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身体考察 2019年

 

2019年12月25日(水)

私の元に来院して下さるお客様にはどこか痛みを起こして来られるお客様だけでなく、仕事などでストレスを抱え、疲れ切って過労レベルの状態で来られるお客様もいます。むしろ、その状態で来られるお客様のほうが多いと言っていい。

誰もがストレスを抱えながらも日々仕事に追われ、膨れ上がったストレスで体をさらに疲労させているのが現状です。

そのような現状の中、私たちは自分のストレスで体をさらに疲弊させてしまわないようにするにはどうすればいいのでしょうか?

やはり睡眠による休息をしっかり取り体を労わることが必要なのだが、多くの方がストレスの原因となる思考を脳に停滞させたままではいるがために睡眠ができず疲労が増してしまっている。

ストレスの原因となる思考を持ち、脳を切り替えられずにいるために体をますます疲弊させてしまってはいないだろうか。

極論になってしまうが、ストレスで自分を疲弊させていかないためには、うまく脳(思考)を切り替えていくことが必要ではないのか。

ごくごく簡単な例を言えば、帰宅すれば仕事のことは考えない、ということ。

ストレスを感じてしまう思考をし続けることは当然脳も疲れさせてしまう。脳に疲労を蓄積すれば自ずと神経も肉体も過緊張を起こし疲労が抜けず回復しにくくなり身体機能を著しく低下させてしまう。

いつまでもストレスの思考を持ち越したままでいると脳がいずれパンクし体調不良や原因不明の症状、病気を引き起こすようになり、また精神にも支障をきたす恐れもある。そうなっていかないように心を落ち着かせ、そして脳を切り替え休養、休息する術を身に着け実践す自分の体を守り健康を保つために大事なのではないだろうか。

本を読むにしても仕事に係る内容の本を読むか、マンガを読むかで脳に掛かるストレスの感じ方は違う。

抱えるストレスによっては脳の切り替えができないかもしれない。これからでなくても、ゆっくりと、じっくりと時間をかけてでも身体と呼吸を整え落ち着かせていくことで脳の切り替えを身に着けることができると思います。

 

 

2019年12月13日(金)

口内炎を発症させる原因は様々あるが、主な原因としては口の中の細菌。その場合は必ず、医師の治療を受けるべきですが、口内炎の種類でもストレスや栄養不足、栄養の偏りなどが原因ではないかと思われる細菌性ではなく神経性の口内炎がある。

神経性と思われる口内炎を起こした身体の特徴として恥骨に転位が(過去に学んだ先生の教えの通り)確認される。しかも不思議と口内炎を起こしている側の恥骨を強く転位させている。

上から下まで必ず身体を調整したうえで恥骨の転位をしっかりと調整することで神経性口内炎の痛みが和らいでいく。これは自身も経験したことがあり、間違えて頬を噛んで起こしてしまった口内炎に対しても恥骨を調整することで痛みがゆっくり和らいでいきます。

なぜ神経性の口内炎と恥骨が関係するのかは、正直いまだにわかっていません。

とは言え、たとえ口内炎であっても様々な例がありますので、医師の診察と治療を優先して下さい。

 

 

2019年11月28日(木)

寒さが増し急に気温が低くなると別に風邪をひいているわけではないが、どこか熱っぽく感じられ、なんとなく体調がよくないといった状態にあることはないでしょうか。

それは気温差によって自律神経の乱れ、体の疲労が重なり体が疲労熱を起こし、そして冷えに見舞われていることで冷えのぼせの状態となり『未病』を発症させていると推測します。

冬の時期に疲労熱を起こし、冷えのぼせに見舞われていると思われる方の身体をみると胸郭が過緊張を起こしており、個人差はあるが胸郭の過緊張と同時に四肢も過緊張にあります。そしてさらに後頭骨小脳部に緊張があり熱感がある。

後頭骨小脳部が緊張していることは慢性疲労の状態にあり運動機能が低下し、平衡感覚と随意筋の調整が安定しなくなり常に体が過緊張状態に陥っています。また熱感が伴うようになることは小脳自体も炎症を起こしていると考えられ、脊髄神経が乱れているため過緊張状態が増し、免疫抵抗力を低下させていると思われます。

しかし体が疲労熱の見舞われた状態にあっても熱中症と同様、すぐには体調が悪くなるわけではなく、体力があり、気持ちが張りつめているうちは肩・首のこり、背中の張りなどの感覚症状を起こすなどの疲れのような感じで済むようですが、気温差、乾燥などの急な環境の変化と疲労で体力の消耗が激しくなるとズルズル長引くような風邪をひくような体調不良を起こしやすくなります。

