキレス腱に強い緊張がある方の下肢の状態を観察していくと脛骨の膝関節部と足関節部の上下バランスの転位によって膝関節と踵骨に内反、外反の歪みが生じ、歪んだ脛骨で状態で地面から負荷を受け続けている。それによってアキレス腱だけでなく腓腹筋や腓骨筋も緊張を起こす。

緊張がある箇所も脛骨の膝関節部と足関節部にかかる転位負荷よって違い、簡単に説明すると膝関節部に転位負荷があると内側に、足関節部に転位負荷があると外側に緊張があるように思われる。

特に足関節が歪み、柔軟性の低下で関節が拘縮されていると脛骨が歪んだまま固定された状態となり踵からのダメージが脛骨で受けアキレス腱をさらに過緊張を起こさせ膝関節を悪くさせていく恐れがあります。 しかし、下肢関節に痛みがある方のアキレス腱が常に縮んだ状態であるわけではなく、何らかの身体的歪みにより片足に極度に負荷がかかり、逆足に遠心性の緊張が強く働いていくとその逆足のアキレス腱は弛緩された状態で緊張していることがある。

 

 

2017年01月16日(月)

左右肋骨側部にある前鋸筋は拘縮による偏りがあると胸郭を歪ませ同時に四肢に歪みと緊張さを生む。

前鋸筋は呼吸筋としての役割があり息を深く吸い込んだ時に肋骨を上へと持ち上げることで呼吸をスムーズに行わさせていくが肩甲骨帯が上方回旋し肩関節が挙上された状態で固定され続けていくと前鋸筋と肋間筋の拘縮が高まり、呼吸がしづらくなり疲労が抜けにくい身体となる。

また前鋸筋は胸郭に肩甲骨を維持させていくため僧帽筋と共同作用にあり、肋骨の歪みで前鋸筋に過緊張、拘縮ができれば肩甲骨の可動が低下されていき僧帽筋自体も過緊張をおこすこととなる。

その左右の前鋸筋と僧帽筋の緊張差によって胸椎を側湾させていく要因を生み出していると考えられます。

 

 

2017年01月04日(水)

新年あけましておめでとうございます。
今後も一層の向上を目指し、誠心誠意努める所存でございます。
本年もご愛顧のほど宜しくお願い致します。