原因は体力の低下と冷えにあるので入浴で身体の中からゆっくり、じんわりと温め、熱っぽく感じるようであれば風邪の初期症状を引き起こしているかもしれませんので市販の風邪薬(できれば体を温めていくタイプ)と服用し、早め早めにお休みになられ以降は乾燥を防ぎ、冷え予防、風邪予防を行い、しっかり体調を整えていくことが大事です。

 

 

2019年11月16日(土)

胸椎12番を機能解剖の視点で考察すると胸椎12番は四肢が非対称に運動すると負荷が掛かっているとみられる。

そして四肢の非対称性の運動で捻転的にゆがみが生じた体幹(脊柱、胸郭、骨盤)を胸椎12番の転位緊張し僧帽筋、大腰筋、腹直筋などの体幹筋群を緊張させていくことで体幹がゆがんだ状態にあっても身体を均衡に保たせているとみる。

しかし、胸椎12番の拘縮があるがために身体のゆがみが持続され身体に掛かる重心、平衡バランスの変化に対応するがため筋肉、腱が緊張、過緊張を起こしていくと推測し考察する。

 

 

2019年11月09日(土)

すこしづつ寒さが増してくる時期になってくると腰椎3番が緊張し硬くなってくる。

この時期にご来店されるお客様の特徴として腰椎3番周辺に緊張もしくは筋線維の拘縮がよくみられています。

腰椎3番は身体にかかる応力と腰を捻ねる行動をした時に影響を受ける箇所とみられ、腰椎3番が捻られることで脊柱全体も同時に緊張、そして脳髄脊柱神経に刺激を与えている、と考察します。

そして腰椎3番は「冷え」が集中する箇所であります。下肢から「冷え」が起こりだしてくると、途端にこの腰椎3番周辺の筋線維が拘縮してきています。

腰椎3番の緊張に共鳴するかのように肩と首が同じように「冷え」によって緊張してくるようです。

寒さが増して「冷え」で急にギックリ腰を起こしたり、体調を悪くさせてしまわないように足元から温め、早め早めに「冷え」の予防を始めて下さい。

 

 

2019年10月30日(水)

身体を安定した状態にさせるためには、脊柱、骨盤を安定させることは当然大事だが、なによりも脳脊髄神経の循環を安定させることが必要であろう。

脳脊髄神経は事故やスポーツ外傷、転倒などが原因の身体的ショックだけで脳と脊柱を包む髄液の流れを阻害し神経を乱れさせてしまうことはあるが、身体の酷使による身体のゆがみの蓄積、慢性疲労、精神性疲労などのストレスによってでも髄液の流れを阻害し神経を乱れさせてしまう。

脳脊髄神経の乱れは、脊柱神経自体が過緊張にあることで身体全体が過緊張または体幹が拘縮した状態に陥り、脊柱を捻るような形で四肢を運動させ行動するようになり、徐々に脊柱に沿い身体が拘縮し柔軟性が損なわれるようになる。

下肢は重心バランスの変化に対して鈍麻になり両下肢に重心負荷を受けるようになるが乱れが強くなると軸足が強調された下肢に対し負荷が重く圧し掛かる。下肢の重心バランスの移動が低下され、下肢の重心移動に対し肩甲骨と肩鎖関節が連鎖運動を行われなくなるために肩関節の腱を拘縮させる。

長期に渡り脳脊髄神経の乱れが続くことで次第に慢性的な肩・首のこり、慢性腰痛、坐骨神経痛、股関節痛 ひざ痛、肩関節周囲炎、五十肩、後頭部に血行不良をおこすと下肢の運動機能の低下させたりと運動感覚機能の低下をまねく恐れもあり、また疲れやすくまた疲れが取れにくい、自律神経の失調、気分の浮き沈みが激しい、風邪をひいてもズルズルと長引く、就寝中に歯ぎしりをする、胃腸の低下、寒暖差などの神経性アレルギー など他にも脳脊髄神経の乱れによって様々な症状や体調不良を起こすようになると考えられる。

 

 

2019年10月12日(土)

肘関節にゆがみがあるために呼吸器系神経を刺激させ、急に発作的に咳込みをし、空咳が長く続く症状を起こすことがある。

神経の刺激によって発生させているために気管支などには多少の炎症などあるが、はっきりとした異常が見当たることがない。

そのような発作的に咳込みし、空咳が続く症状を起こしている大半の方が左前腕と肘関節に異常があり、そして慢性疲労の状態にある。

左前腕筋郡の過緊張によって橈骨・尺骨が開くことで肘関節がゆがみと腱の拘縮で内側へ転位しており、肘関節の内転によって左肋骨をゆがませ、肋間筋を慢性的に過緊張状態にさせている。その身体状態を維持し続け、過労などの慢性疲労によって体力を低下させることで呼吸器系神経を刺激するようになり発作的に咳込みを起こすと思われる。

左前腕と肘関節のゆがみと緊張を改善させると同時に体を安静にし、体力の回復に努めることが大事でしょう。

 

 

2019年10月01日(火)

下肢から身体の平衡バランスが崩れた身体を確認すると胸椎7番に拘縮がみられる。言い換えれば、胸椎7番にゆがみと拘縮を起こさせることで、崩れた平衡バランスを修正し、安定に保つように働かせている言える。

胸椎7番に負荷が掛かり続けると肋間筋にゆがみを起こし、さらには肋骨全体を過緊張させていくようになる。慢性化されていくと脊柱起立筋、僧帽筋、広背筋の筋腱繊維の拘縮し、柔軟性が損なわれることで胸郭全体が拘縮していき、人によっては背中の痛み、腰痛、呼吸がしずらい、などの症状を起こすようになる。

また胸椎7番は副腎やその他の内分泌臓器と間接的に影響していると思われ、内分泌臓器の異常を胸椎7番に反射させているとみられ、慢性的に拘縮されていくことで筋肉そして内臓をも弾力を損なわせ硬くさせていくと推測します。

 

 

2019年09月20日(金)

腹部の力み現象

腹部にも「力み」を起こしているようである。

腹部が「力み」起こしていると四肢の緊張差が高まり、胸郭、腰部を常に緊張させている状態を維持させていくようになる。慢性化されると胸郭、骨盤の可動柔軟性が損なわれ、脊柱、体幹のゆがみと拘縮が増長するようになり、身体機能の低下や内臓諸器官にも悪影響を及ぼす要因となると推測する。

腹部に「力み」を起こす箇所は、計5か所。

その代表箇所が、みぞおち。

みぞおちに「力み」現象が働き慢性化させると胸郭を常に過緊張状態にし、それによって疲労が抜けにくくなり慢性疲労の状態にさせる。また消化液の分泌を不正常にさせる。それだけではなく交感神経が集中した復興神経叢を刺激し乱していくようにもなり精神的に不安定な状態にさせてしまう。

 

 

2019年09月13日(金)

私は腰椎4番を身心のストレスに対して強く影響を受け、転位と拘縮をさせていると考え、個人の疲労状態を量り、また緩和解消させるために重要な箇所とみています。

腰椎4番は、腰椎5番と共に骨盤と身体を支えるために強く、適度な硬さはありますが、その中でも疲労とストレスの影響を受け蓄積された状態は周辺の腱と筋肉の弾力なく、柔軟性も損なわれています。背伸びをしても伸びた感覚がせず、体が常に重く感じ、頭がスッキリしない状態が続くようである。

腰椎4番を拘縮させる身体の状態を読むと、下半身よりも上半身の歪みと緊張に対して強く影響を受けており、疲労によって肋間筋が過緊張を起こし、胸郭が転位していた上半身を腰椎4番がフォローし身体の均衡を維持している。脳の疲労に対しても脊髄神経を通して直接に影響を受けているようです。

またストレスをコントロールする臓器『副腎』の反射区の役割もあるとみています。

 

 

2019年08月31日(土)

「休む」とは、どういうことなのか?

「休む」とは己の身体を『養う』ことにある。

体のエネルギーを枯渇させず健康を増進させるために、メンテナンスとケアをすることで身体を『保養』し、体と神経を落ち着かせるために心身を『静養』させることで脳を切り替え、体のエネルギーを蓄え、次の活動の準備をする。

それが本来行うべき「休む」ではないだろうか。

しかし、現代は『養う』ことまで気持ちがいかないほどに体力と神経を削り取られている方が多いようだ。

 

 

2019年08月14日(水)

蒸し暑い日は汗をかいても気化されにくいため体に熱が籠りやすくなり熱中症を起こしやすくなります。

蒸し暑さで寝苦しい今の時期、なんとなく調子が良くなく、朝、起床しても体が重く、いつもだるいと訴えられるお客様は体に熱が籠っているために熱中症を起こしていると思われます。

熱中症の状態にあるかどうかの判断として左右の鼠径部、脇、首のうしろが熱疲労による緊張がみられるか、そして左右の胸郭出口に熱感があるかで判別しています。

胸郭出口は斜角筋が通り、この筋はくびと体幹を安定させ呼吸運動に関係し、体温をコントロールする働きがあります。今の時期に胸郭出口に熱感があり、斜角筋に緊張がみられる身体は体内に常に熱が籠っており、体温のコントロールがうまく働かないために自律神経が乱れ、体調不良を起こしていると思われます。

このような身体状態が見られたお客様には施術後、屋外はもちろん、屋内すごされる方であっても体に熱を帯び、体内に熱が籠る恐れがあるので、くび周り、特に左右の胸郭出口を冷やし、体内に籠った熱を冷まし、放散させることで体の機能を安定させ熱中症の予防を努めて頂くようアドバイスしています。

熱中症は今大丈夫でも数日たってから発症する恐れがあるので、油断なさらず、体に異変を感じた時だけでなく、体に熱が籠らぬように注意し、無理をなさらず、この猛暑を乗り切って頂ければ幸いと思います。

 

 

2019年07月31日(水)

女性が股関節を現状より悪くさせないために、

股関節に負担を与え続けてしまう体勢を維持させない、特に横向きの姿勢で寝ることを避けることです。

横向きで寝ることで腸骨と股関節に負担をかけ、大腿部が内側に閉じ緊張し続ける状態にさせるために、骨盤、腸骨周辺の筋肉と腱が負担で硬くなり、柔軟性が損なわせていくことになります。横向きの姿勢で寝ることが習慣化されている方は股関節を繰り返し悪い状態にさせてしまいます。同時に腰も悪くさせてしまうことになります。

そして、なによりも女性が股関節を悪くさせないためには、絶対に足元から「冷え」を起こさせず、「冷え」から体を予防し守ることです。足元から「冷え」が起こることで大腿動脈の血流が悪くなり、股関節大腿骨頭を血行不良にさせていくことで大腿骨頭を取り巻く軟骨が徐々に擦り減らせていき、寛骨臼形成不全などで股関節に不安のある女性は悪化を早める恐れがあります。また恥骨結合に「冷え」が及ぶと股関節を悪くさせるだけでなく、他の疾患をおこす恐れもあります。

 

 

2019年07月18日(木)

左股関節に転位とゆがみと膀胱系至陰穴に緊張反応が左足にみられる。膀胱系至陰穴は子宮に関係する経穴であって、この状態にある女性は女性ホルモンのバランスが乱れがちにある方が多く、女性ホルモンのバランスが乱れが要因と思われる腰痛を発症させています。

なぜ女性ホルモンのバランスの乱れが左股関節に現れるのかはわかりませんが、女性ホルモンは骨量を保つ役割があり、女性ホルモンの減少した後は大腿骨に骨粗鬆症を発症させるということもあり、股関節は女性ホルモンの変化に影響されると考えられます。

左股関節が著しく転位し、さらに腰椎が前弯し、背筋の拘縮負荷で胸椎12番にゆがみと拘縮が見られる女性はホルモンバランスの乱れが常態化し、生理がはじまるたびに鈍い腰痛が続き、容態によっては生理周期が不安定な状態が長く続いたり、生理痛鎮痛剤を服用しても効かないほどいつもよりも強い生理痛を起こすことがあります。また不正出血などをおこす場合もあります。

必ずしも左股関節に転位とゆがみがあればホルモンバランスが乱れ生理不順に見舞われるわけではなく、肉体や精神がストレス性の慢性疲労、冷え、過剰なダイエットなど、過度に身体に負荷がかかっているうえで現われているのが現状です。

腰痛が長く続き、生理不順に覚えのある女性は、女性ホルモンに乱れがあるかもしれませんので、まずは産婦人科などの専門医で受診をおすすめ致します。

 

 

2019年07月11日(木)

「力み」現象を慢性化させているために起こすであろう身体反応を箇条書きにまとめると


・ 身体が無意識に過緊張状態に陥る。

・ 頭蓋骨、頸椎の重心作用が著しく転位し、視力などの感覚神経を低下させる。

・ 奥歯の食いしばりが高まり顎関節を歪ませる。それによって身体を無意識にストレス状態にさせていく。

・ 四肢関節の腱を拘縮させ、関節の可動域と柔軟性を低下させる。

・ 姿勢を悪くさせてしまう。

・ 前鋸筋、肋間筋が拘縮することで胸郭全体が拘縮し、運動能力の低下を招く。また呼吸器、循環器機能などの低下を招く恐れがあると考えられる。

・ 小脳疲労を起こし、常に慢性疲労状態にさせ、免疫力を低下させてしまう。

・ 大脳に異常を起こし精神的に疲弊していくために思考力が低下し、気力と体力が落ち、感情の起伏が激しくなる。

・ 副腎やその他のホルモンバランスの乱れを起こす。

・ 身体を徐々に「冷え」の状態にする。

・ 腹直筋を無意識に緊張させ、同時に内臓を血行不良による不調を起こす恐れがある。

・ 力み現象が慢性状態にあることで、症状を慢性状態にさせ改善しにくくさせる。

などが、あくまでも私の見解ではありますが、上記の身体反応を起こすと考えられます。

 

 

2019年06月24日(月)

首の「力み」現象が働いた身体状態

首における「力み」現象は、頭頂部からの応力による負荷と脳感覚神経の疲労性緊張が複合し働き、肩、骨盤の「力み」現象との連鎖作用で身体全体が過緊張を起こしている。

首と頭蓋骨の反応をみると、頭蓋骨と頸椎の均衡を保つために後頭骨下と頸椎5・6番辺りを適度に緊張させているが、その緊張がさらに増している。

首の「力み」が慢性化し働くことで奥歯が無自覚に食いしばるようになり、頭直筋、胸鎖乳突筋、頭板状筋、斜角筋、僧帽筋を常に緊張、拘縮状態にさせている。それにより顎関節がゆがみ、顎関節がゆがむことで後頭骨、側頭骨、蝶形骨筋を過緊張にさせている。

その状態を維持し続け慢性化させために肩・首のこり、背中の痛み、偏頭痛、頭がのぼせたような感覚、他といった症状を引き起こす要因となり、日常、目を酷使するようであれば視力の低下を早める恐れがあり、さらに脳の疲労が蓄積され解消しずらくなるために心身に支障起こす恐れもある。

 

 

2019年06月14日(金)

首の「力み」現象

首にも「力み」現象が働いているが、肩と骨盤と違い頭頂部からの応力と神経性の緊張が合わさった状態で頭蓋骨と頸椎の均衡を維持させるために働いていると思われる。

首の「力み」は咀嚼運動でも適度に発生させているが咀嚼運動は顎の関節運動による筋肉の緊張と緩和が交互に作用されているのでしっかりと咀嚼運動を行っている限りは咀嚼運動を行っているからと首に「力み」現象が働き維持されることはなく、また顎関節のゆがみでは状態、程度によって「力み」の発生度合いが変わるが「力み」現象としての影響はあまり感じられない。

首の「力み」現象は応力の負荷だけではなく脳感覚神経の緊張状態で発生させていると思われる。頭蓋骨と頸椎は体幹と四肢の運動作用で縦横に移動させているので応力が掛かっていないと頭蓋骨と頸椎は安定されず揺れた状態にあると推測する。揺れた頭蓋骨を安定されるために頭頂部からの応力負荷と無意識、無自覚に適度に奥歯を噛みしめることで「力み」を発生させ頭蓋骨、頸椎の安定を保持させていると考える。首の「力み」現象の発生は追随して肩の「力み」現象を増幅させていくようになる。

そして平衡感覚、視覚などの感覚神経の疲弊で神経的な「力み」を発生し働かせ、大脳、小脳の機能の乱れから頭蓋骨また身体全体の均衡を保たせていると考える。

特に視覚からの影響が強く、一か所を凝視することで眼輪筋と眼球を取り巻く筋肉、そして視神経の緊張疲労が要因で首に「力み」現象が強く働くようになる。

 

 

2019年06月04日(火)

解剖学的基本肢位において足関節は第二足趾を基準軸に安定化している。

第二足趾を軸に踵骨も内反・外反へと連動しアキレス腱が柔軟に収縮運動されるが、足関節にかかる負荷と組み合わせの運動で生じたゆがみで距腿関節の柔軟性が損なわれることでアキレス腱は過緊張または一部線維が拘縮を起こすことになる。

 

 

2019年05月27日(月)

肩、骨盤に「力み」現象が慢性化された身体状態の変化

肩、骨盤に「力み」現象が慢性化された身体をみると、肩は菱形筋に、骨盤は仙結節靱帯の拘縮した状態で現れている。

そして上下の「力み」が複合されると、肩の「力み」と同様の菱形筋に拘縮が集約され、拘縮が強まることで、胸椎から始まり、脊柱全体が拘縮し生理湾曲が歪んだ状態になる。

この菱形筋は身体の熱を生み出す作用があると思われ、体温調節にも一役担っていると思われる。左右肩甲帯上肢が均衡に収縮運動がされると新陳代謝が高まると考えられるが、「力み」現象が慢性化され菱形筋が過緊張または拘縮した状態にあると、体温調節がうまく働かず身体は無自覚に熱が籠った状態になり、急な体調不良を起こす要因になると考えます。

気温が高くなる時期、神経性の熱疲労が要因と思われる急な体力低下、体調不良は、「力み」現象が慢性化された菱形筋の拘縮がよくみられます。

 

 

2019年05月13日(月)

骨盤に「力み」現象が働いた身体状態

骨盤は過去にも記述したように応力作用を受けやすい。

また応力による負荷だけでなく、運動負荷による下肢全体のダメージによっても「力み」を起こしていく。

骨盤に「力み」現象が働いた下肢の状態は、左右の大腿内転筋が無意識に緊張させおり、それによって骨盤帯下肢を安定させていると思われるが同時に膝関節が強く歪ませている。

骨盤の「力み」は骨盤帯下肢だけに作用するわけではなく、腹筋も緊張させ、また非対称性の作用で斜角筋をも過緊張を起こし、身体全体が歪みと過緊張を起こすようになると思われる。また内臓にも何かしらの緊張を生むことがあるのではと推測しています。

 

 

2019年04月30日(火)

肩に「力み」現象が働いた身体状態

肩に「力み」が働いている場合、肩が緊張で引き上がり、無意識に上半身が強ばった状態にある。

肩の緊張と同時に僧帽筋、菱形筋、斜角筋が無自覚の緊張を起こしている。

この状態は身体に掛かる応力だけに反応するわけではなく、精神的なストレスによっても無意識、無自覚に同様の反応を起こしている。

 

 

2019年04月18日(木)

体を横向きで就寝することが習慣化されていることで、眠っていても様々な症状を引き起こす要因を作っているようである。

身体を横向きした場合、頭の重みによって身体に掛かる重心が顎関節、肩甲骨、腸骨に掛かることになり、身体の筋肉に左右緊張差ができ、脊柱のゆがみと拘縮が強くなります。

特に一番重い頭は応力の負荷による床側の顔面に圧迫が強く掛かり、顎関節に歪みを作ることになります。横向きで就寝することが習慣化されていると頸椎と顎関節の歪みに伴い奥歯が無意識に喰いしばることになり、次第に顎関節の歪みの慢性化され、左右の緊張差による顔の歪みへとなる。この状態が定着し慢性化されると個人差と体調によるが、片側顔面痛、緊張性偏頭痛、耳鳴り、奥歯の食いしばりによって無意識なストレスホルモンの過剰分泌による身体の不調とストレス反応によるニキビなどの症状を引き起こす。頭が沈んで低くなる軟らかめの枕を使用し就寝する方は上記の傾向が強くなると思われます。

傷みが強く表れる箇所は頭に近い肩と思われ、頭の重みと肩にかかる重心によって、床側になる肩は圧迫され、肩甲骨の転位、肩関節上腕骨頭の挙上内転で肩鎖関節が拘縮し、長時間の重心負荷で肩を取り巻く腱と筋線維が萎縮されていきます。反対側の肩は床に位置する肩ほど腱と筋線維の委縮は起こらないが負荷は同様に掛かり、また無意識の上肢の移動で歪みによる筋肉の拘縮が起こしていきます。腸骨も重心負荷と左右下肢の内転緊張と無意識の移動で腸骨が捻転位され、腸腰筋の歪ませることになります。状態化されていくと寝ていても首の痛み、肩関節痛、腰痛を引き起こす要因となります。

とは言うものの、やはり就寝中のことでなので気を付けようにも気を付けられないので、起床すれば横向きなっているという方は、頭が平衡になるくらいの高さと硬さの枕を使用するなどして、身体に掛かる負荷を軽減するように工夫して頂ければと思います。

 

 

2019年04月11日(木)

「力み」が発生する身体の箇所は?

応力から直接、脳と脊柱に負荷が掛からないために身体は非対称に転位させ、筋肉を収縮させる。立位した姿勢で考察すると身体は肩と骨盤を軸にして左右に自動回旋し、立位で平衡バランスを保つために肩と骨盤に「力み」を発生させることで身体を安定化させている。

このように「力み」は、肩と骨盤に発生すると考える。

肩は、身体のバランス保つうえで強く働き、呼吸やストレス等の精神的影響も受けやすく、一番「力み」を発生しやすいと思われる。肩の「力み」は上肢から、下肢からの作用によって、また身体の状態によって「力み」の蓄積強度が変化し、蓄積が強まるほど脊柱のゆがみと筋肉の拘縮を維持し続けることになり、様々な症状を起こすことになると考えられる。

骨盤も「力み」を発生し、坐骨に「力み」を起こす箇所と思われ。座位姿勢をイメージするとわかるように、応力の負荷をよく受け、非対称性に肩の「力み」の負荷も同時に受けることになる。坐骨に「力み」が蓄積されるほど骨盤底筋、肛門筋を過緊張させ、次第に腰椎、腰部筋群にゆがみと筋肉の拘縮を作り続けることになり症状を起こすこととなる。

 

 

2019年03月22日(金)

「力み」と「緊張」の違いをどう考えればよいか?

一般的には「力み」も「緊張」もプレッシャーなどの心理的な刺激に対する身体の反応と捉えられ、どちらかといえば心理学的観点でみられている方が多いと思われる。

しかし、心理的な影響はあるとは言え、必ず身体に反応が起こることでは、やはり生理学的観点で考えるべきでしょう。

では「力み」と「緊張」を生理学の観点から考察すると、私見ではあるが、人間が体を動かすとき、感覚情報(目・耳・鼻・舌・皮膚)が脳に伝達し、脳から神経伝達によって筋肉と腱が随意的に収縮され運動していくが、疲労やストレス他により筋肉と腱がスムーズに収縮運動がされず、一定の収縮状態を持続している物理的な身体反応とみて「緊張」と捉えます。

それに対して「力み」は筋肉の収縮運動が行われる前に応力にかかる身体の負荷と感覚反応に対して不随に関節付近の腱と筋肉、脊柱を拘縮させることで身体の均衡を維持させ、均衡が崩れた状態であっても身体を立て直し、保持させる身体機能とみて「力み」と捉えます。

 

 

2019年03月12日(火)

『力み』による身体現象とは…

作業運動のフォームで身体にかかる応力と五感からの刺激によって肉体と自律神経を疲労させることで身体各部位の腱と筋肉に緊張と拘縮を維持した状態が継続されたために起こる身体ストレス反応を言う。

この『力み』による身体現象は、各個人のスタイル、作業運動フォームの経過、また環境によって違いがあり、年齢とともに徐々に変化し、各人間の身体状態によって差が生じる。

しかし、『力み』が必ずしも身体に悪影響を及ぼすわけではなく、様々な競技のスタイルなどを例に、フォーム保持をするために必要な機能でもある。このフォーム保持が長期に渡り継続実行され酷使されることで『力み』による身体現象が生じるのである。

 

 

2019年03月07日(木)

スポーツや楽器の演奏、何かを初めて行った時など、指導者に「肩に力が入っている。肩の力を抜いて、リラックスして」と言われたことがあると思います。

肩に力が入る、つまり 身体が力んでいる、「力み」の状態にある、ということである。

しかし継続していくうちにリラックスできるようになったとお考えになる方も多いと思われますが、それは『慣れ』であって、脳神経と筋肉がそのスポーツや作業を行うために必要な身体を身につけたということです。

私の考える「力み」とは、身体の酷使や心理的なストレスによって各箇所の筋肉、関節が拘縮し緊張が抜けず、無意識に常に体に「力み」が身についてしまっている身体状態を指します。

「力み」状態が長期に維持され身についてしまっているために四肢の緊張差が高まり、脊柱、体幹のゆがみを生み、平衡感覚の異常や脳神経を乱れさせ、あらゆる痛み、運動機能の低下、自律神経系の低下など様々な症状を引き起こす要因となるのではと考察します。

「力み」の現象は時間が経過すれば解消されていくわけではなく、また本人自身も「力み」が体に身についてしまっていることを気づかないし、気づきにくい。

この「力み」を解消させ、ご本人に気づいて頂くことで、「力み」によって筋肉・腱の疲労と拘縮、運動系のゆがみで生じた身体的症状をいち早く改善へと向かわすのではと推測します。

 

 

2019年02月27日(水)

顎関節のゆがみは、頭の重心のずれをカバーするために体全体でバランスを維持すことで頸椎をはじめ、脊柱、骨盤にゆがみを生じさせ、姿勢をもゆがみを生じさせる。

ゆがんだ状態で咀嚼を長期間行うことは咀嚼筋が過度に過緊張を起こすために偏頭痛や首、肩コリを感じるようになります。また、顎関節の周囲の神経や靱帯、平衡感覚に悪影響を及ぼすようになり耳鳴りやめまいを引き起こすようにもなります。

顎関節のゆがみにより長期に渡りに噛み合わせの不具合が持続されてると身体が左右非対称にゆがんでいくことで内臓諸器官が圧迫され血行不良を起こし消化機能が低下し、胃腸を中心とした症状を引き起こすことにもなる。噛み合わせの長期の不具合は咀嚼筋の過緊張が三叉神経を刺激し、神経の刺激が脳幹に伝達され器質的ストレスとなり、自律神経失調やホルモンバランスの乱れ、精神的症状を引き起こす恐れもあります。

このように顎関節のゆがみは身体全体のゆがみを生じさせるだけでなく、内臓器官にもに悪影響を及ぼしますので日頃から顎関節のゆがみを改善させることをお勧め致します。

 

 

2019年02月08日(金)

生物は視覚から情報を認識し、思考と判断し、感情を抱き行動に移す。

人の大半は視覚から入る情報によってストレスを抱く傾向が強いと考えられる。

視覚からの情報処理を行うにあたって何かしらのメンタルストレスが生じた場合、身体は防御性の過緊張にみまわれる。しかし特定した歪みや筋の拘縮した箇所が見当たらないところが特徴。

上記の状態にある方は、こめかみに痛み、頭重、緊張性頭痛、睡眠不足、身体過緊張による慢性疲労、だるさ、首・肩こり 他の症状を起こし、施術をすると頭蓋骨に転位と緊張がみられ、視覚を司る後頭葉に位置する頭蓋骨後方に緊張と転位が強くあらわれ、次いで矢状縫合に緊張がある。

特に矢状縫合が内閉緊張を起こすことで脳脊髄液の流れが悪くなり身体が過緊張し、その状態が長期に続くことで症状を発症させている思われる。

視覚から生じるストレスが長期にわたり過多に至るとアドレナリンが過剰に分泌されるようになるため身体は防御性の過緊張から攻撃性の緊張へと変貌し、怒りっぽくなり、イライラしたり、キレやすくなるなど攻撃的な感情作用をおこすようになると考察します。

 

 

2019年01月26日(土)

体幹の偏りは、なぜ生まれるのか?

身体が重力に逆らって均衡を保とうとする動きをする。
身体が足関節の可動しやすい方向にのっていく。
特に足関節の歪みが偏りを生む原因となる。

体幹の偏りを無くすためには、

手足を合理的動作を行うことで伸ばす。
足首を柔軟にする。(固いことで動作が遅れる)
上腕二頭筋、大殿筋の緊張を和らげる。

筋トレをすることでで体幹の偏りを無くすことはできるのか?

力みや手足の緊張差によって体幹にかかる負荷が変化するために偏りを増長させると考えられる。

 

 

2019年01月17日(木)

『冷え』の予防は、常日頃からの心掛けが大事。

寒い時期だけ予防を行えば解消改善されるわけではない。止めてしまえば、また再び体は『冷え』に侵されていく。

年中、常日頃から注意をし予防を続けていくからこそ効果が発揮されるのです。

 

 

2019年01月08日(火)

人間は、自律神経(交感神経・副交感神経)による緊張と緩和の交互作用によって身心を安定させています。

しかし、急な交感神経の働きは、体が対応できず、脊柱神経が熱を起こすことで、どこかに痛みを発生させたり、立ち眩みなど、体調を崩すことがあります。

人間は、自律神経を電源のスイッチに例えて言うと、身心をオフ(副交感神経)にさせることは容易だが、オン(交感神経)に切り替えても、電気機械のようにそうすぐには働かず、どちかといえば、ゆっくり緩やかに身体を緊張に慣れさせ体を動かしていくように出来ていると思われます。

自身の素直なリズムを大事にすることが望ましいが、それができないのが現代に生きる我々の宿命なのかもしれない。